暮らしのコツ

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ゴミ出し、食品ロス…二拠点生活はラクじゃない。困ったことを語ります

新幹線と在来線

2つの地域に拠点を持ち、生活する二拠点生活(デュアルライフ)が最近注目を集めています。
不動産コラムニストの吉井希宥美さんは、昨年、二拠点生活(デュアルライフ)を経験しました。転職先のオフィスと住まいが離れていたので、転職先のオフィスの近くにアパートを借りて、週末は自宅に帰るというスタイルだったそう。
周りの人たちからうらやましがられることが多かったものの、実際はゴミ出しや食品ロスなど切実な問題に悩まされたそうです。詳しく語ってもらいました。

ゴミ収集の曜日に不在。生ゴミを置きっぱなしにはできない…

集合住宅のゴミ集積所

一番大変だったのは、ゴミ出しです。筆者が勤めていた会社は土、日、祝日が休みでしたので、金曜の夜か土曜に自宅に戻り、日曜にまたアパートへ、というサイクルでした。

アパートのほうは24時間ゴミを出せるシステムでしたが、自宅のあるエリアは、燃えるゴミは火曜と金曜、燃えないゴミと資源ゴミは第1、第3木曜日。当然ゴミ出しの日にゴミを出すことができませんでした。

資源ゴミは、近所のスーパーで常時回収を行っていたので、そちらに持っていくことで対処できました。問題は生ゴミです。

自宅に戻った金曜の夜から日曜の夜までの間に出た生ゴミを置きっぱなしにするわけにはいきません。仕方なく、アパートに戻る前に自宅近くの実家に寄って、処分してもらっていました。

食品ロス問題と、よく飲む豆乳のサイズに悩まされた

つくりおきしたおかず

食事はほぼ自炊派なので、食品ロスが出てしまうのも気になりました。冷凍できる物はなるべく冷凍していましたが、すぐ冷凍庫がいっぱいに。

最初のうち、自宅でつくった煮物などは密閉容器に入れて、アパートに持って行っていましたが、途中で汁がこぼれてしまったり、暖かい季節は傷むのが心配で、やめてしまいました。

また、地味に困ったのはよく飲む「豆乳」。小さいサイズの豆乳は割高ですし、消費量がそこそこ多いので、いくつも購入しなくてはならず、ゴミが増えてしまいます。

かといって、1ℓ入りのものは量が多すぎて、週末の2日間では飲み切れません。あまり流通していない300㎖のパックを見つけるまでは、小さいサイズの豆乳で我慢していました。

スマホケーブルがいつのまにか増えていた

パソコンやスマホ用のケーブル
二拠点生活中は、忘れ物がとても多くなりました。筆者がよくやった忘れ物はパソコンやスマホ用のケーブル。

仕方なく100円ショップなどで購入していたら、いつのまにか家の中にたくさんのケーブルが。それを見るたび自己嫌悪に陥りました。

また、郵便物もよく忘れました。一番困ったのはキャッシュカードの受け取りです。転送ができないうえ、保管期限が非常に短く、1週間以内に不在の連絡を入れないと銀行に返送されてしまうのです。

運の悪いことに、1年の間に2回もカードの磁気が壊れて、カードを再発行することになり、本当に困りました。さすがに2回目は発送するタイミングを調整してもらい、すんなりと受け取ることができました。

いざというときに勝負服が着られない

クロゼットに掛けた洋服

洋服の問題もありました。私の勝負服は、おもにアパートの方に置いてありました。そのため、自宅近くで地元の友人と会う時などは、勝負服を自宅に持ち帰ることになります。

「○○さんとランチするときには、お気に入りのあの服を着よう」と、その服を持って移動するのですが、自宅で洗濯をして干したまま置いてきてしまう、という失敗が何度かありました。

結果、職場の集まりがあるときに着られなかったり、靴を忘れてしまい、服と合わない靴を履く羽目になったりすることが、よくありました。

筆者の2拠点生活は、こんなふうに消化不良の生活が続き、コロナのタイミングと重なったこともあり、1年間で終わりを迎えることに。そんな中でも、新しい出会いがあったり、楽しいこともありました。

最近は、より二拠点生活がしやすい環境が整ってきているので、またいつかやってみたいという気持ちもあります。そのときは、初めての二拠点生活での苦い経験を生かして、もっと快適に暮らせるのではないかと思っています。

●体験した人/吉井希宥美さん
宅地建物取引士、AFP、家族信託コーディネーター®、相続実務士を所持する不動産コラムニスト。不動産取引や相続相談を行いながら、執筆を手掛ける