トラブル 家づくり

住まいの設計編集部:坂本ひろみ

家づくりで大失敗!眺めのいい窓もピアノを置くのもダメになった話

理想の家づくりは、思いのほか難しいもの。ましてや、初めての経験ともなれば…。
今回は、設計・施工会社とのコミュニケーション不足で大失敗をしてしまったというNさんの体験談を紹介します。プランニングの際の細やかな打ち合わせがどれほど大切なものなのか、きっとわかるはず。あなたの家づくりに、ぜひ参考に!

紙の間取り図がどんどん立体的に! 膨らむ夢は、より具体的に

間取りのイメージイラスト

しんたこ/PIXTA(ピクスタ) 画像はイメージです

夫と幼い息子の3人で暮らしていたNさん家族。
母親との同居を機に、日当たりのよい土地を購入し、設計・施工会社に家づくりを依頼しました。
Nさんが希望したのは、3つの個室と日差しがたっぷり入るLDKがある家。
「基本的な要望を伝えて、あとの細かい部分についてはプロを信頼してお任せしたんです」

建築中の家を見に行ったところ、LDKは予想通り、採光のいい明るい空間になっていたそうです。

「リビングを通り抜けて南側のバルコニーから外を見回すと、DKがある東側の視界が想像以上に抜けていて、いい眺めだったのが嬉しかったですね。そこで、はじめて気づいたんです。もともとリビングのバルコニー近くにある東側は壁になっていましたが、そのコーナーに窓を付けたら、眺めもよくなるし、風も入るんじゃないかって。朝日を浴びながらコーヒーが飲めるなんて素敵だな、と思いました」

設計時の想定が甘かった?建築が始まったら、もう後戻りできない。

家づくりに後悔している様子のイラスト

早速、設計・施工を依頼していた会社に「リビングの壁に、開閉できる窓を付けたい」と相談したNさん。

でも返ってきた言葉は、「構造上必要な壁なので、窓は無理です。設計の段階だったら検討できたのに」とにべもないものでした。開閉式の窓が無理なのかと思って「フィックス窓でいいから」と重ねて聞くと、「責任が持てません」と言われてしまいました。

結局、窓もピアノもあきらめるしか…

話のついでに、ピアノをリビングに置く予定があることも話したそうですが。
「それも設計時に言ってもらえれば、耐荷重を考慮したのに。ま、大丈夫だと思うけど」と…。

「あんなふうに言われたら、何も言えないし、何も置けませんよね」
何をいつまでに伝え、何の変更がいつまでならできるのか。せめて丁寧に説明してくれていたらと思うNさん。

今でもリビングの壁を見ると悔やまれるというNさんですが、二世帯暮らしは毎日が楽しいそうです。

プランニングの際には、細かくても細かすぎることはありません

それにしても、平面図はしっかり見ていたはずなのに、窓が欲しいと思った壁が、建物を支える重要な耐力壁だったとはついていません。

Nさんの場合、プランニングを安易にお任せせず、もっと細かい部分まで確認をしておくべきだったかもしれません。家づくりの際には、念には念を入れ、工事に入ったら変更できない場所を聞いておくことや、重い家具や荷物を置く予定を知らせておくのがおすすめです。

イラスト/藤田マサトシ
※情報は「住まいの設計2020年6月号」取材時のものです

  • B!