ファイルボックスの選び方&活用アイデア。スカーフやスリッパの収納にも
スッキリ片付いている家に必ずあるのがファイルボックス。取り出しやすくしまいやすい。また簡単にストック管理ができるので、無駄に買うこともなくなる。まさにスッキリ暮らすための最強のアイテムです。
そこで今回は整理収納アドバイザー、キッチン収納コンサルタントの岩佐弥生さんに、ワンランク上の活用アイデアの数々を教えてもらいました。あわせて選び方のポイントも紹介します。
ファイルボックスには縦型と横型が!何を収納しどこに置くかで使い分けを
「横型」は見下ろすような場所での使用に便利
ファイルボックスは「縦型」と「横型」があり、どこに置いて使いたいかで便利さも変わってきます。腰の高さから足元といった見下ろすような場所で使いたい場合は「横型」がおすすめです。
「縦型」は使う人の目線付近での収納に活躍
「縦型」は、このような五角形のような形をしているものが一般的。デスク上など、使う人の目線のあたりに置いて使う場合は「縦型」がおすすめです。
ただ、絶対に使用用途によって「横型」「縦型」を守らなければいけないわけではありません。向きを自由に変えることで使い勝手がアップするのも「ファイルボックス」の魅力です。ファイルボックスの活用術は後ほどご紹介します。
ファイルボックスは「入れるモノ」によって形状、素材を選ぶこと!
ファイルボックスによっては、重いモノを収納した際や取り出す際に倒れてしまうことがあります。このようにボックスが倒れてしまうとプチストレスですし、元に戻すのも面倒です。
比較的軽いモノの収納や持ち運びしても使いたいなら「重量が軽いタイプ」、そこそこ重いモノを収納したいなら「安定感のあるタイプ」がおすすめです。また、水回りなど、汚れがつきやすい場所で使う場合は、紙製よりもサッと洗えたり拭ける素材が便利です。
またファイルボックスには、幅がスリムなものや、ワイドなタイプがあります。「どれくらいの量を入れたいか?」と「収納スペース」を考えて選ぶとよいでしょう。
ファイルボックスは「持つ量」を決めるのにも最適!
写真はわが家の柔軟剤のストックです。このようにファイルボックスは、生活用品や食品といったストック品の管理にも便利です。
例えば、「このファイルボックスに入るストック分だけ持つ」というふうにすれば、自分に必要な量が決めやすくなります。
キッチン、洗面所、玄関。ファイルボックスを活用すれば家じゅうスッキリ
では、場所別にファイルボックスの活用法を紹介していきましょう。
キッチン:ファイルボックスが「持ちすぎ防止」や「散らかり防止」に!
缶詰などの食品ストックや保存容器の収納、レシピやキッチン家電の説明書の収納としても活躍してくれます。気がつくとどんどん増えがちなモノこそ、ファイルボックスで持つ量を決めておくと、「持ちすぎ防止」や「散らかり防止」になります。
フライパンの収納や、調理道具の整理にも便利。取り出しやすくしまいやすい収納を実現。
調味料のストック収納にもぴったり。使ったら補充するだけなので管理もしやすいですね。
ほどよく持つ暮らしは、いざというときにも買いだめに踊らされることがなく安心です。
洗面所:ファイルボックス内のモノが減ってきたら補充するだけ!管理が簡単
洗剤や柔軟剤、シャンプーやコンディショナー、ボディソープなど、洗面所にはストックしておきたいモノが意外と多くあります。そんなときにも、ファイルボックスを使えば持つ量を守りながらスッキリ収納できます。
ファイルボックス内のモノが減ってきたら補充するだけの簡単管理。このようにラベルを貼れば一目瞭然です。
ファイルボックスは、自由に向きを変えて使っても便利です。
こちらは「縦型」のファイルボックスを横向きにして使っています。全面が見えるような収納にすることで、見やすいだけでなく取り出しやすくなります。日々よく使うモノの収納におすすめです。
こちらは「横型」を倒してタオルをくるくる丸めて収納しています。倒したことで、ファイルボックスが棚代わりになり、別の収納ケースを置けるようになりました。
玄関:ワイドタイプにスリッパが4足。取っ手が付いていると使いやすい
スリッパ入れとしても使っています。ワイドタイプを選べば、ボックス1個で4足も入り、片付けも楽ちんです。来客用と自分用と分けても便利です。
取り出したり、移動させて使いたい場合は、このような取っ手がついているデザインのものが断然使いやすいです。こちらは無印良品のファイルボックスですが安定感も抜群です。
絵本やスカーフの収納にもファイルボックスがおすすめ
ファイルボックスはさまざまなアイテムの収納にもとても便利です。
スカーフ:「ファイルボックス」と「クリアファイル」で簡単に収納!
自立しないスカーフの収納に悩んでいる…。そんな方は、「ファイルボックス」と「クリアファイル」で簡単にスカーフ収納がつくれます。
ファイルボックスの中にクリアファイルを入れ、スカーフを畳んだらクリアファイルに掛けるだけで簡単に自立させることができます。
絵本:タイトルが分かり取り出しやすい。本が好きで片付けられる子に!
子どもの絵本は、子どもの目線のあたりに置いています。また、本のタイトルがパッと見て分かり、サッと取れて片付けやすくなるような仕組みにしてあげることで、本も読むようになり自分で片付けてくれるようになりました。収納法ひとつで親はラクできています。
テキストや書類:1つのファイルボックスに。引き出し内の整理にも便利
日常でよく使う書類は1つのファイルボックスにまとめておき、サッと取れるようにしておくと便利です。
ボックス内には個別フォルダーを入れていますが、素材はPP(ポリプロピレン)製がおすすめ。PP製なら丈夫なうえに山部分に貼ったラベルがはがしやすく、使い回しもできます。
ファイルボックスの収納といえば、「書類」。私は引出し内に入れて使っています。個別フォルダーやクリアファイルでさらに分けてあげると書類がより見つけやすくなります。
ファイルボックスは、今やキッチン、リビング、書斎、洗面所、トイレ、シューズインクロゼットなどさまざまな場所で大活躍してくれます。
皆さんもファイルボックスを活用して、「片付け上手」になってみませんか?
●教えてくれた人/岩佐弥生さん
整理収納アドバイザー、キッチン収納コンサルタント。収納用品を賢く使い、見た目も大事にしながらも絶対にハードルをあげない「シンプル」で「上質」な暮らしをモットーに活動。「happy storage」という収納雑貨店もオープン