オール電化、太陽光発電で電気代が0円に!毎月の節約効果をまるっと公開
太陽光を利用し電力へと変換できる太陽光発電。電気代が抑えられる一方、初期コストがかかるため、導入するか迷われている方も多いのでは?
今回は念願のマイホームにソーラーパネルを設置した日刊住まいライターが、ソーラー住宅での暮らしをレポートします。
実際にかかった電気代と発電により売れた電気代についても赤裸々に公開。ソーラーパネルを設置するか迷われている方は参考に!
屋根全体がソーラーパネル!小さめの家でも約6kwを発電
太陽光を利用し、家庭内でエネルギーの自給自足ができる太陽光発電。わが家はソーラー住宅建設数のギネス記録を持っているセキスイハイムで、ソーラー住宅を建てました。
採用したのは、寄棟屋根が特徴の「SmartPowerStation GR(スマートパワーステーション)」という商品。
家自体は延床約27坪と小さめのサイズ感ですが、屋根全体がソーラーパネルでできているため、通常のソーラー住宅の平均積載量より多く積載できました。合計で約6kwのソーラーが設置されています。
1年間の買電額と売電額を見てみると差し引きプラスに!
蓄電池は設置しなかったので、天気の悪い日や夜間の使用は、電力会社から買う形(買電)になります。そして日中はソーラーパネルが発電した余剰分を電力会社に売る形(売電)になります。
わが家は、私たち夫婦と1歳になる子どもの3人で暮らしており、夫婦共働きです。実際に2019年1月から12月までの1年間にかかった電気代と、発電による収益をお教えしましょう。
買電
(電力会社から電力を買った支出) |
売電
(電力会社に電力を売った収入) |
|
1月 | -1万7547円 | +4770円 |
2月 | -1万6420円 | +5820円 |
3月 | -1万1029円 | +9450円 |
4月 | -8801円 | +1万3860円 |
5月 | -6854円 | +1万5750円 |
6月 | -6378円 | +1円7550円 |
7月 | -7475円 | +1万110円 |
8月 | -9925円 | 1万1910円 |
9月 | -7839円 | +9900円 |
10月 | 6947円 | +1万200円 |
11月 | -7968円 | +9210円 |
12月 | -1万2909円 | +5400円 |
合計 | -12万92円 | +12万3930円 |
2019年は子どもが産まれたばかりだったこともあり、24時間エアコンをつけていました。気密・断熱性が高いこともあってか、安い月は電気代を6000円台に抑えることができ、電気代が上がりがちな冬場でも1万7000円程度しか発生しませんでした。
次に売電の結果を見てみましょう。日照時間が短い冬場は4000円台と落ち込むものの、穏やかな気候の時期には1万円を超え、最大で1万7000円強の収益が。
これらの結果を合計すると売電費が+3838円になり、目標にしていた「電気代のかからない快適な生活」が達成できました。
引越前は子どもがいなかったため、2人暮らしにちょうどよいサイズ感のアパートでの生活。共働きで日中ほとんど家にいない生活でしたが、毎月5000円前後の電気代に加えて5000円~2万円近いガス代を支払っていました。月平均1万円としても、年間12万円のガス代がゼロになったことに。
引越してからはトータルの支払い金額が大幅に減り、さらに売電によって自給自足のエネルギー生活が可能になっています。
またソーラーシステムによりHEMSも導入されました。HEMSとはHome Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略称。家庭内での電気の使用状況をみたり、家電機器を自動制御したりできます。
リアルタイムでどの部屋でどれくらいの電気が使用されているかが分かるだけでなく、月の電気の使用状況に応じて節電のポイントやアドバイスをコンサルティングしてくれます。
このHEMSのデータにより、無駄な電気代が削減できたと思います。
ソーラーの力で電気代をかけずに快適な暮らしを実現!
子どもが産まれたことで、家にいる時間が増え電気の消費量が増えました。しかしソーラーパネルがあるおかげで、冷暖房などの使用を我慢する必要がなくなりました。
夫と子どもは暑がり私は寒がりですが、家の温度差がほとんどなく、どこにいても家族全員快適に過ごせています。
家事に育児に仕事に…と時間が限られてくるため、洗濯物がよく乾く夏以外は乾燥機を回しています。今までは「電気代がかかるから」と部屋干しにしたり雨の日は洗濯をしなかったりという生活を送っていましたが、気にする必要がないためストレスが軽減されました。
キッチンはオール電化ということもあり、IHクッキングヒーターを導入しています。火加減の微調節やタイマーの設定ができ、お手入れもサッと拭くだけで完了するため、とっても便利です。
またお湯を沸かしたり鍋でご飯を炊いたりするのも簡単なので、今まで使っていた電気ケトルや炊飯器は処分して憧れのスッキリとしたキッチンを手に入れることができました!
蓄電池は日中に発電した電力を蓄電池に貯め、足りないぶんは電気代が安くなる夜間に補充しておけます。
とても便利な蓄電池ですが、導入するのにも費用が結構かかるため、わが家では予算の関係上蓄電池を導入できませんでした。
しかし、蓄電池をわざわざ導入しなくても電気自動車で代用することも可能。屋外に写真のようなコンセントが設置されており、電気自動車を利用して電力を貯めたり充電したりすることができます。
今は普通自動車を使用していますが、売電価格が下がるタイミングに合わせて電気自動車を購入できればいいなと考えています。
家を建てようと決めた頃はソーラーを設置するかどうか悩みましたが、生活してみて導入してよかった!と強く思っています。
電気代がかからず環境にもよいソーラー住宅、検討されている方はぜひ参考にしてください。