“大”掃除はもうやめちゃう?年末あえて手をつけない方がいい場所は
大掃除の季節。実はほかの時期にスライドしたほうがラクで効率もいい場所があること知っていますか?
以前はチェックリストをつくり、2日間かけて家じゅうの掃除をしていた整理収納アドバイザーの木村充子さんも、最近は掃除をする場所を絞り、ゆったりと年末を過ごしているのだとか。
この季節に掃除しなくてもいい場所、したほうがいい場所とは?さっそく教えてもらいました。
掃除は適した時期にするのが効率的。冬の半分の労力ですむ場所も!
大掃除といえば網戸や換気扇など、普段行わない場所の掃除が定番。しかしこうした場所の掃除は、別の時期に行うと、冬期の半分の労力ですみます。
網戸の掃除は花粉や黄砂の発生がおさまった6月頃に
寒い時期に屋外で水を使って行う掃除はつらいうえ、風邪を引いてしまうかも。網戸掃除のベストなタイミングは、花粉や黄砂の発生がおさまった6月頃。この時期なら、水洗いした網戸もあっという間に乾きます。
カーテンも梅雨入り前の時期に洗えば、吊るすだけですぐ乾く
カーテンの洗濯も網戸と同じ6月頃、梅雨入り前のタイミングがベスト。厚手のドレープカーテンも、洗濯機で洗って軽く脱水したあと、カーテンレールに吊るすだけであっという間に乾きます。
※ウォッシャブルの場合。お持ちのカーテンの洗濯タグをご確認のうえ洗濯してください
換気扇のこびりついた油汚れも、暖かい季節のほうがラク!
こびりついた換気扇の油汚れ。気温が低いと固まって落ちにくい油汚れも、暖かい時期なら汚れがゆるんでいるため、簡単に落とすことができます。うちでは、毎年ゴールデンウイークに掃除しています。
ここだけは年末に!今やるべき掃除は窓、冷蔵庫、玄関の3か所
結露の付いた窓
リビングのように室内と外気温の差が大きく、湿度が高い部屋の窓は結露ができやすく、そのままにするとカビが生えたり、家を傷める原因にもなりかねません。放置せずに掃除しましょう。
窓ガラスの結露取りには「結露取りワイパー」が便利。持ち手のタンクに水がたまる仕組みで、たまった水は簡単に捨てることができます。
サッシの結露もウエスで拭き取りましょう。結露で浮いた汚れも一緒に、軽い力で落とすことができます。
冷蔵庫内
寒い時期に行うと効率がいいのが、冷蔵庫の掃除です。食材が傷むのを気にすることなく冷蔵庫から全て出し、冷蔵庫の中を空っぽにして掃除することができます。
玄関回り
おうち全体を大掃除しなくても、玄関をきれいにすれば気持ちよく新年を迎えることができます。
玄関に置きっぱなしの荷物、出しっぱなしの靴や傘はありませんか?まず玄関回りを片づけてから、たたきを掃いてちりやホコリを取ったあと、ウエスで水拭きしましょう。
玄関ドアや郵便ポストも意外と汚れています。こちらもウエスで水拭きしてスッキリしましょう。
1年を通して掃除を考えれば、年末もゆったり過ごせる
1年を通して掃除を考え、適した時期に行えば、寒い時期につらい思いをしなくても、効率的にきれいにすることができます。
コロナ禍で例年以上に、体調管理が重要な今年の年の瀬。大掃除で無理をせずに、ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
●教えてくれた人/木村充子さん
整理収納アドバイザー、インテリアコーディネーター。お片付けとインテリアのプロとして、ASAP(As Simple As Possible)を主宰し、整理収納レッスン&ワークやインテリアコーディネートを行っている