100均グッズで50㎝のすき間に小物収納の基地を。外出時の支度がグンとラクに
ハンカチやネクタイ、ベルト…小物の衣類は整理しにくく、迷子になりがち。この難題、整理収納アドバイザー準1級の佐野久美子さんは、使われていないすき間と100均グッズで解決したそうです。
出し入れもスムーズ!外出時の支度がラクになり、一度整えたらリバウンドしにくい!いいことづくめの収納アイデアを教えてもらいました。
すき間を活用して、見やすい、探しやすい、出し入れしやすい収納
どこの家にも、家具と家具、家具と壁、梁など凹凸の隙間といったデッドスペースがあるはずです。
わが家の場合は、ウォークインクロゼットのドアの脇。ドアの脇と壁の間を計測すると約50㎝。突っ張り棒を使った吊るし収納をひらめき、それまで置き場所が点在していた紳士用の小物を見直しました。
小物類は身支度の後半で出番が来るので、収納場所を1か所にまとめるほうが身支度に時間がかかりません。そこでネクタイ類やポケットチーフなど、スーツに合わせる小物を1か所に集約しました。
普段スーツを着ない方でも、手袋、ベルト、ハンカチ、マフラー、スカーフ、ストール、大きめのアクセサリーなど日常の小物アイテム類の収納に活用できます。
使ったものは以下の通りです。
画像のリング状のスカーフなどを掛けるハンガー。以前からネクタイ掛けにしており、スーツやコートと一緒にパイプハンガーに掛けていましたが、他の衣類に埋もれがちでした。用途自体悪くなかったので、場所を変えて使うとハンガーを生かせると思い処分せずに活用。リング1個にネクタイを1本掛け最大9本収納できます。類似品が多くあり、リング数が6個くらいのものは300円台から出回っています。
あとのものはすべて100均で手に入ります。
透明のウォールポケット2コ。
突っ張り棒(1㎏まで)1本。
そして、S字フックと、壁にウォールポケットを留めるピンです。
ネクタイの数が少ない場合は、ニトリの「すべりにくいスラックスハンガー(ラミー3本組)」304円(税込み)がおすすめです。
モノの住所を決めて収納、取り出しやすい高さに設置すれば完成
ポケットチーフはCDサイズのものが収納できる5連のウォールポケットに収納。透明で中に何があるか分かる事がポイントです。
当初ウォールポケット1つにしていましたが、より探しやすく、出し入れしやすさを追求し買い足しました。収納方法は何回でも見直してOKです。
ウォールポケット上部角2つと下部1か所にピンで3点留めして壁に付ければでき上がりです。
ウォールポケットは壁2面に付けました。
続いて蝶ネクタイ。ベルトの端の輪をS字フックに通し、突っ張り棒に吊るすだけ。今後数が増えてもS字フックがあれば収納アップできます。
ネクタイはリング状マルチハンガーに掛けます。
突っ張り棒はドアと梁の間に設置。吊り下げる量が多い場合は、突っ張り棒の耐重量に注意ください。
スラックスハンガーを使うとさらにスッキリ。わが家は今回費用400円程度で小物収納が完成しました。
探す手間が省けて感激!管理もラクでいいことだらけ
日々の身支度がとてもスムーズになった小物収納は、多くのメリットがありました。
- 吊るし収納なので畳む必要ななく管理がラク
- 周りに衣類がないので探しやすく、通気性もよい
- シンプルな収納方法なので帰宅時も元の場所にきちんと戻せる
- お店風に見せる収納にしたことで、きちんと定位置に戻す習慣がついた
- 持ち物を把握でき、似たようなものを買わなくなる
在宅ワークが増え、仕事でスーツを着る機会が減ったと思いますが、日頃からいつでも使える状態にしておくと、探す手間が省けるので、ぜひお試しください。
●教えてくれた人/佐野久美子さん
整理収納アドバイザー準1級。調理師の免許も取得している。「小さな工夫で心地よく暮らす」をテーマに、暮らしを快適にするためのオリジナルアイデアを発信している