トラブル

小林 ユリ小林 ユリ

リフォームトラブル体験談:基礎の上に柱が半分しか載っていない

リフォーム中の室内

実家を二世帯住宅にリフォームしたライター・小林ユリさんは、基礎打設時の採寸ミスで、基礎の上に柱が半分しか載っていないというトラブルが起きてしまったそうです。どのような状況でトラブルが起きてしまったのか、それに対してどう対処したのか、体験談をもとに語ってもらいました。

慎重に進めていたのに着工早々トラブル発生

実家の外観

実母が暮らしていた築7年の家の1階部分を大規模にリフォームして、夫と母の3人で暮らす二世帯住宅にしました。可能な限りの増築もして、居住スペースを広げています。

大がかりなリフォームなので、事前の打ち合わせ回数は10回以上、期間としては約3か月を要しました。

打ち合わせ後には当日の内容を再度確認し、疑問や希望を洗い出す作業も丁寧に行いました。筆者としてはできる限り慎重に進めていったつもりだったのですが、着工早々にトラブルは発生してしまったのです。

採寸ミスで、基礎の上に柱が半分しか載っていないことが発覚

基礎の工事中

今回のリフォームでは増築部分があったため、新規の基礎コンクリート打設が必要となる箇所がありました。まず基礎工事が入り、続いて大工、最後に電気と内装をほぼ同時に行うという、いたって普通の流れです。

基礎コンクリート打設を済ませ、1か月ほどして上棟。基礎打設の際に起こっていたミ採寸ミスはそのときに発覚しました。確認すると、基礎の上に柱が半分しか載っていないという状況でした。

このミスは、現場で作業をしていた大工さんが発見しました。リフォーム業者は確認に来ていなかったので、発見が遅れたようです。

しかしリフォーム業者からは「数日後に簡易的な補強工事を行います」とだけ連絡が入り、ミスが起きてしまった原因や補強工事の内容に関する説明は一切ありませんでした。

「簡易的な補強工事で大丈夫なのか」「全体の工期に遅れは生じるのか」など、不安は払拭しきれません。

第三者機関に間に入ってもらい、話し合いで解決

スマホで調べ物をする

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

まずはリフォーム業者にミスの詳細についての説明を要求し、状況を詳しく把握することから始めました。同時に補強工事の内容についても説明を求めましたが、納得のいく説明を受けることはできませんでした。

リフォーム業者はただ謝罪の言葉と責任の所在が下請の基礎工事の請負業者にあることを繰り返すばかり。そこで次の手段として、弁護士と、第三者機関に相談することに。

しかし弁護士事務所は新型コロナウイルスの影響で対面で相談できるところがかなり少なく、電話での簡易相談という形に。ですが、法律的な観点からアドバイスをもらえたことは、その後の工務店社との話し合いをスムーズに進める上で大いに役に立ちました。

同時に「強度的には問題はないが、かなり大きなトラブルで金銭を請求できるレベルのミスだった」ということが第三者機関の調査によって発覚。第三者機関の担当者に間に入ってもらって話し合いの場を設け、無事解決に至りました。

業者におまかせではなく、施主もチームの一員であるという意識を

通常であれば基礎打設後に監理者が確認や立ち会いをするらしく、事前にリフォーム業者から「設計士が随時確認をとっていく」という旨の説明もされていました。ただ、今回はその確認をしなかったため(コロナの影響で忙しくて確認を怠ったとのことでした)発見が遅くなったそうです。

今回のことで、納得のいく家を建てることは決して簡単ではないのだと痛感しました。基礎、大工、電気、内装など、それぞれのプロが力を合わせた最終形態が「家」なのだということがよく分かりました。

様々な業者がそれぞれの仕事を請け負うとなれば、その中で伝達ミスが起きたり、確認もれが発生する可能性は十分にあります。とはいえ、そうしたミスを施主である自分たちで発見することはなかなか難しいもの。

施主もチームの一員であるという意識を持ち、業者におまかせではなく、しっかりと家づくりに参加することが大切だと思います。

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