掃除で活躍、処分前の洗濯ネットや使い捨てスプーン。効果的なワザも
使い捨てのキッチンペーパーやプラスチックスプーン、壊れた洗濯ネット。どれもそのまま処分していませんか?実は処分前に掃除用具として、もうひと活躍してもらうことができるんです。
モノを使い切ることはとても気持ちよいもの。家がきれいになるうえに、節約にもなるといいことずくめ。不用品を活用した掃除のおすすめワザを3つご紹介します。
使用済みのキッチンペーパーで、フライパンや食器を洗う前にひと拭き
キッチンペーパーは、葉野菜の保管、下茹でした野菜やサラダに使う野菜の水切りに重宝していて1日に何枚も使います。
そんなに汚れていないこのキッチンペーパーを、そのままゴミ箱行きにするのはもったいない!そこで捨ててしまう前にもうひと仕事してもらいます。
使用済みのキッチンペーパーはシンク近くにためておきます。
わざわざ専用容器を用意する必要はありません。カビやヌメリが発生しやすい場所に置いても、掃除の手間が増えるだけです。 容器を置かない代わりに、ためた使用済みのキッチンペーパーは、惜しみなく、どんどん使ってお別れしましょう。
汚れたフライパンや鍋、カレーやトマトソースなどスポンジが着色してしまいそうな食器は、使用済みキッチンペーパーで汚れを拭き取ってから食器洗いをします。
このひと手間で食器洗いがスムーズになり、スポンジや排水口の汚れが軽減します。
使用済みのキッチンペーパーを活用するルール
- 豆腐の水切りや肉魚類を拭いたキッチンペーパーは使わない
- 使用済みペーパーが余ったら排水口のヌメリやカビを拭い、1日の終わりに処分の習慣を
- 一度使ったペーパーなので、衛生面を考え翌日に残さない
処分前の洗濯ネットを小さくカットしてスポンジ代わりに
洗濯ネットは数年経つと劣化します。
意外ですが、こちらも掃除に役立ちます。ファスナーを外しハサミでカットし使い捨てスポンジ代わりに。カットするサイズはお好みですが、筆者は名刺サイズにして量産しています。
洗剤を付ければ意外と泡立つのでフライパンや鍋洗い、シンクや洗面ボウル掃除にとても重宝します。
排水口掃除はニオイや雑菌が気になるので、使い捨ての元洗濯ネットが活躍。スポンジやタワシと違って厚みが無いため、パーツの凸凹に溜まった汚れを拭き取るように掃除すればとてもきれいになります。
デリバリー、テイクアウトで増えたプラスチックスプーンは玄関の床掃除に
コロナ禍で食事のデリバリーやテイクアウトの機会が増え、プラスチックのカトラリーが余りがち。玄関の床(三和土)や巾木がクロス張りの場合、拭き掃除にひと役買います。先の丸いスプーンを使います。
白やベージュなど明るい淡色のクロスは、汚れが目立つため、こまめに掃除したい場所です。掃除の仕方はとても簡単。
1.キッチン用アルコールスプレーをクロスや巾木に散布(クロスが劣化しないか少量からお試しください)。
2.ウエスの間にスプーンを挟み、軽くこするだけ。
手で擦るよりもスプーンの表面がスクレーパー(そぎ取るヘラ状の道具)の役目を果たし、強く力を入れなくても汚れをかき出すように落ちていきます。
掃除後、玄関の床も巾木部分もかなり明るくなりました。ウエスにしっかり汚れも付いています。
ヨーグルトやスイーツ向けの透明なスプーンは割れやすいので掃除使いには不向きです。
どれも家にあるゴミ予備軍が即席掃除用具になるので、汚れやすい場所の掃除習慣の一助になるので試してみてください。
●教えてくれた人/佐野久美子さん
整理収納アドバイザー2級。調理師の免許も取得している。「小さな工夫で心地よく暮らす」をテーマに、暮らしを快適にするためのオリジナルアイデアを発信している