100均「プラ板アート」をかわいく、思い通りの色に仕上げるコツ
子どもの工作として定番のプラ板。実は、アイデアしだいで幅広く使えて、インテリアやアクセサリーとしても活用できるんです。インテリアライターの遠藤舞衣さんに、プラ板の楽しみ方を教えてもらいました。
プラ板アートとは?
プラ板とは、下敷きのようなプラスチックの薄い板で、100均でも販売されています。プラ板に油性インクで絵を描き、トースターで1分ほど焼くと、1/6程度の大きさに縮まって硬くなります。
子どもの頃、つくったことがある方も多いかと思いますが、デザインによってはアクセサリーやキーホルダーにしたり、インテリア小物もつくれたりと、家族でちょっとしたDIYが楽しめます。
材料はすべて100均で!
プラ板アートに必要な基本の材料は、以下のようなもの。すべて100均でそろえることができます。
- プラ板
- 塗料
- はさみ
すべて100均でそろえることができます。
塗料は油性ペン・絵の具・パステル・クレヨンなど、なんでもOK。プラ板にやすりをかけ表面に凹凸をつくれば、水性のものでも着色可能です。水性のものは濃い色合いがつくりにくいですが、淡いグラデーションをつくり出すのに最適。
塗料を変えることでそれぞれ違ったニュアンスが生まれ、同じ絵柄でも仕上がりのイメージが大きく変わります。
こちらは水彩色鉛筆で着色したものです。薄い色→中間色→濃い色と順に塗ると、きれいなグラデーションになります。
プラ板の基本のつくり方
プラ板のつくり方は、以下の4工程。
- 下書きを書く
- 色を塗る
- ハサミで切り取る
- トースターで焼く
ただし、塗料によっては、工程が少し変わります。たとえば、マニキュアを使う場合は、油性ペンで枠線だけ引き、色塗りは焼きあがったあとに。枠線を引いた方ではなく裏側から塗ります。焼く前に塗ると、プラ板が縮みにくくなるためです。
アクリル絵の具もプラ板アートによく使用されますが、こちらも焼きあがったあとに裏から塗ると、絵の具がパリパリにならず、きれいに着色できます。
さらに仕上げにマニキュアのトップコートやレジンでツヤを出すと、「工作感」がなくなっておしゃれな仕上がりになります。
トースターで焼いてる間は、ぐにゃりと曲がって不安になるかもしれません。が、プラ板のパッケージに書いてある時間通りに焼けば、最終的には平らに仕上がるので、慌てて取り出さないようにしましょう。
着色するときの注意点
プラ板は、焼きあがったあと圧縮される分、焼く前より色が濃くなります。「思っていたのと違う」仕上がりにならないよう、でき上がりのイメージより少し薄めに色付けをしましょう。
また、プラ板のスタンダードな塗料でもあるサインペンや油性ペンは、ベタ塗りをするとどうしてもでき上がりがチープになりがち。インテリアやアクセサリーに用いる場合は、枠線や、部分的なカラーリングのみに使用するなど、きれいに見える工夫が必要です。
プラ板インテリアの活用法
クールなインテリアのアクセントに
プラ板の透明感を生かし、クールな印象のインテリアアクセントとして活用するのもおしゃれ。同じく透明なガラスキャニスターや、無地の容器と組み合わせれば、存在感が強調されます。
子どもの絵もかわいいアートに
プラ板の魅力は、子どもも楽しめるという点です。子どもが描いたかわいらしい絵も、グラデーションやおしゃれな形と組み合わせれば、立派なアートになります。
キーホルダーとして使ってもかわいいですが、大きめに絵を描いて、ウォールアートとしてインテリアで楽しんでも良いですね。
プラ板は仕上がりのバリエーションの豊富さや色合いの奥深さなど、一度つくってみると大人でもやみつきに!ぜひ、親子で楽しんでみてください。