「傘が増えすぎ」な人が、吊るす収納をすると確実にいい理由
梅雨に入ると出番の多くなる傘。ビニール傘や家族の傘が増えすぎて、傘立てがいっぱいになっていませんか?
「傘はコンビニなどで気軽に購入できるのであっという間に増えていきます。傘の収納を見直すならば、梅雨入り前の今がチャンスです」と話すのは、整理収納アドバイザーの藤野ことさん。傘収納のコツを教えてもらいました。
傘が増えてしまう原因は?まずは傘の見直しを
傘が増えてしまうのは、急な雨に降られたとき、気軽にビニール傘を購入してしまうのが原因の1つ。ゲリラ豪雨や台風でやむを得ずという場合がほとんどだと思います。ですから「買ってはいけない」わけではありません。
- 天気予報をしっかりチェックする
- 置き傘をしておく
- 折りたたみ傘を携帯する
こういった事前の心がけがあれば傘をムダ買いする回数が減っていきます。生活費の節約、資源の節約にもつながるので忘れないようにしたいですね。
傘を持ちすぎないようにするための見直し方と、取り出しやすく収納するコツを紹介します。
手持ちの傘を全部出す
まずは自宅にある傘を、日傘や折りたたみ傘も含めてすべて出します。
それから使う傘と使わない傘に仕分けます。壊れている、ずっと使っていないなど、使えない傘は思いきって捨てましょう。
傘の処分方法は自治体によってさまざま。
- 布やビニールと骨組みを解体して可燃物と不燃物に分ける
- そのまま不燃物へ
- (50cm以上の)大きい傘は粗大ゴミ(有料)
傘を捨てるのに、解体の手間がかかったり、お金がかかったりする自治体もあります。傘の見直しで減らすことも大事ですが、そもそも増やさないようにするのはもっと大事です。
傘の数を適正量にする
モノを整理するときに数を把握するのはとても重要です。
実際に傘の数をかぞえてみると、家族1人あたりの本数が多いと感じるご家庭もあるのではないでしょうか?1人の適正量を決めて、その数を超えていたら手放す方向で検討しましょう。
- 子どもの傘は「お下がり」として譲る
- フリマアプリで売る、または掲示板で譲る
- 寄付する
これらの方法だと、ほとんどお金にはなりません。ですが「まだ使える」のに、簡単に捨てるのは罪悪感がありますよね。捨てない方法も視野に入れてみると、処分しやすくなると思います。
傘は「吊るす」収納が断然使いやすい!
傘を仕分けて、使うと判断した傘を収納していきます。
傘はただ傘立てに突っ込んでおくだけだと、自分が使いたい傘を見つけるのに時間がかかります。傘同士が引っかかり、出し入れしにくくてストレスに感じることも。
そこで、いくつか傘の収納方法を紹介します。
突っ張り棒やタオルバーなどで「吊るす」
長傘は突っ張り棒やタオルバーなどで吊るしておくと便利です。ただし、傘が多すぎると重くて落下するかもしれないので、吊るす数は少なめにしたほうがベター。
折りたたみ傘はS字フックで「吊るす」
折りたたみ傘だとそのまま吊るせない場合も多いですよね。そこでS字フックをバーにかけます。あとはフックに折りたたみ傘のヒモを引っかければOK。
濡れた傘は玄関ドアのマグネットフックに「吊るす」
濡れた傘をそのまま収納すると、濡れていない傘まで濡らしてしまったり、乾きにくくてカビや骨組みのサビの原因になったりします。
帰宅後に玄関ドアのマグネットフックに吊るしておけば、乾きも早く、ほかの傘の邪魔になりません。玄関にしずくが落ちないように玄関前でしっかりと傘を振っておくのがポイントです。
吊るす収納にすると、日傘と雨傘の区別がしやすくなり、雨の日に間違えて日傘を持ち出してしまう心配がありません。突っ込んで出し入れしにくかった傘が、吊るすことでサッと取り出せてラクになります。ほんの数十秒のことですがストレスが軽減され、時短につながります。
うまく活用できれば、傘立てが必要なくなるかもしれません。この機会にぜひ傘収納の見直しをしてください。