体験レポート&リサーチ 連載

shiga asakoshiga asako

内窓リフォームは超おすすめ。「冷暖房効果アップ&結露もナシ」に大満足

ソファ背面の内窓

築年数の古い建物の場合、アルミサッシの断熱性能が低いことが多く、外気温の影響を受けて「夏暑く、冬寒い家」になってしまいがち。そこで、既存の窓の室内側に内窓(インナーサッシ)を追加して、二重窓(二重サッシ)にする方法があります。リフォームをしたことのある方なら検討した、もしくは設置したという方も多いと思います。

室内の快適性アップをめざして自宅マンションのすべての窓に内窓を設置した日刊Sumaiライターが、そのメリットとデメリットをレポートします。

数年かけて家じゅうの窓に内窓を設置

内窓のあるリビング

筆者は築22年&広さ約55㎡の中古マンションに、夫婦2人で暮らしています。間取りはLDK+寝室の1LDKで、窓はLDKに2か所、寝室に1か所の合計3か所あります。

LDKの窓の1つ(上の写真)は、3枚建の大きなもの。目の前に隣のマンションがドーン!と立ちふさがり、景観はよくありません。

目隠しがてらこの窓にブラインドを付けることにしたのですが、布製のカーテンに比べてブラインドは冷気の侵入を防ぐのが難しいのではないかと思い、ブラインドの設置と同時に内窓を追加しました。

内窓のある寝室

LDKの内窓の効果に満足したので、1年ほどしてから寝室の窓にも内窓を追加しました。部屋の形状の都合で、ベッドヘッドを窓側にしか配置できず、頭側の冷えが気になっていたのです。

内窓とソファ

さらにその後、LDK横にあった和室をつぶしてLDKにつなげるリフォームを行い、元和室の障子が入っていた窓にもリフォーム工事の一環として内窓を設置。

こちらの費用は約8万5000円でした。高さ148cm×幅130cm。2枚立ての引き違い窓。建具枠、取り付け費、搬入費込みの価格です。メーカーはYKK apのものを選びました。

これでわが家の3つの窓すべてに内窓が追加されたことになり、55㎡という小さな住まいにもかかわらず、内窓の設置工事は3回も経験しました。そんな、内窓を知り尽くした(気がしている)筆者が、数年経過して実感しているメリット・デメリットをご紹介します。

※筆者宅では優先順位の高い場所から1か所ずつ進めましたが、内窓の設置工事は一度にまとめたほうが時間や費用の節約になります

冷暖房効果が格段にアップして、結露もなくなった!

以前は和室だった現在のLDKの窓

内窓を設置していちばん実感しているのは、「暖かさをキープできる」ということ。一度部屋が暖まると室温が下がりにくく、暖房を切って外出してその後部屋に戻ると、ほんのり暖気が残っているのがわかります。

これは夏も同様で、部屋がある程度冷えると設定温度を上げても涼しさをキープできます。エアコンの省エネ性能のおかげもあると思いますが、1日18時間くらいエアコンを稼働していた日もあった8月も、1か月の電気代は6622円でした。

断熱性が高くなり、結露がなくなったのもうれしいポイント。以前は和室だった現在のLDKの窓は、結露で障子に黒カビが生えてしまっていましたが、内窓をつけた現在は、水滴ひとつ発生していません。

内窓のおかげで遮音性や防犯性も高まった!

内窓の足元

事前にまったく期待していなかったものの、設置してみて驚いたのは遮音性の高さです。外の音がまったく聞こえない、というわけではないのですが、駅から近く、マンションに囲まれた立地のわりに、室内はとっても静か。

雨や風の音も聞こえないので、玄関を出て初めて荒天だったことに気づいたこともあったほどです。

寝室の窓は共用廊下に面しているのですが、廊下を歩く人の気配やドアの開閉の音で目が覚めてしまった、という経験は、今のところ一度もありません。

内窓のクレセント錠

もう1つ大きなメリットと感じたのは防犯性です。内窓を設置すると窓のクレセント錠が2つになるので、窓ガラスを割って侵入されるかもしれないという不安が大幅に減りました。

空き巣は、侵入するのに時間と手間がかかると分かるとあきらめる傾向があるそうです。内窓のおかげでダブルロック状態になり、旅行などで長期間不在にするときも安心です。

開け閉めが面倒、窓拭きが負担というデメリットも

内窓と既存のサッシ

いいことづくめの内窓ですが、窓が2枚あるということは、開け閉めの回数も2倍になるということ。洗濯物を干すためにベランダに出るときなどは、開けるときに2回、閉めるときも2回、サッシを動かさなければならず、これがちょっと面倒というデメリットもあります。

実は以前、ベランダに資源ゴミを一時置きするためのゴミ箱を置いていたのですが、ペットボトルや缶が出るたびにサッシを2回開け閉めして捨てに行くのが面倒で、室内にゴミ箱を置くようになってしまいました。

さらに「窓拭きの手間が2倍」というデメリットも。筆者宅では窓拭きは年末の大掃除のときしかやらないので、それほど負担ではありませんが、頻繁に窓拭きをしたい人にはちょっと手間かもしれません。

内窓の窓枠が室内側に出っ張っているところ

また、窓枠に内窓を設置できるだけの奥行がない場合、上の写真のように窓枠を「ふかす」場合があります。内窓の窓枠が室内側に出っ張ることになり、圧迫感を感じるケースがあるかもしれません。

足をひっかける心配があったり、下部にホコリがたまりやすいというデメリットがあることも、お伝えしておきたいと思います。

室内環境が格段によくなる内窓、おすすめです

寝室に設置した内窓

デメリットもありますが、内窓は住まいの断熱性を上げ、冬も夏も快適な室内環境にしてくれる優秀な設備だと筆者は考えています。もちろん工事業者に依頼することになりますが、大がかりな工事不要で、多くの場合は1日で「後付け」できることも、取り入れやすいポイント。

住まいの寒さや暑さが気になるかたは、内窓の設置を検討してみてはいかがでしょうか。