設備

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理想的なペニンシェラ型キッチンは、機能的な収納で生活感が出ない<実例紹介>

外の景色が眺められるキッチン

緑に囲まれた東京の郊外に建つ、建築家・内田内田雄介さん自邸のキッチン。
このキッチンは、本体と背面の収納をナラ材で統一感を持たせた美しいたたずまいが特徴です。吊り戸棚も上下を広く開けて、シャープで軽い印象に仕上げられました。
また収納スペースも、しまうものの特徴に合わせて、オープンにしたり、引き出しにしたり、開き戸にしたりと用途に合わせて細かく計画。
他にも、食洗器の表面にはナラ材を貼って仕上げたり、レンジフードは存在感が強くなりすぎないシンプルなタイプの商品を選んだりと、美しいキッチン空間をつくるための様々なアイデアが隠されています。そんなキッチンを紹介します。

※ペニンシェラ型のキッチンとは、オープンな対面型キッチンで短辺の一方が壁にくっついている形をいいます。ペニンシェラとは、英語で半島という意味

全体にナラ材を使用し、統一感ある空間に

ペニンシェラ型のキッチン全景
こちらは建築家・内田雄介さん自邸のキッチン。キッチンのスタイルは妻の希望でペニンシュラ型とし、内田さんがオリジナルのキッチンを設計・デザインしました。
東京郊外の自然に恵まれた土地に建つ内田邸では、LDKを2階に配し、外の景観を毎日楽しめるようなキッチンやダイニング、リビングを計画しました。

ナラ材使用したキッチンと背面の収納
キッチン本体はナラ材にステンレスの天板を合わせたあたたかみあるデザイン。バックカウンターもナラ材を使用し、全体の統一感を図りました。一方、吊り戸棚は白にして存在感を抑えています。

広い天板でゆったり調理できるキッチン
調理作業をしやすくしているのは、たっぷり取られた広いステンレスの天板。食材を広げたり、切ったり、盛り付けたり…。一連の作業がスムーズに行えます。ステンレスなので、汚れてもサッと拭けば大丈夫。

2,3人が同時に立っても使える広さのキッチン
小学生の長女も率先してお手伝い。通路も広くとってあるので、家族みんなで立っても、ゆったりと作業ができるキッチンです。

【この住まいのキッチン設備データ】

▼キッチン本体/オリジナル(フリーハンドイマイ)
▼ガスコンロ/リンナイRHS31W10G7R
▼食洗機/パナソニックNP-45MD6W
▼水栓器具/カクダイ
▼レンジフード/サンワカンパニー

美しさを保つ秘訣は、使い勝手のいい収納スペース

キッチン背面に設けられた食器収納
収納は一部を除いて隠す収納にして、生活感が表に出ないデザインに。その中にも各所に機能的な収納アイデアが盛り込まれています。

食器は背面のカウンター内にまとめて収納。日常使いの食器とゲスト用の食器を分けるなど、普段から出し入れしやすい配置にして、すっきり美しく収めています。

使うときだけ引き出す炊飯器収納
炊飯器や電子レンジなどの調理家電は、使い勝手を考慮してオープン収納に。炊飯器は使用時に引き出せるスライド式に。

コンロ下の引き出す鍋収納

鍋やフライパンなどの調理器具はガスコンロの下の引き出し収納にしまって、使うときにサッとコンロに載せるだけ。

シンク下のゴミ箱収納
シンク下には、ゴミ箱の収納スペースを確保しました。オープンにしているため、ゴミが出たらすぐ捨てることができます。またその上の空間も有効活用。ラックを渡しているので、まな板などがしまえて便利です。

吊り戸棚には、網目のかごを入れた細々したものを収納

頻繁には出し入れしない買い置きの食材や調味料、子どものおやつなどは吊り戸棚にしまっています。網目のカゴを利用して、ひと目で中身が分かりやすいように。

機能とデザインを両立する細かな配慮

シンプルなデザインの換気扇フード
キッチンの中で、どうしても目立ってしまうのが換気扇です。内田邸では主張しすぎないシンプルかつコンパクトなデザインの換気扇フードを採用。また壁面には手元を照らす照明をつけ、調理しやすい環境を整えています。

ビルトイン食洗機の面材にキッチンと同じナラ材を使用
ビルトイン食洗機の面材はキッチンと同じナラ材を貼って、統一感のある美しいキッチンを追求。食洗機本体はパナソニック製で、深型、大容量、省エネと、使い勝手よく家計にもやさしいタイプを選びました。

カウンターのすぐそばに取り付けたコンセント
ブレンダーなどのキッチン家電を使用する際に、作業する近くにコンセントがないと不便なもの。そこでカウンターそばの手元にコンセントを付けています。

収納カウンターの延長に小さなワークスペースを設けた
バックカウンターの一角に、妻がレシピを見たり、パソコンを使えるワークコーナーを設けました。「小さなスペースですが、ここで調理の手順を確認したりしています」

家族で食事をしているシーン
さて、明るくのびやかな空間で、家族そろってのランチタイム。キッチンカウンターからダイニングテーブルへの配膳もスムーズな距離です。

窓を引き込んでテラスとつながるダイニング
キッチンやダイニングからは、窓いっぱいに鮮やかな緑が眺められます。つくってから食べるまで、とても豊かな時間を過ごせそうですね。

設計/内田雄介設計室 撮影/川辺明伸

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