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引き戸が9割の家に暮らして。開き戸との違い、家事のしやすさを語ります

引き戸

開き戸と違って開閉スペースが必要ないため、省スペースな引き戸。開け放しておけば空間をオープンに使うことができる点も魅力です。家を新築する際、室内のドアの9割を引き戸にした、という日刊住まいライターが、8年間暮らしてみて感じた、開き戸との違いや引き戸のメリット、デメリットについて語ります。

引き戸は掃除がしやすくスペースを有効利用できるって本当?

引き戸がたくさんある間取り図

家へのこだわりが強かった筆者の夫は、開き戸はできれば少なくしたい、と計画当初から主張していました。一方、引き戸は和室で使うもの、というイメージを持っていた筆者は、引き戸の採用についてやや消極的でした。

ですが、「スペースを有効利用できる引き戸は最近人気なんですよ」というハウスメーカーの担当者の言葉や、「スペースも広く取れるし、掃除もしやすいと思うよ」という夫の言葉が決め手になり、子ども部屋以外ほぼすべてのドアを片引き戸にすることに。これが思った以上に快適だったのです。

引き戸のおかげで家じゅうどこも風通しがいい!

引き戸を開けたところ

今の家に引っ越したのは、夏の暑い時期でした。窓を全開にして、引き戸も全部開けて床に寝転がると、風が通ってものすごく気持ちがよく、引き戸にしてよかったとしみじみ感じました。引き戸のおかげで家じゅうどこも風通しがよく、冬以外の季節はとても快適に過ごせています。扉の開け具合によって風の量を調整できるのも引き戸ならでは。

また、開け放しおくと部屋がより広く感じられ、開け閉めが簡単なことも引き戸のメリット。小さな子どもでも開け閉めしやすく、指を挟んだりする心配もありません。

開き戸のようにドア裏を使った収納は不可

開き戸のドア裏を使ってリュックを収納

室内のほとんどのドアを引き戸にして、おおむね満足していますが、ちょっとだけ不便なこともいくつかあります。

子ども部屋の入り口

まず、開き戸のようにドア裏を使った収納などができないのがちょっと不便。子ども部屋は開き戸なので、ドア裏にフックを付けてリュックなどを掛けて収納していますが、他の部屋ではそうした収納はできません。

冬はちょっと隙間風を感じることも

引き戸を少し開けたところ

開き戸に比べて引き戸は機密性が低くなるので、音やニオイなどがもれやすくなる、ということは覚悟していましたが、実際暮らしてみるとそれほど気になりませんでした。ただ、完全に閉めたつもりでも冬はちょっと隙間風を感じることもあります。

また、引き戸を引き込むスペースは壁として利用ができないため、コンセントやスイッチの設置ができません。コンセントの位置や数は多めにしていたので問題なかったのですが、引き戸にする場合はそうしたことも考慮する必要があります。

引き戸のレール

また、ちょっとしたことですが、引き戸のレールは意外にホコリがたまります。こまめに掃除をしないとスムーズに動かなくなってまうので、床掃除をするついでに拭き取ったり、ハンディモップなどで気になったときに掃除をしています。

いくつかの小さいデメリットはありますが、風通しの良さと開け閉めのしやすさは、何ものにも代えがたい大きなメリット。開き戸と引き戸で迷っている方の参考になれば幸いです。