暮らしのコツ

スズキカホスズキカホ

ノルウェーのコロナ対策をレポート。現地で感じた北欧らしさとは?

ノルウェーのコロナ対策のイメージ

日本では先日、二度めとなる新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令されました。他の国の感染状況や、どんな対策を取っているのかということも、気になりますよね。ノルウェー在住で大学院に在籍中のイラストレーター・スズキカホさんに、ノルウェーの感染対策や実際の暮らしぶりについてお話を聞きました。

ノルウェーではソーシャルディスタンスや手指の消毒を重視

ノルウェー公衆衛生研究所(NIHP)が発表している日常生活におけるコロナ対策の主な方針は以下の通りです。

  1. 1m以上のソーシャルディスタンスの確保
  2. 手洗いや咳エチケットの徹底
  3. 5人以上(同世帯以外)のプライベートな集まりは禁止
  4. リモートワークやオンライン授業の実施
  5. 職場や学校に行く時はなるべく公共交通機関の使用を避ける
  6. 少しでも体調の不調を感じたら自宅待機

マスクについては「公共交通機関の中など他者との距離を十分に保てない環境ではマスクの着用を推奨します。しかしマスクは他のコロナ対策の手段に置き換えることはできません」と別途書かれています。

体感的にも、ノルウェーではマスクの着用よりもソーシャルディスタンスや手指の消毒の方を重視していると感じます。

コロナ対策からも見られる、北欧らしいスマートでポップな一面

ノルウェーのスーパーマーケットのイメージ

とくに筆者が感じるのは、手指消毒の徹底具合がすごいこと。

日本でもあらゆる場所に消毒液が設置されている光景が当たり前になっていると思いますが、ノルウェーも同じで、どこもかしこも消毒液だらけ。最近では入口に消毒液が取り付けられている市バスも見かけるようになりました。

また、こちらで一般的なのはプッシュ式のボトルより、手をかざすと自動で液体が出てくる非接触型のタイプ。小さな個人店などでも設置されています。

もう一つの重要なコロナ対策がソーシャルディスタンス。それを促すポスターやサインを至る所で目にするのですが、その表現もさすがデザイン大国と言えるようなおしゃれな物が多いです。

たとえば、とある大手スーパーマーケットでは店員さんが「1メートルの距離を保ってくれてありがとう!」というメッセージが書かれた可愛らしいTシャツを着て働いていました。

厄介なルールもデザインの力によって明るくポジティブに呼びかけているのは、さすが北欧だなと感心してしまいます。

マスクの着用率は?現地人のマスクに対するリアルな声

ノルウェーでは公共交通機関のイメージ

現在ノルウェーでは公共交通機関やお店の中に限りマスクの着用が義務づけられています。

よって、バスや電車、スーパーマーケットの中での着用率は100%に近いですが、道端を歩いている時は外している人が多いように感じます。人口密度が東京などの大都市に比べてとても低い、という環境的な違いもあるとは思いますが。

また、ノルウェー人の友人たちは口を揃えて「やはりマスクを着けることに違和感・抵抗がある。なるべく外していたい」と言います。日本人の私にとってマスクは日常的なアイテムですが、海外の人々にとってはまだまだ不慣れな物のようですね。

さすがIT先進国!コロナにも最新技術で対応

IT先進国であるノルウェーは、様々なハイテク機能をコロナ対策に導入しています。

例えばカフェやレストランでは、テーブルにあるQRコードからメニューにアクセスしてオーダーするのが主流になってきました。

もともとカードでの支払いがメインでキュッシュレス社会のノルウェーですが、今ではスマホ決済もかなり浸透しており、非接触型の接客を実現しています。

また、イベントが開催される場合は、入場前に濃厚接触者追跡アプリへの登録を求められることがほとんどです。

リモートワークやオンライン授業への移行もスムーズかつスピーディーでしたし、他にも生活の様々なサービスがオンライン化されている印象です。コロナ対策としては効果的ですが、アナログな人は暮らすのがなかなか難しいかもしれません。

ノルウェーにはノルウェーなりのルールがあり、日々工夫しながら臨機応変に対応していると感じています。

※ノルウェー公衆衛生研究所(Norwegian Institute of Public Health)

●教えてくれた人/スズキカホさん
ノルウェー在住。大学院に籍を置きながら、イラストレーターとして挿絵やグラフィック、テキスタイルデザインなど幅広異ジャンルで活動中