二世帯住宅「分けて正解、共有OK」の場所、住んでみた実感を語ります
二世帯住宅にはいろいろなスタイルがありますが、ライターの小林ユリさんのお宅は玄関などを共有部分とする一部共同型。一部共有型は、完全別居型に比べるとやはり少し気を使わなければならないこともあるそうです。
「分けて良かったところ」と「共有でもそれほどストレスにならなかったところ」について、詳しく聞いてみました。
表札、水回り、収納は分けて正解だった
表札
筆者の実家をリフォームしたため親世帯とは苗字が違います。表札がなかったときには荷物や郵便が届かない(持って帰られてしまう)ことも多く不便だったので、分けて良かったと思っています。
お風呂と洗面所
「入っているかな?」といちいち配慮するのはストレスなので分けて正解でした。「お風呂使っていい?」と聞く手間も省けますし、朝の支度の際も遠慮せずに使えるのでスムーズです。
LDK(とくにキッチン)
調味料や食器の置き方など、人それぞれにクセがありますよね。料理をするときにいちいち「あれはどこかな?」などと探すのはストレスになりますので、キッチンも分けて正解でした。
実母と同居の筆者ですらこのように思うのですから、義家族との同居ならなおさら分けないとストレスがたまるのではないでしょうか。
日用品の収納スペース
写真はトイレットペーパーやティッシュペーパー、洗剤などのストックを収納するスペースです。管理がしやすいので、ここも分けてよかった場所のひとつです。
トイレ
「誰が汚したか」「掃除はどうする?」などトラブルが発生しそうだったので分けることにしました。夫も気を使わずに済むので快適に使用できているようです。
玄関やポスト、バルコニーは共有でも大丈夫だった
玄関
玄関は、滞在時間が短いこともあり、共有でも問題ありませんでした。ただ、共有スペースはどちらが掃除するかを決めておくといいと思います。
また、どうしても靴の数が増えてしまいますから、下駄箱は大きめにしておくとストレスが少ないと思います。
ポスト
最近は郵便物もそれほど多くありませんし、お互い見られて困るような郵便物が届くことはないので、大きめのポストひとつだけに。いまのところ、不便に感じることはありません。
洗濯機置き場
筆者宅の場合、単に洗濯機を2台置くスペースが確保できなかったという事情もありますが、それほど不便はありません。
ただ、お子さんがいるお宅などはやはり2台あった方がいいかもしれません。
バルコニー
バルコニーは広めに取ってあるので、二世帯分の洗濯を干してもゆとりがあり、共有でも問題はありませんでした。
ただ、共有スペースから行き来できるようにしておかないと「
それぞれの世帯がストレスなく暮らせるよう、設計の段階でよく話し合うことをおすすめします。