インテリア・雑貨

安藤佳世子安藤佳世子

北欧式整理収納プランナーが「シンプルで心地よいインテリア」のつくり方を解説

北欧テイストのナチュラルインテリア
木と自然素材に包まれたやさしい空間。北欧のナチュラルなインテリアが人気です。

今回は北欧式整理収納プランナーの安藤佳世子さんのご自宅を見せていただき、その取り入れ方を教えてもらいました。

大きな家具の買い替えや床の張り替えはしなくても、北欧式のシンプルで心地よいインテリアを実現できるそう。ぜひ参考にしてください。

ポイント1. 家具もインテリアもシンプルでスッキリとしたものに

スウェーデン製のシンプルなデザインの家具

北欧式は家具もインテリアも、スッキリとしたデザインが中心です。写真の家具はスウェーデン製。上段は棚として使用し下段は引き出しになっているので、リビングで飾り棚兼収納として使っています。

モールディングや家具の脚の少し遊び心もありつつ、シンプルなデザインなのでどの部屋にもフィットする家具です。

特に大きな家具は簡単に買い換えることが難しい点もありますが、日本の文化にも共通する「受け継ぐ」という文化を北欧でも大事にしています。スッキリとしたシンプルなデザインだからこそ飽きのこない、長く使えるものを大切に代々受け継いでいくという「伝統を大切にする文化」が根本にあるのです。

ポイント2. 天然木の質感を生かした、ナチュラルな雰囲気に

天然木を使用したサイドテーブル

北欧は日本と同様に自然豊かな地域で、多くの森林が国土を占めています。その豊かな森林の木を使って木製の家具が多くつくられています。特に天然木の素材感を生かした質感の家具やインテリアが多く、人工的なものでは表せない天然木の温もりを感じることができます。

筆者宅の寝室では天然木を使用したサイドテーブルを使用しています。これは木の家具が多くつくられている飛驒地方の家具で、職人さんが1つ1つ手づくりした家具ということでさらに温かみを感じられるのがとても素敵だなと思いました。ソファの生地や色とも合わせて天板は少し濃いめの木で、反対に脚は床色に合わせて少し明るめな色を選びました。

ポイント3. あまり鮮やかな色は足さずに自然色を多く取り入れる

ホワイトの家具が映えるグリーンを基調にしたインテリア

北欧式の色合いは様々で1つのパターンには絞られません。ベージュや茶などの木の色、森や湖を連想させるような色といった北欧の自然をイメージした色が中心。しかし有名な北欧ブランド・マリメッコのテキスタイルのような暖色系でカラフルな色もあります。

リビングのこの場所はホワイトの家具が映えるグリーンを基調にしたインテリアに。観葉植物やキャンドル、ポスターなどを飾っています。

手前の照明はIKEAのもので、ソーラー電気なのでコードは必要なくどこでも置けるタイプです。シェードがピンクだったのでホワイトの生地を貼ってナチュラルにしました。

このようにナチュラルインテリアにはあまり鮮やかな色は足さずに自然色を多く取り入れていきます。

ポイント4. 無機質なものは抑え気味にして、ナチュラル素材を多めに

北欧雑貨の木製トランクを置いて自然素材と組み合わせたインテリア

特に家具に多く使われているのは天然木ですが、プライウッドという明るい色の合板も使用されています。インテリアではウールや麻などの自然素材、陶器やタイルなどの温かみを感じる素材も多く使われています。またスチール製や黒のメタル、ステンレスなどの無機質でモノトーンな素材も家具やインテリアに取り入れるスタイルもあります。

写真では北欧雑貨の木製トランクを置いて自然素材を取り入れていますが、隣に黒系のメタルを使用したランタンを置き少しモダンにしています。あまり無機質なものを入れすぎるとナチュラルインテリアから外れてしまうので、その他のインテリアはナチュラルなものを選びました。

ファブリックや照明の選び方次第で北欧式インテリアは実現できる!

ここからは実際にどのようなインテリアを取り入れれば、北欧式のナチュラルインテリアを実現できるのかをご紹介したいと思います。

床や壁など広い面は木製にする

北欧を代表する人気の床材「オーク」は不動の存在

木製の家具やインテリアを多く使う北欧式。特に床は家の中でも面積が広いので、北欧インテリアと合わせるためにも木製のものが使用されます。北欧を代表する人気の床材「オーク」は不動の存在。オークははっきりとした木目が特徴で、硬く傷つきにくいという長所があります。

また筆者宅でも使用しているブラックウォルナットも床材だけでなく家具にも使用される人気の素材。重厚感がありツヤのある質感が特徴的です。ダークな床材とホワイトの壁のコントラストを楽しもうと取り入れました。ホワイトとの相性が抜群なので、家具やインテリアなどなるべくホワイト系にすることを意識しています。

家具はシンプルでスッキリした形状のものを

テレビボードは床材と同じようなダークな茶に

北欧スタイルのポイントでもご紹介しましたが、シンプルでスッキリしたデザインの家具やインテリアが主流。デザイン性の高過ぎるものや飾りの多い家具はナチュラルインテリアには不向きです。

筆者宅のテレビボードはホワイト系にするか床と同様な茶にするか悩んだのですが、ホワイトだと少し存在感が出過ぎるかなと思い床材と同じようなダークな茶に決めました。デザインもできるだけシンプルでインテリアを邪魔しないものです。

テレビは無機質でブラックなので、テレビの存在感をあまり出さず、またテレビボードとの統一感を出すためにもダークな色を選択したことは正解だっと思います。

色使いは白や生成り、茶やグリーンなどのアースカラー

ソファのクッションにはアースカラーを取り入れる

北欧の自然豊かな色を取り入れたナチュラルインテリアなので、色合いは自然色を選びます。特に生成りは無染色・無漂白の天然繊維なので、真っ白な素材と比較するとよりナチュラルさや温かみを感じると思います。

筆者宅のソファのクッションにはアースカラーを取り入れています。ホワイト系を中心にしていますが、生成りも取り入れ少し濃いめのグリーンを合わせています。まずはホワイトを中心に、グリーンや茶などの色を少し足していくと色合わせがしやすくなります。また季節に合わせて冬にはコットン、夏には麻など使い分けすることもおすすめです。

照明はデザイン性のあるペンダントタイプを!

ダイニングでは、ガラス製のペンダントライトを使用

日本の家では天井に直接取り付けるタイプのシーリングライトが主流ですが、北欧ではペンダントタイプの照明で光を楽しみます。日本式のシーリングライトだと部屋がのっぺりとした印象になってしまい、北欧式とはかけ離れてしまうのです。

筆者宅のダイニングでは、ガラス製のペンダントライトを使用しておしゃれ感を足しています。また温かみのある色のライトでお料理も美味しそうに見える工夫をしています。

IKEAなどで見ると、デザインが豊富な照明が数多くあることに気付きます。また照明自体のデザイン性だけでなく、その照明を使用した際に壁に映る光さえも楽しむ文化なのです。デザイン性のある照明で部屋の中をより楽しく!という北欧式の考えもあるようです。

観葉植物で自然をプラスする

北欧のナチュラルインテリアには観葉植物がポイントになる

北欧のナチュラルインテリアを見ていると、部屋に多くの観葉植物を飾っている家が多く見受けられます。ポイントとなる色合いのグリーンを取り入れることができるアイテムです。

筆者宅にも多くの観葉植物がありますが、大きなものを一個置くことで家の中が明るくなりつねに自然を感じられます。これはパキラという品種で初心者にも育てられる植物なのでおすすめです。また小さい植物はアロマティカスという品種で触るとさわやかな香りを放ちとても爽快です。木製家具やインテリアとの相性も抜群なので、ぜひ観葉植物を飾って家の中でも自然を感じる空間づくりを目指してください。

ご紹介してきたポイントを押さえることで北欧式ナチュラルインテリアが完成します。大きな家具や床などを変えることは大仕事になってしまうと思いますので、まずはできる範囲から自然色をインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人/安藤佳世子さん
北欧式整理収納プランナー、アロマテラピー1級。実家を二世帯住宅に建て直し「よりよい暮らし」をつくるため家やインテリア、生活について発信中