暮らしのコツ

南部 健太郎(Ar.K)南部 健太郎(Ar.K)

避暑地の軽井沢は「寒い時も楽しい」。二拠点生活5年めの建築家の過ごし方

冬の軽井沢の道
移住や二拠点生活に興味はあるけれど、冬の寒さや夏の暑さなど、場所によっては都会との気候の違いに不安を感じる方も多いかもしれません。

5年ほど前、軽井沢にセカンドハウスを購入して、東京と軽井沢の二拠点生活を楽しんでいるのは、建築家の南部健太郎さん。

「雪はそれほど積もりません。ですが、寒いことは寒いです。朝起きてマイナス7、8℃とかは普通ですし、いちばん低いときでマイナス15℃のときがありました」

そんな寒い軽井沢で、どのように過ごしているのでしょうか。冬ならではの軽井沢の楽しみ方もいろいろとあるそうです。詳しく語ってもらいました。

軽井沢は標高が高いから寒い

ひとくちに軽井沢といっても、山の方や平地、駅周辺などいろいろなエリアあるので、多少の差はありますが、基本的にはかなり寒いです。私と同じ長野県内に住んでる人からも「軽井沢は寒いからねー」とよく言われます。

隣町に住むタクシーの運転手さんからは「軽井沢に来ると寒いんだよね」と言われたり、白馬から来た友人家族からは「白馬のほうが温かいな」と言われたりします(笑)。

標高が1000mぐらいのところにあるというのが大きな要因で、これはちょっとした山の頂上ぐらいあります。ちなみに高尾山の標高は599mとのことです!

私のセカンドハウスのある地域は、街からはクルマで10分ほどの距離ですが、標高1200mくらいのところにあるのでさらに2、3℃気温が下がります。その分、夏は快適です。最近移住者が増えている追分や御代田エリア、南軽井沢エリアなどは軽井沢の中でも比較的温暖なので、年間を通して滞在したい方には向いているようです。

冬は早朝の気温がマイナス7、8℃になるのは普通

温度計

私が冬に経験したいちばん低い気温はマイナス15℃。ちなみに早朝の気温です。早朝の気温がマイナス7、8℃とかは普通です。昼間でも冬は氷点下のまま、ということも多いので、冬は室内でゆっくり過ごすことが多いです。

もちろん水道管はそのままでは凍結してしまいますし、暖房を付けないと室内がどんどん冷えていくので、それなりの対策は大切です。

雪はそれほど積もらないけど路面の凍結には要注意

溶けかかった雪が固まってツルツルになった路面

では、雪はどうなのかというと、それほど積もりません。積もっても20〜30㎝程度の積雪がワンシーズンに数回あるくらいです。

でも、困るのは残った雪が凍結してしまうこと。溶けかかった雪が固まって路面がツルツルになってしまいます。クルマにしても歩くにしてもちょっと注意が必要です。

とはいえ、基本的にはそれぞれの別荘エリアを管理している会社がこまめに除雪してくれますので、そこまで心配はいりません。

灯油ストーブと灯油ファンヒーターで20℃ぐらいはキープ

築50年のセカンドハウスのリビング

5年前、軽井沢との二拠点生活のために中古の別荘を探していた頃、不動産会社の方などから「冬も使うなら断熱材を入れたり、窓を断熱性能の高いものに変えないと死んじゃいますよ」などとよく脅かされました。

ちなみにうちのセカンドハウスは築50年、夏の避暑用に建てられた小屋なので、昔ながらの木製の窓です。でも、今のところ寒くて死ぬようなことはありません。いまは断熱性の高い窓が当たり前の時代なので、同業者の友人たちからも信じられないと言われますが。

メインは灯油ストーブで、個室にはそれぞれ灯油ファンヒーターがついています。これで20℃ぐらいはキープできますので、セカンドハウスとして過ごすにはじゅうぶん快適。軽井沢では、灯油のタンクを設置すれば、電話1本で補充しておいてくれますので安心です。

知り合いのお宅の薪ストーブ

写真のように、知り合いのお宅では薪ストーブや暖炉を備えていることも多いです。寒さをどう捉えるかは自分しだい。都心と同じ生活を送るために軽井沢へ来るわけではありませんので、都心とのギャップを楽しむくらいの気持ちで過ごしています。

温泉、スケート、カフェ…。冬も楽しい!軽井沢ならではの楽しみ方

雪に残された動物たちの大小の足跡

そんな軽井沢の冬ですが、やはり都心とは違う冬の楽しみ方があります。雪に残された動物たちの大小の足跡をたどって歩いてみたり。

軽井沢の温泉

温泉を楽しんだり。ほぼ貸し切り状態のときもある温泉での雪見露天風呂は最高です。

軽井沢のスケート場

スキーやスケートにも気軽に行けます。
温かい室内から冬の軽井沢を窓越しに眺める
夏は混み合うカフェやレストランも、冬ならゆっくり過ごせます。温かい室内から窓越しに眺める冬の軽井沢も素敵です。こんな風に過ごしていると、避暑地というイメージの強かった軽井沢から、1年を通して楽しめる街へ変わりつつあることを感じます。

僕のようなヤワな都会育ちの人間は、楽しいとはいえ、やはり冬の軽井沢にずっといると少ししんどくなってきますので、楽しいなあって感じているうちに都心の家に戻ってきます(笑)。個人的な気持ちとしては、軽井沢はいきなり移住ではなく、二拠点生活から始めるのが向く場所なのではないかなと感じています。