一緒に使うものは、同じ場所にそろえて収納を。見直すだけでラクに暮らせる習慣
「整理収納サポートに伺ったお宅でよく耳にするお悩みは、収納する場所を変えることで解決できることがとても多いんです」と語るのは、整理収納アドバイザーの戎谷洋子さん。
ホットプレートはキッチンではダイニングに、炊飯器まわりのモノは炊飯器の近くにまとめて収納するようにアドバイスすると、多くの人が「どうして最初からこうしてなかったんだろう?」と驚くそうです。詳しく聞いてみました。
「ホットプレートをキッチンに収納」を見直してみる
ホットプレートってかさばりますよね。コンロ下やシンク下に収納してしまうと、他に置くべきモノが置けなくなって、あふれてしまいます。
そこで私がお勧めしているのは、ホットプレートをダイニングに収納することです。ちなみにわが家では、リビングダイニングに置いているこちらの棚に収納しています。
同時に使う鍋つかみや付属品のプレートなどもまとめてグルーピング収納しています。
ホットプレートはキッチン家電だからキッチンに収納しなければ、と思い込みがちですが、実際に使うのはダイニングやリビングのテーブルではありませんか?だからその近くに収納する方がラクに扱えます。
さらに、キッチンで食材を切っている間に、家族がホットプレートを出したり食器を並べたり、といった準備をしやすくなりますので、時短にもつながります。
しゃもじ、米びつ、メジャーは炊飯器とセットで収納を
整理収納サポートに伺ったお宅のキッチンでは、炊飯器周りに必要なモノがなくて、不必要なモノが置いてあるケースをよく見かけます。
炊飯器の周りに置きたいものはまず、しゃもじですよね。わが家では炊飯器を引き出した奥がしゃもじの定位置です。そのすぐ下に米びつと、お米用のメジャーを収納しています。
サポートに伺うと、しゃもじ、米びつ、メジャーの3つが炊飯器から離れた場所にバラバラで置かれているケースがよくあります。
お米を炊くときに、いろいな場所から必要なものを集めてくるのは面倒ですよね。炊飯器の周りにすべてまとめてしまえば、一歩も動かずに準備できます。
ホットプレートや炊飯器まわりのモノの収納を見直すように提案すると、お客様から「ものすごくラクになりました。どうして最初からこうしてなかったんだろう?」とおっしゃっていただくことが多いです。
こんな風に「どこで何が必要か?」を考えてモノを配置すると暮らしがラクになります。片づけが苦手な方にこそ、おすすめしたい方法です。
●教えてくれた人/戎谷洋子さん
アパレル販売を20年経験。退職後、整理収納アドバイザー1級取得。アパレルでの経験と収納専門家としての視点から使いやすいクロゼットづくり、暮らしの整え方、転勤族・賃貸・狭小住宅でもラクに暮らせるヒントを提案