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首輪とハーネス、愛犬にとって正しい選び方と装着法は?使い分けも解説

リードをつけた犬

愛犬との散歩に欠かせない首輪やハーネス、なんとなく決めていませんか?リードや首輪、ハーネスは、愛犬に適したものを使ったほうが安全です。

『愛犬のしつけ+15のトレーニング』(永岡書店)の著者でドッグライフアドバイザーでもあるマルヤマミエコさんが、ドッグトレーナーの遠藤ゆかりさんに、首輪やハーネスなどの選び方のポイントや正しい装着法について聞きました。

首輪やリードは、見た目だけでなく素材や耐久性もチェックを

いろいろな種類のリードやハーネス

―犬の首輪やリードは種類が豊富なので、どれを選ぼうか迷ってしまうことも多いはず。選ぶ上での大事なポイントを教えてください。

「見た目や機能性も大事ですが、素材や耐久性も要チェックです。首輪やリード、ハーネスは見た目で選ぶと失敗することもあるので、素材の特徴と使用感についても調べてから購入して欲しいと思います」

リードをつけた犬

犬具(リードや首輪等)の素材と使用感

  • 合成繊維
    丈夫で軽い、汚れに強い、耐久性が高いといった特徴があります。しかし、革や綿と比べると、犬にとって肌ざわりがあまり良くありません。

  • 馴染むまでは硬いですが、馴染んでくると柔らかくなるので使いやすいです。子犬が初めて使用する首輪やハーネス、リードにはあまり向いていないでしょう。合成繊維やチェーンと比べて高価です。
  • ステンレス
    耐久性は高いですが、犬にとって肌ざわりがあまり良くありません。ステンレス素材のチェーンカラーは毛切れが起こりやすいので注意が必要です。合成繊維や皮のリードを噛みちぎってしまう場合や、係留用に向いています。

首輪やハーネスは、指一本が入る程度の余裕を持って装着を

首輪とハーネスは、指一本程度が入る程度の余裕を持って装着する

―愛犬との散歩中に首輪やハーネスが抜けて、焦った経験がある飼い主さんもいるはずです。首輪やハーネスの正しい装着法はありますか?

「首輪とハーネスは、指一本が入る程度の余裕を持って装着するのが基本です。ただし、毛量が多い犬や、長毛の犬の場合は、首輪やハーネスが体にフィットしているように見えても、リードを引っ張ったときに首輪やハーネスと体との間に大きな空間ができることがあります。

これでは装着が緩いので、再度確認が必要です。全体的に首輪やハーネスを緩めに装着しているケースが多いので、事故防止のためにも装着状態には気を配ってください」

首輪とハーネスは犬種や健康状態によって使い分けを

ハーネスをつけた犬

―犬によって首輪とハーネスのどちらを使えば良いのか、悩む飼い主さんもいると思いますが、どちらが良いのでしょうか。

「首輪よりハーネスの方が、犬は楽だと思います。ですが、引っ張りグセ、拾い食い、外の刺激に敏感といった状態が愛犬に見られる場合、飼い主が細かなコントロールを犬に伝えやすい、首輪をおすすめします。

ではハーネスはどのような犬に向いているのかというと、引っ張らずに飼い主に付いて歩くことができる犬におすすめです。また、老犬や気管虚脱、頸椎に損傷がある犬にも良いと思います。

ただし、パグやフレンチブルドッグ、コーギー、ダックスなどは体型に特徴があるので、どのハーネスでもサイズが合うわけではありません。無理に使用するのは肉体的にも精神的にもよくないので、愛犬の体のサイズに合うものを選びましょう」

引っ張りグセのある犬にはスリップリードがおすすめ

―引っ張りグセのある犬に適した首輪やハーネスには、どのようなものがありますか?

チョークチェーン(下)とハーフチョークカラー(上)

「ペットショップで引っ張りグセについて相談すると、チョークチェーン(下)やハーフチョークカラー(上)などの首輪を勧められることがあります。どちらを使うにしても、メリハリのある伝え方が必要なので、使いこなすにはコツがいります」

スリップリードをつけた犬

「引っ張りグセのある犬には、リードと首輪が一体型で、耳の後ろの高い位置で固定するので、犬に合図を伝えやすいスリップリードがおすすめです。

ハーネスの場合は、留め具が前方にあって、犬が引っ張りにくい構造になっている、引っ張りグセ防止用のものが良いと思います」

スリップリードも引っ張りグセ防止用ハーネスも、犬に違和感を感じさせて合図を伝わりやすくするのが目的で、装着しただけで変わるものではありません。それを理解した上で教えていきましょう。

リードとハーネスにそれぞれリードを装着

遠藤さんによると、引っ張りグセや逃亡の恐れがある場合はリードとハーネスにそれぞれリードを装着するのもおすすめの対処法だそうです。

伸縮リードをつけていて常に愛犬の動きに注意を

ペットショップのリード売り場

―手元でリードの長さを調整する伸縮リード、危険な使い方をしている人もいるようですが、どのような使い方が良いのでしょうか?

「公道で伸縮リードを長く伸ばしての使用は、犬の道路への飛び出し、人や犬、鳥を追いかけるなど、危険があります。愛犬の安全のためも、公道では絶対にリードを伸ばさないこと。もし、リードを伸ばすのであれば、周囲が見渡せる誰もいない広場が良いと思います。ただし、ボール遊びや呼び戻しの練習をするときのみにしましょう」

―伸縮リードの操作で気をつけた方が良いことはありますか?

「手元の操作のみで犬を呼び戻そうとすると、伸縮リードのスイッチが操作不能になったときに大変危険です。スイッチだけに頼らないで、常に愛犬の動きに注意を払い、適切な指示や合図を出すことを忘れないでくださいね」

リードをつけた犬

リードや首輪、ハーネスは、飼い主さんと愛犬とを繋ぐ大切なものです。愛犬に適しているのものを選び、正しい使用法で、愛犬と楽しく散歩しましょう!

【取材協力】
ドッグトレーナー 遠藤ゆかり(PLUS WAN)

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