イメージしていた屋根と全然違う!確認漏れが招いた家づくりの悲劇
家づくりでは、壁や床の素材、窓やドアの位置など確認すべきことが山ほどあります。それだけに、どうしても確認漏れが生じることも…。
棚受けの色といった小さなものから、屋根の素材といった大きなものまで、落とし穴はいろいろとあるようです。リフォームの際に「痛恨のミス」をしてしまった体験を、日刊住まいライターが語ります。
棚板に気を取られて棚受けの色をよく確認しなかった
筆者の場合、オープン棚の棚受けの色が盲点でした。棚板の色ばかりに気を取られていたため、可棚受けの色にまで頭が回りませんでした。
何か所かオープン棚を新たにつくってもらったのですが、棚板とセットで売られているものを取り付ける箇所と、大工工事で取り付ける箇所があったため、シルバーとブラックの棚受けが混在する結果に。
棚受けは意外に存在感があって目立つので、見た目がちぐはぐな印象になってしまいました。大工さんの好意で大工工事分の棚受けは交換してもらえましたが、打ち合わせでしっかり確認しておけば良かったと反省しています。
壁に下地材を入れる場所は何度も確認を
壁に下地材を入れる場合、しつこいくらい何回も確認することをおすすめします。壁の下地は完成してしまうと簡単にはやり直しがきかない場所です。クロスを貼り終えてから「違う」と思っても遅いです。
下地材を入れる場所は図面上で確認できますが、素人なので、工事が始まってから「ここにも入れればよかった」と気づくことも…。
我が家では1か所だけ希望通りの場所につけられなかったのですが、よく確認しなかったこちらの責任もあるので、諦めることにしました。有孔ボードを付けて壁面収納にする予定だった場所なので、後悔しています。
屋根は「既存の屋根と似た材質」にするはずが…
増築をしたため、新規で屋根が追加されました。事前の打ち合わせでは「既存の屋根と似たようなものを合わせてつける」という話だったのですが、工事が完了してみると増築部分は既存とまったく違うトタン屋根になっていました。
打ち合わせ記録には屋根についての記載がなく、口頭での説明だけだったため、今となっては証明のしようがありません。しっかり確認しなかったことが悔やまれます。屋根はなかなか確認しにくい部分なので、とくによく確認するべきでした。
不安な点はその都度細かく確認を
家は3回建ててやっと気に入ったものができる、などとよく言われますが、住んでみて初めて「こうすれば良かった」と後悔することも少なくありません。
しかし、それだけではなく家づくりへの関わり方や対応力というのも、数回経験を繰り返すことでやっと納得のいくレベルに成長するのかもしれません。とはいえ一生のうちで家を建てる機会なんてそう何回もあるものではありません。
打ち合わせシートや図面があるから大丈夫、と安心せず、不安な点はその都度細かく確認することが大切だと感じました。