防災

大田単大田単

「持っていて助かった」防災にも使えるキャンプ用品を被災者が紹介

防災時にも役立つアウトドア用品

地震や風水害などの自然災害は、いつ誰が巻き込まれてもおかしくありません。災害から家族を守るには、日頃の備えが大切です。

実はキャンプ用品が、実用的でコンパクトかつ軽量で防災グッズとしても優秀。災害による停電や断水を体験した二級建築士・大田単さんが、キャンプ用品が役に立った体験を語ります。防災グッズとしての活用の仕方や災害時に使えるアウトドアの知識も解説。

LEDライトやランタンは夜間の照明に!ヘッドライトなら両手が使える

コールマンのガソリンランタンと太陽光発電タイプのLEDライト
千葉在住の筆者は、2019年に房総半島を襲った大型台風を体験しています。屋根を飛ばすほどの暴風雨により、ライフラインが止まり、停電や断水が長引きました。停電で大活躍したのが、太陽光で発電するタイプのアウトドアライトです。充電されれば繰り返し使えるので、電池がなくなる心配がいりません。

ガソリンランタンは、純正のホワイトガソリンを用意する手間がありますが、とても明るく、オレンジの光は、災害時の不安な心を癒やしてくれました。アウトドア用のヘッドライトは、頭にバンドで装着できます。調理や仮設トイレに行くときなど、夜間の行動で両手が使えるのが何より便利です。

Coleman(コールマン) ランタン

Coleman(コールマン) プレミアム ダブル フューエル 光度調整機能付き ランタン

ホワイトガソリンだけでなく自動車用のレギュラーガソリンも使用可能なモデルです。

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左がコールマンのガソリンランタンで、右が太陽光発電タイプのLEDライト。わが家で災害時に使った際は、安全で手軽なLEDライトに軍配が上がりました。LEDライトのランタンを買い足そうと検討しています。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

乾電池不要、充電は直射日光に当てるだけ。軽くて持ち運びにとても便利です。

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バーナー、コンロがあれば、在宅避難時に自炊が可能!

キャンプ用のバーナーやカセットコンロがあれば、簡単な煮炊きができる
幸い、家の損壊がなかったわが家は、在宅避難をすることに。地震ではないのでガスは使えましたが、IHキッキングヒーターを利用していたため、停電により使用不能になりました。そこで、簡単な煮炊きができるキャンプ用のバーナーやカセットコンロが役立ちました。

キャンプ用の小型のバーナーは、専用のガスカートリッジが必要なものもありますが、災害用として考えると、カセットコンロと同じガスボンベを使えるバーナーがおすすめです。バーナーの多くは、自動点火装置付きですが、万が一の火の種としてライターを用意しておいたので、安心でした。

ソト(SOTO) シングルバーナー ST-301

ソト(SOTO) シングルバーナー ST-301

大きなゴトクと低重心設計により直径25cmまでの大きな鍋でも調理が可能。

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カセットコンロとバーナーは同様のガスボンベを兼用できるものが◎。カセットコンロは普段使いのもので大丈夫です。被災後は、3日分の使用に耐えるボンベを用意しています。

イワタニ カセットフー 達人スリムII シャイニーレッド

イワタニ カセットフー 達人スリムII シャイニーレッド

イワタニカセットフーシリーズの中で最も薄いコンロです。

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そのまま災害時にも活用できるキャンプ用の食器や調理器具

レトルト食品を湯煎したり、米を炊いたり、そのまま災害時にも活用できるキャンプ用の食器や調理器具。ラップやアルミホイルも一緒に備蓄するのがおすすめです。食器にラップをまいて使用後は捨てるだけ。断水時に水の節約ができます。

テントやターフは雨露をしのぐ一時的なシェルターになる!

テントやターフがあれば、自宅の庭や公園などで一時的に寝泊まりすることが可能
住宅が損壊した場合、安全が確認できるまで中に入るのは危険です。そこで被災を機に夫婦で防災を見直しました。わが家には2匹の猫がいます。住宅が損壊したときに猫と一緒に避難所に行く選択肢のほかに、自宅の庭で一時的に寝泊まりできるよう人間用とペット用2つのテントを用意しました。

テントは、防虫ができ、空気を通す網戸付きが便利。防水性のカバーも雨を防ぐためにあるとよいですね。

シュラフ(寝袋)があれば、手足を伸ばして眠れる

車中泊では、エコノミークラス症候群のリスクがあります。シュラフ(寝袋)があれば、手足を伸ばして眠れます。シュラフには、夏用、冬用、3シーズン用がありますが、寒冷地でなければ、3シーズン用のシュラフで十分です。

災害時は、キャンプ場と違って、地面が整備されているとは限りません。砂利やアスファルトなど固い場所に寝る場合を想定して、テントマットは必需品です。地面からの冷気を防ぐので、寒さ対策にもなります。その他、キャンプ用の雨具は、防寒具としても使えるので、季節を問わず用意してあります。

水のタンクや非常食は1か所にまとめて持ち出しやすく!

断水時に大活躍の水のタンク
飲料水は3日分(1人1日3L)、非常食も3日分を用意することが推奨されています。災害時にいつでも持ち出せるように、備蓄は1か所にまとめ、リュックを非常用バッグとして用意しました。

水のタンクは、断水時に大活躍。持ち手がしっかりついていないものは、給水車から車までの持ち運びに苦労しました。中に手が入るものは、きれいに洗って乾かせるので繰り返し使うときに衛生的。コックがついているものが便利です。水を入れたときに重すぎると女性の力では移動できません。5Lくらいの小型の水入れを被災後に用意しました。

非常食や非常用トイレなど災害用の備蓄

わが家では、非常食や非常用トイレなど災害用の備蓄とキャンプ用品は、別々にしまわずに、1か所にまとめておいてあります。1週間分の非常食、水を用意。防災用の長期保存がきくものを備蓄しました。

非常用バックは、逃げ出すときに両手が使えるリュックがベスト

非常用バックは、逃げ出すときに両手が使えるリュックを使っています。非常用バックには、飲料水、非常食、貴重品、救急用品、常備薬や下着、携帯用充電器などを入れました。これは、ワークマンの作業用のリュックですが、ヘルメットを装着できるのがポイント。逃げ出すとき足をケガをしないように、サンダルではなく、靴を近くに置いています。

実際に災害を体験して、便利だったキャンプ用品と使い方を紹介しました。これらは防災グッズのほんの一部で、常に防災用品を見直しています。平和な日常では、忘れがちな非常時の備え。たまには、非常時のことを想定して、キャンプ用品を使用し、防災について家族で考えてみてはいかがでしょう。

●教えてくれた人/大田 単さん
二級建築士。設計事務所に勤務しながら、 インテリア、ガーデンデザイン等住まい関係の編集者、ライターとしても活躍中
参考/首相官邸・災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~