クイズ 連載

Sumai編集部

「閾」読める?不義理をしていると、高くなって行きにくくなる場所

読めそうで読めない「閾」という字

闘うという字に似ていますが、門構えの中に入っているのは、地域の「域」の字の土偏がない字です。私たちが暮らす家にも関係がある漢字です。

さて何と読むでしょう?

閑だし夕闇が迫ってきたので門を閉めて閂をした

屋敷の門

門番の気持ちになって門構えの漢字で短い文章をつくってみました。
「ひまだしゆうやみがせまってきたのでもんをしめてかんぬきをした」

門構えに「木」が入ると「ひま」。「音」が入ると「やみ」。横棒が入ると「かんぬき」。門の中に入る字によってまったく違う意味になるのが面白いですね。人が入ると「閃く(ひらめく)」。

で、今回の「閾」です。
ヒントは家のある場所です。いろいろ不義理をしていて行きにくいと、高くなったりします。

もう分かりましたね!

境目の意味から、生理学や心理学でも使われる漢字

敷居をまたぐ

正解は「しきい」です。

部屋との境に襖(ふすま)や障子などの建具を立て込むために開口部の下部に取り付けられている水平材のこと。「敷居」と表記されるのが一般的です。人の家に入ることを「敷居をまたぐ」とかいいますが、あれのことです。

実はこの漢字を使った単語が、理学工学分野や心理学でよく使われます。「閾値(しきいち)」です。
「境目になる値」の意味。それ以上だと効果や反応(影響)が出て、それ以下だと出ないという、究極の境目の数値のこと。確かに「ここから先は居室」「ここから出たら部屋の外」、「閾(敷居)」も境界線ともいえますね。この字が使われる意味が納得できます。

身近な例としては、箱根駅伝やマラソンで、急に苦しそうな顔になって、スピードが落ちる変化も閾値が関係しています。血中の乳酸菌がある数値を超えると、疲労が顕著になることが原因のひとつと考えられているのですが、この反応が出る境目を「乳酸性作業閾値」と言うからです。

これ以上飲むと酔ってしまう、子どもをこれ以上怒るとやる気をなくす…。閾値という「境目」は科学の世界だけじゃなく私たちの周りにもありそうですね。

この漢字にもチャレンジ!

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画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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