暮らしのコツ

安藤佳世子安藤佳世子

お店直伝「花のある暮らし」を500円以内で。選び方&長持ちさせるコツ

500円以内でできるアレンジ
家で過ごす時間が増え、室内をもっと快適にしたいと考える人が増えています。花を飾ることもそのひとつです。

今回は、花屋直伝の500円以下でできるアレンジテクと、長持ちさせるコツを紹介。ワンコインで、部屋も気分も明るくなる「花のある暮らし」を実現してみましょう。教えてくれるのは、花屋さんで働いていた経験もある北欧式整理収納プランナー・安藤佳世子さんです。

お花屋さんに聞いたリーズナブルで高見えする花

花屋さんの店先

まずはメインとなる花を選びます。季節によって様々な花が店頭に並んでいて迷ってしまうと思いますが、まずは好きな色や花をチョイスするといいでしょう。

筆者がお花屋さんに聞いた、リーズナブルに購入できるのは以下の花でした。

  • カーネーション(200円前後/本)
  • 菊(マム)(200円前後/本)
  • スイートピー(100円程度/本)
  • フリージア(150円前後/本)
  • かすみ草(100円程度/本)

*花の値段は花屋によって異なりますのでご確認ください

1鉢だけでもグリーンを買っておくと、アレンジに使えて便利!

家にグリーンがあると、それを利用できてアレンジが豪華な印象になる

花だけでも十分きれいだと思いますが、グリーンを入れることでさらにボリューミーになります。グリーンは基本的に家の庭やベランダにあるものを少し剪定して花に足すぐらいでOKです。

グリーンがない場合は1鉢だけでも購入しておけば、アレンジに使えるのでよいでしょう。

筆者がお花屋さんに聞いたおすすめのグリーンは以下の通りです。

  • ユーカリ(地植えがおすすめ)
  • ミモザ
  • アイビー
  • ビブルナムティヌス
  • ハーブ類(ローズマリー、ミントなど)

また、グリーンに観葉植物を選んでもOK。筆者宅のポトスはどんどん育って伸びていくので、たまに少しだけ切って花に足しています。剪定するついでに切って花に足して飾ることもでき便利です。

花を買ってきたら長く楽しめるよう下処理をする

余分な葉を取る

長さ調整して葉を取る

花を飾る際にどうしても長さ調整して葉を取ることになります。一瞬もったいないなと躊躇してしまいますが、そこは思い切ってカットしましょう。

水に葉などが浸かった状態だと雑菌が増えて水が汚れ濁ってきます。また時間がたって葉がしおれたり枯れたりしたものもこまめに取りましょう。

水切りをする

水に浸かる部分の葉を取ったら水切りをする

水切りは少し面倒かなと思う方が多いと思いますが、これも花を長持ちさせるコツ。水の中で切ることで空気を入れずに水を揚げて乾燥を防ぎます。空気が入ってしまうと気泡となって水の吸収を妨げてしまうので、水切りは大事な作業です。

水の吸い上げをよくするために断面積を大きく斜めにスパッと切るのも大切です。切れ味のよい清潔なハサミを使ってください。できれば毎日少しずつ断面を新しく切ってあげれば、花をさらに長持ちさせることができます。

飾る器は自由でOK。ワンコインでもセンスのいいアレンジはできる!

飾る花器についてはどのようなものでも構いません。花ビンでなくても家にあるグラスやマグ、空きビンなどでも大丈夫です。

使用した花:マム、かすみ草、スイートピー、ユーカリ

かすみ草、スイートピー、ユーカリを使ったアレンジ

花器の口が開いたタイプだと飾りにくい場合があります。そのときは花器の口にセロハンテープやマスキングテープなどを使い格子状に貼ると、挿しやすくなります。また、花留めという花を生ける際に便利なグッズもネットなどで購入できますので活用してみてください。

今回選んだ花はピンク系ですが、同色系で花を選ぶと簡単にセンスのいいアレンジが完成します。またユーカリの少し曲がった特徴を生かしてアレンジに動きを取り入れました。ユーカリのような茎に動きのあるものを取り入れると少しレベルアップしたアレンジをつくることができます。

使用した花:アルストロメリア、フリージア

アルストロメリアとフリージアのアレンジ

こちらは2種類の花だけですが、フリージアの葉を活用してグリーンを取り入れました。葉のある花であれば葉も一緒に使うと素敵なアレンジになります。

花の色のバランスを取りたいときにはホワイト系の花を入れることでニュートラルなアレンジが完成します。あまり色を取り入れすぎるとバランスが悪くなり見た目もよくありません。様々な色を使いたい場合は1輪でもホワイトに変えることでバランスの取れたアレンジをつくることができます。

今回使用した花材は全て500円以内で1つのアレンジを完成させました。ワンコイン以内なら気軽にできそうですよね。

プロは「湯揚げ」も怠りなし!花屋直伝の花を長持ちさせる工夫

花の下処理も花を長持ちさせる大事な作業ですが、ここからはアレンジを完成させたあとの長持ちさせる工夫となります。せっかくきれいにつくったアレンジを長持ちさせるコツを押さえましょう。

花を長持ちさせるには水は毎日替える

水・花ビンはきれいなものに

水は毎日変えることです。特に気温の高い日や夏は雑菌が繁殖しやすく水が濁りやすくなってきます。花ビンもできるだけ毎日洗ったほうがよいでしょう。

茎も常に清潔に

水を替えるついでに花の茎もチェックしましょう。もしヌメリがある場合は水できれいに洗ってヌメリを取ります。放置したままだとそこから腐っていき長持ちしません。

直射日光を避ける

冬の寒い日でも室内で直接陽の当たる暖かい場所に置いてしまうと、元気がなくなってしまう場合があります。直射日光を避けた明るい涼しい場所に飾りましょう。

冷暖房の風を避ける

夏は冷房、冬は暖房を使う家庭がほとんどだと思いますが、花にとってはこの冷暖房の風が大敵となります。直接風に当たると乾燥がどんどん進んでしまいますので長持ちしません。直接風の当たる場所は避けて飾りましょう。

水の入れすぎに注意する

水切りを起こさないように!と、ついたっぷりの水を花器に入れてしまう場合がありますが、それは花にとってNGです。あまり多くの水を入れると水に浸かってしまう部分が多くなり茎腐れをおこします。茎が浸かる程度の水で十分なので入れ過ぎには注意しましょう。

弱った花はざっくり切る

花の頭がしなってきてしまった場合や全体的に弱ってきた場合は、思い切って短く茎を切ることで復活することもあります。短くなった花は小ビンに移し替えて飾りましょう。

プロは「湯揚げ」

花屋では茎を熱湯に入れて「湯揚げ」を行っています。柔らかい茎なら数秒、通常の茎の場合は30秒ほど熱湯に浸け真水にすぐ戻します。これを行うことでバクテリアが死滅し切り口の消毒効果になり、また茎の中の空気が抜けて真水に戻した際に給水がよくなるそうです。

延命剤を使う

市販で売られている延命剤には、花の栄養分となる糖類や殺菌成分などが多く含まれています。花の色もきれいに長く保つ成分も入っているので使ってみるのもよいでしょう。

自分で選べる楽しみも味わえる花のある暮らし!仕事帰りや買い物のついでにちょっとお花屋さんに立ち寄るのも悪くないですよね。花で彩りのある暮らしを楽しんでください。

●教えてくれた人/安藤佳世子さん
北欧式整理収納プランナー、アロマテラピー1級。実家を二世帯住宅に建て直し「よりよい暮らし」をつくるため家やインテリア、生活について発信中