エアコンがインテリアになる!? その秘密探ってきました【気になるソレ、試してみました】
買おうか買うまいか、迷うアイテムってありませんか?
周りで話題になっている雑貨や、気になっている家電……。
実際のところ、使い勝手はどうなのよ!?
「編集部が気になったアイテムを、実際に触って確かめる」シリーズ。
第2段は、三菱電機さんのご協力のもと、「隠したくなるどころか、インテリアみたいに飾りたくなる」と話題の、エアコン「霧ヶ峰FLシリーズ」の工場へ行って、そのデザインの秘密を探ってみたいと思います。
■エアコンは「隠したい」?
みなさん、家のエアコンって「かっこいい」ですか?
インテリア好きの間では、エアコンは“隠す”のが人気。
造り付けの家具の中に収納してしまったり、カッティングボードを貼ったり……。
その大きすぎる存在感と、インテリアとの不調和が気になる人も多いのではないでしょうか。

エアコンがインテリアのアクセントになるなんて、新しい感覚!
そんな時に気になったのが、「家具選びのように、インテリアも楽しめるエアコン」。

パウダースノウは、部屋をスッキリと見せてくれる効果も
どんなエアコンなの?と気になった編集部。さっそく静岡まで、工場見学してみることにしました!
■実物もやっぱりキレイ! ムダな物は何もない、スッキリとしたフォルム
工場のモデルスペースには、きれいな長方形のエアコンが。
真ん中にスリットが入っている以外は、余計な出っ張りも、複雑な形の吹き出し口も、派手なロゴも無くて、とてもスッキリ!
「なんか、今までのエアコンと雰囲気が違う!」と編集部M。
どうしてこんなエアコンになったのか、デザインを企画した方に聞いてみました。
■商品を企画した人に聞いてみたら、こだわりが凄かった!
お話を伺ったのは、開発当時、商品企画を担当していた、中洲次郎さん。
「とにかく、インテリアの一部になれる、家具みたいに“あるだけで部屋の魅力が上がる”エアコンが作りたかった」のだそう。
そのこだわりようは、ちょっと聞いていて笑っちゃうくらい。
たとえば、ボルドーレッドはフィルターまで「赤い」んです(笑)。
正面のスリットも、照明が乱反射して色が不均一に見えないように、反射を抑える細かなパーツを足していたり……。
機能としては要らないような気もするけど、とにかくデザイン重視!
ロゴもこの通り、「霧ヶ峰」の表記はありません。
「ロゴが全面に主張すると、見た目がシンプルじゃなくなるでしょ?」と中洲さん。
「本当はMITSUBISHIのロゴも取りたかったんだけど、さすがにそれはね(笑)会社に怒られちゃった」と苦笑いします。
……まだまだ、ありますよ!
普通のエアコンには、左右の側面と底面に「切り欠き」と言われる、配管用の切れ込みが、4カ所入っているはず。
これは、家によってエアコンの配管口が右側か左側か、裏側なのか、はたまた下側なのかが分からないから。
1カ所は配管用に使いますが、残りの3カ所(裏側なら4カ所全て)は使いません。
これも「美しくない!」とバッサリ。

切り欠き付のパーツが4つ付属していて、必要なパーツだけ差し替えられるように。つまりは、3つが無駄になる計算。
「霧ヶ峰FLシリーズ」では、その部分を取り外しできるパーツにして、必要な場所だけ「切り欠き付きのパーツ」に差し替えられるようにしているんです。
……こんなの、言われるまで気づかなかった。
デザインへの執着がすごいです……。
その後、数十分に渡ってデザイン追求について語っていただいたのですが、あまりにも量が多いので割愛(笑)。ぜひ、量販店などで実際に見てみるのが良いと思いますよ。
きっとその佇まいの違いにビックリするはず。
「デザインは細部に宿る」と言いますが、その言葉どおり、細部の細部までこだわった(時には高コストになっても、デザインを追求!)からこそ、このシンプルな形が実現できたんですね。
究極にシンプルな形だからこそ、どんなインテリアにもマッチする「霧ヶ峰FLシリーズ」。
機能は必ずしもフルスペックではありません(フィルターお掃除機能はついていません)。
ですがせっかくの多機能も「ダサいから」とエアコンを“隠して”しまっては、ほとんどその機能性を有効に使えないんですよね。
- 家電はデザイン重視!
- インテリアが大好き
- 多機能よりも、デザイン性を好む
などという方には良いのではないでしょうか。ぜひ検討の参考にしてみてくださいね。
この他にも、気になるアイテムは編集部でどんどんと試してみたいと思います、お楽しみに!
【取材協力】
※ 霧ヶ峰FLシリーズ