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小林 ユリ小林 ユリ

二世帯住宅の間取りのポイント。「採用してよかった」と住んでみてしみじみ実感

道路側に面した部分は寝室やワークスペースには向かない
注文住宅の場合、間取りは自由。リフォームのケースでも柱の位置などの制約はありますが、ある程度自由に間取りを決めることができます。

しかし、なにが正解なのか、どうすればよいのか、考えがまとまらなくなってしまうことも。そんな経験をした日刊住まいライターが、悩んだけど住んでみて「よかった!」と実感した点を解説します。

いちばん大事なことは、実際にそこで生活している自分たち家族の姿をイメージすること。家づくりの参考にしてください。

親世帯・子世帯でリビングと寝室の位置を逆転させストレスなし!

2世帯住宅の平面図

筆者の家は、一部共有型の二世帯住宅(2階が親世帯、1階が子世帯)です。決して広くはない家での二世帯同居ですから、とくに足音には気をつけなければいけないだろうと身構えていました。

しかし実際に生活をしてみると、家族のだれもそこまで足音に気にしていません。それはやはり間取りの力が大きいのだと思います。

具体的には、親世帯のリビングの真下に子世帯の寝室、子世帯のリビングの真上に親世帯の寝室を設けています。使用する時間帯が違うため、さほど足音が気にならないのです。ストレスを感じることなく生活することができているのは、親世帯・子世帯それぞれのライフスタイルを考えて間取りを決めたからだと思っています。

2階部分の排水管が通る部屋を寝室にしなくて正解だった

2階部分の排水管が通る部屋

スペースの関係上、2階のトイレの階下には子世帯のリビングがあります。流水音を軽減させるために遮音シートを厚く巻き、下地材の石膏ボードを厚くし、外側はタイルを貼って壁に厚みをもたせました。

しかし配管が家の内側にあるため、やはり完全に遮音することは難しく、水を流すと多少の流水音は聞こえます。リビングではにぎやかに過ごしていることが多いのでそれほど気になりません。でも階下を寝室にしていたら、かなりストレスになっていただろうと思います。

ワークスペースや寝室は道路から離れた場所につくり大正解!

わが家の目の前の通りは交通量が比較的多いので、どうしても車のエンジン音や歩行者の話し声が気になります。そのため、ワークスペースと寝室は道路から離れた場所につくりました。

敷地の奥側に部屋を置いたため、それほど騒音は気になりません。仕事もはかどりますし、睡眠もしっかりととることができます。

玄関からLDKや寝室が見えない間取りにしておいてよかった!

各部屋が見えない玄関

リフォーム業者には、「狭い土地なので広々とさせるならリビングとの区切りを設けず開放的に空間を使うのもひとつの手だ」と言われました。しかしわが家の場合、いつもリビングが片付いているかと言われればそんなことはありません。

筆者が仕事で忙しく片付けができない日が続くと、それだけでもうかなり悲惨な状態になってしまいます。リビングがそのような状態では、誰か訪ねてきたとしても玄関を開けることすらできません。

プライベートを守るという意味でも、玄関とそれぞれの部屋はそれぞれ独立させておいて正解だったと実感しています。

間取りを決める際には、実際にそこで生活している自分たち家族の姿をイメージすることが重要です。細かいところまでイメージを膨らませることで、後悔する点を減らすことができます。

わが家のよかったと思うポイントを紹介しました。家づくりでは、すてきな家の写真を参考にすることも多いと思います。しかし本当に大切なのは、それが自分たちのライフスタイルに合っているかどうかをちゃんと考えることではないでしょうか。