漢文読みすると「地を占(し)める」。
まさにそうんなふうに生えていたから付けられた名前です。寒くなってくるとお鍋の中を占めている食材でもあります。
さて何と読むでしょう?
地面を占有するほど、一面に生える食べ物です
領土拡大の話ではありませんが、地面を占有するかのように一面に生えることから名づけられた食べ物の名前です。最近ではそうした光景を目にすることがなくなりましたが、人工栽培により一年を通じて野菜売り場に並んでいます。
異常気象で野菜の値段が高騰するときも、値段は安定しているので、モヤシや卵と並んで「物価の優等生」と言われたりしています。
鍋料理には欠かせない食材。寒い季節には鍋の中を占地が占めているなんてこと、あるかもしれません。
湿気の多い土地を占有するかのように生えているキノコ
正解は「シメジ」です。
たしかに「占める地」→「しめるち」→「しめじ」で、そう読めますね。
湿気の多い土地を好むことから、「湿地」とも書きます。これから推測すると、本来は「湿気の多い土地を占有するかのように生えているキノコ」だったんですね。
実はキノコの名前は、生える場所からつけられたものが多いんです。シイタケは椎の木に、エノキダケは榎の木に、マツタケは赤松の林に生えることから名づけられました。
「においマツタケ、味シメジ」とよく言われますが、高価なマツタケも食卓の味方であるシメジも同じキシメジ科のキノコ。意外と近い仲なんです。
この漢字にもチャレンジ!
画像/PIXTA(漢字画像を除く)