貯水率11%のダムも…深刻な水不足を節水アイデアでのりきる!「節水アイデア」5つ
2016年の夏は、いまだかつて誰も経験したことがないほどの、凄まじい酷暑となるかもしれないそうです。
加えて(特に)関東地方では深刻な水不足まで懸念されており、そのため一人ひとりの力を合わせた節水の心がけが必要になってくると言えるでしょう。
■関東8ダムの貯水率は37%!(6月14日時点)

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関東8ダムの貯水率は6月9日時点で44.7%、そして6月14日時点では37%にまで落ち込みました。
(編集部追記:19日時点では39%、八木沢ダムでは11%の貯水率)
おととしのこの時期には90%以上、昨年のこの時期には70%以上の貯水率があったことからも、これがどのくらい低い値であるのかということがおわかりいただけるのではないでしょうか。
この貯水率の危機的な落ち込みを受けて関東(1都5県)では16日の朝9時から10%の取水制限が開始されましたが、そもそもなぜこんなことになっているのか……どうやら、前回の冬が暖冬であったということも大きく関連しているようです。
つまり、暖冬で雪が降らなかったので、雪解け水が確保できなかったということなのですね。
おまけにせっかく梅雨だというのにも関わらず、思ったような降水も期待できず、こんな時に限って台風やゲリラ豪雨などのまとまった雨も降らない……。
まさに八方ふさがりの状態です(涙)。
■乾燥大陸「オーストラリア」に学ぶ節水の知恵!

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“乾燥大陸“として知られるオーストラリアでは、「水はなによりも重要で、少しずつ大切に使わなければならない」という考え方が浸透しています。
以前、筆者がホストファミリーの方たちに言われたのは「シャワーは長くても5分で済ませてね」というものでした。
それ以外は非常に寛大で、なんでも笑って許してくれるホームステイ先のご家族も、これを破った場合には鬼の形相に変わるのです。
しかし考えてみれば、それだけ水は貴重だということ。
そこで、5分でシャワーは無理だとしても……オーストラリアの家庭では常識の、簡単にできる節水のアイデアをご紹介したいと思います。
■今日からできる、節水アイディア
・食洗器を使用する
食洗器は少ない水で一気に洗い上げるので、もしご家庭にあるならぜひとも活用してみてください。
・食器はまとめて洗う
食器を洗うときに1枚1枚(水を流しっぱなしにして)洗うのではなく、まとめてすすぐようにしてみてください。
・野菜はため水で洗う
野菜を洗うときにはボールに水を張って、その中の水だけで洗うようにしてみましょう。
・シャワーのヘッドは小さめのものにする
これだけでもだいぶ水量が調節されます。
・トイレの洗浄は「少」で
「大」でながす必要のないときは「少」の水量で充分。
ちなみにオーストラリアのホームステイ先のご家庭では「自分たちだけなら毎回は流さないよ」と言っていましたね。
どうでしょう、どれも簡単に始められるものばかりではありませんか?
ぜひ今日から取り入れて、今年の夏の水不足を乗り切りましょう!