防災

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100均で防災対策。レスキューナースが教える、今すぐできること

にこまる / PIXTA(ピクスタ)

災害用の対策は大事。そう思いつつ、手間や出費のこともあっていまだに手を付けていない人も多いのでは。それなら、100均グッズをとっかかりにしてみてはいかがでしょう。
そこで国際災害レスキューナースとして25年活動している辻直美さんに、話を聞きました。

お金をかけず100均グッズで防災対策を

レスキューナースとして数々の被災地を経験してきました。その経験を生かし、自治体の防災専門家としても活動し、災害被害を最小限に抑える備えの大切さを日々説いています。

そんな私のオススメは、100均グッズを使った防災仕様の部屋づくり。全部を防災専門グッズにしなくても、お財布にやさしく気軽に始められます。

100均でできるキッチンの地震対策

地震後のキッチンの惨状
地震が起きるとモノが落ちたり飛んできたりするので、大変危険です。特にキッチンでは包丁やハサミ、お皿などが地震発生時には凶器になってしまいます。

強い揺れで包丁が飛んできて体に刺さったという事例や、割れたお皿で足を怪我してしまい避難が遅れたということもあるので、キッチンの地震対策はとっても重要です。

災害時、キッチンで活躍するのが、100均の「開き戸ロック」「滑り止めシート」「粘着マット」「キャスターストッパー」などのアイテムです。扉にロック、お皿の下に滑り止めシートを挟むなど、モノを固定するアイテムを活用すると、地震発生時にモノの散乱を抑えて、安全を確保することができますよ。

「転倒防止版」で棚の転倒対策を

地震が起きると冷蔵庫や大型の家具、棚などもひっくり返ってしまいます。リビングや寝室では、転倒した家具に挟まれる危険があります。

部屋にモノが多いほどそうしたリスクが高まるので、普段からなるべく無駄なモノを置かないように心掛けることも、リスク軽減につながります。対策として使うのは、100均の「転倒防止板」。これを棚の下に挟み、同時に棚の上には天井まで収納ケースを重ねて隙間を埋めます。

地震時に棚の店頭を防ぐ、転倒防止板

床と天井とで、上下にしっかり固定することで耐震性が高まり、揺れがおきたときに転倒しにくくなります。また、本棚などは本をきっちり詰め込むと、本が固定されます。

本棚は倒れないよう、天井との間に収納ケースを挟む

モノの散乱や転倒を防ぐには、“隙間をなくす”ことにも目を向けてみてください。

インテリアの邪魔をしない「転倒防止ジェル」

テレビや脚の細いチェストなど、床面に触れる部分が小さいモノには、100均の「転倒防止ジェル」が使えます。これは、ジェル状のマットで、「耐震マット」「衝撃吸収ジェル」などの名称で販売されていることも。好きな大きさにカットして使うことができ、揺れや衝撃を吸収してくれるので、地震が起きたとき、モノが倒れにくくなります。

地震対策にインテリアの邪魔をしない「転倒防止ジェル」

地震対策にインテリアの邪魔をしない「転倒防止ジェル」

場所に応じてサイズを変えられるので、コンパクトで悪目立ちしないのも良い所。商品によっては透明や色つきのものもあり、インテリアとの馴染みも良いのが特徴です。

最新刊の『レスキューナースが教えるプチプラ防災』では、さらに詳しく100均グッズを使ってモノを固定するコツや、普段の使い勝手も考えた防災対策などを紹介されています。ぜひこの機会に部屋の危険箇所を総点検して、100均グッズで防災対策に取り組んでみてください。

参考/『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社刊)

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