家づくり

Sumai編集部

窓や収納の具体像が見える。家づくり初心者は展開図の読み方を知るべし

図面の中でもいちばんなじみのある平面図では、部屋の広さや位置関係は分かっても、窓の位置や高さ、収納の形などは読み取れません。それが描かれているのが展開図です。平面図と一緒に見ると、室内の様子がより具体的にイメージできるようになります。

展開図とはどんなものか?実際の図面をもとに解説します。

窓や造作家具など内装のデザインが分かる

展開図は、部屋の4面の壁面の詳細を伝える図面。真上から見下ろした平面図では分からない高さ方向の確認ができ、吊り戸棚や天袋など、天井に近い部分の様子も一目瞭然です。

展開図から読み取れるのは、天井の高さや室内の仕上げ材、窓・ドアの位置や形状、キッチン設備や寸法、エアコンや空調の位置。さらに収納の位置や形状などがチェックできます。

キッチンは作業性が重要なので、ワークトップや吊り戸棚の高さが的確かどうかよく確認しましょう。平面図と照らし合わせながら、部屋の立体感をイメージするのがおすすめです。

展開図の例

居間1北面の展開図

↓仕上がりはこうなる!↓

居間1北面の仕上がり

居間1北面の仕上がり。上下階に収納カウンター、天井近くに収納と書棚があることを展開図の段階で把握しましょう。

居間2南面の展開図

↓仕上がりはこうなる!↓

居間2南面の仕上がり

居間2南面の仕上がり。展開図と平面図で確認できるトップライトで、光の降り注ぐ明るい空間が実現。

完成形をイメージするには模型や3Dパースも役立つ

建物の完成形をイメージするには、数種類の図面の照合が必要です。設計者によっては模型や3Dパースを作成してくれるケースもあり、より具体的な家のイメージがつかめるでしょう。

また、自分で間取りから3D化できるソフトもあり、完成形をシミュレーションできます。

3D ソフト「3D マイホームデザイナー」で作った間取図

3Dソフト「3Dマイホームデザイナー」(メガソフト)でつくった間取り図。プロ仕様と建主向けとがあり、建主向けは、ざっくりとしたイメージを設計者に伝える際などに役立ちます。

3D ソフト「3D マイホームデザイナー」で作った完成形の3D

こちらが完成形の3D画面。

図面と併せて内外装の仕上げ表も読み取る

図面と併せて渡されるのが、外装・内装の仕上げ表。仕上げは図面内にも記載されていますが、一覧表にまとめられていると詳細を確認しやすいです。このほかドアや窓、扉など建具の種類や詳細をまとめた建具表も渡されるので確認しておきましょう。表のまとめ方は、設計者によって多少違いがあるようです。

屋根・外壁などの外装仕上げ表

屋根・庇・外壁・テラス・玄関ポーチなどの外装仕上げ表。下地・仕上げ材料・仕上げ方法などが記されています(設計概要表と兼用)。塗装仕上げなどの用語を読み取れると、理解がスムーズ。

床・壁・天井などの内装仕上げ表

内装仕上げ表内装仕上げ表は、部屋ごとに床・壁・天井などに分け、各部の下地・仕上げ材料・塗装やクロスなどの仕上げ方法が記入されています。内装仕上げは家具選びにもかかわるので、内容をよく把握しましょう。

図面から新居のイメージがつかめるようになると、設計者との打ち合わせもよりスムーズになります。理想の家を実現させるためには、図面の読み取り力がカギ。気になるところは積極的に質問することも大切です。

●教えてくれた人/米村拓生
一級建築士、インテリアプランナー、住宅性能評価員。東海大学工学部建築学科卒。設計事務所「アトリエT+K」を主宰する

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