クイズ 連載

Sumai編集部

「漱ぐ」読める?特に冬の季節、ちゃんとしておいたほうがいいことです

読めそうで読めない「漱ぐ」
なんか見たことあるような漢字ですね。実はこの漢字、国語の時間に習った明治の文豪の名前に入っています。だからテストで書いたことあるかも!?

さて何と読むでしょう?

そうです!お札にもなった夏目漱石の「漱」です

夏目漱石の千円札

この字、どこかで見たことがある!と思った人は、夏目漱石の名前が頭をよぎったのではないでしょうか。夏目漱石の本名は夏目金之助ですが、このペンネームにした経緯が分かれば、答えに行き着きます。

中国の三国時代について書かれた「三国志」の中の「蜀志」に「石に枕し流れに漱ぐ」という有名な一節があります。

今の言葉にすると「俗世間から遠ざかって山林に隠れ住み、自由な生活を楽しむ」という意味です。でも漱石というペンネームの出典はこれではありません。このあとに起きたちょっと恥ずかしい間違いから!

三国が統一された晋の時代、孫楚という人が、こんな生活を送りたいな…と言おうとしてこの一節を言い間違えて「漱石枕流」と言ってしまいました。この逸話から取ったペンネームなのです。

えっ?漱石って「負け惜しみが強い」「変わり者」だったの!?

川の流れと石

正解は「くちすすぐ」です。

もとの言葉は「石を枕にして、流れる川の水で口をすすぐ」。いかにも俗世を離れ、自然の中で暮らしてる感、ありますよね。

それを孫楚は「石で口をすすいで、水の流れを枕にする」と、できようはずがない言い方をしたのです。その痛恨のミスを笑われると、間違いを認めず「石で口をすすぐのは歯を磨きたいからだ!」と言い返したそう。

そのことからら「漱石枕流」は、負け惜しみが強い、ひどく無理矢理なこじつけをする変わり者という意味で使われるようになりました。

平たく言えば夏目漱石とは「夏目変わり者」という意味。「ひどく無理やりなこじつけをする」という意味を込めたペンネームだったんですね。さすが小説家、目の付け所が違いますね。

ついでに雑学をもう一つ。口偏の「嗽」は一字で「うがい」と読みます。「くちすすぐ」とほぼ同じ意味ですが、なぜ「うがい」と言うか分かりますか?

それは長良川の「鵜飼い(うかい)」からきいてると言われています。鵜が口から魚を吐き出す様子が、「うがい」に似ているからということなんですって。

合わせて知っていると、得した気分になりませんか?

この漢字にもチャレンジ!

読めそうで読めない「楪」
「楪」読める?<正月の木>とも言われる、とても縁起のよいもの

画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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