クイズ 連載

Sumai編集部

「蜃」読める?蜃気楼をつくり出す妖怪の名前だけど、おいしそうです

読めそうで読めない蜃という字
辰という字の下に虫。なんだかパワフルな生物のようですね。蜃気楼(しんきろう)という単語にも使われている漢字。なぜこの字が使われるようになったかというエピソードがなかなか面白い!

さてなんて読むでしょう。

そこにはない景色が見える不思議な現象・蜃気楼

富山県魚津市の蜃気楼

蜃気楼は、英語で言うと「ミラージュ」。密度の異なる大気の中で光が屈折し、はるか向こうにそこにはない景色が見える不思議な現象。夏の暑い時期にアスファルトに浮かぶ逃げ水も蜃気楼の一種です。

日本では富山湾魚津市沖に出現する蜃気楼が有名です。
蜃気楼を見ることができる景勝地として2020年3月10日に「魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)」は国の登録記念物に指定されています。

それにしても、この現象が何で蜃気楼という3文字で表現されることになったのでしょう?

蜃が気を吐いて楼閣を描いたという伝説からこの3文字に

蜃はオオハマグリのこと

正解は「オオハマグリ」です。

この漢字一字でオオハマグリと読むなんでびっくりですよね。

読み通り吸い物に入っていたり浜焼きなどでもおいしい大きなハマグリも蜃です。

それが蜃気楼という不思議な現象に使われているのには訳があります。蜃気楼をつくり出すといわれる伝説の生物としての逸話もあるからです。

江戸時代の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』には、「蜃気楼」という表題で、大きなハマグリが気を吐いて楼閣をつくり出す絵が描かれているのです。
要するに「蜃が気を吐いて楼」!これが蜃気楼という言葉の起源なんですね。

この伝説を元に、漫画家・水木しげるが名作『ゲゲゲの鬼太郎』で登場させています。目から放つ光で相手を石にしてしまう妖怪・朧車(おぼろぐるま)の正体が、蜃気楼を見せるお化けハマグリだったという設定。

蜃気楼と妖怪と大きなハマグリ!これがつながる想像力、すごいですね。

この漢字にもチャレンジ!

読めそうで読めない「木通」
「木通」読める?意味は<ある液体を通す木>で、食べてもおいしいです

画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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