プロが教える!「マイホーム貯金」を始める前に考えておくこと
「いつかはマイホームがほしい!……でもわたし達ホントに家を買っても大丈夫?」
大きな買い物であるマイホーム。
「いくらなら買えるの?住宅ローンはちゃんと返していけるの?」などわからないことや不安なことがいっぱいですよね。
今回は、夢のマイホームを実現するその前に、準備しておきたいことについてお話しします。
■まずは、「貯蓄のできる家計」をつくろう
マイホーム実現のために欠かせないのが計画的な貯蓄です。まずは貯蓄のできる家計をつくりましょう。
貯蓄ができているのか、できていないのか。できていなければ原因はどこにあるのかなど家計の現状を把握しましょう。
家計を把握することは、物件予算を考えたり住宅ローンの適正額を知るためにもとても役に立ちますよ。
■「貯蓄目標額」はいくらが妥当?
ただなんとなく貯めるでは、意外とお金は貯まりません。夢実現のための目標額を設定して取り組みましょう。
貯蓄目標額の目安となるのが“頭金“と“諸費用”です。これらは現金で準備することが必要です。頭金と諸費用についても確認しておきましょう。
■「頭金」にはメリットがある
マイホーム購入のための頭金。一般的には物件価格の2割以上が望ましいと言われています。
最近は頭金ゼロ、つまり物件価格の100%借入可能な金融機関も多くなっています。
貯蓄ができない人にとって頭金ゼロで購入できるのは魅力的かもしれません。でも家計の将来を考えると、頭金のメリットはやはり無視できません。
頭金が多いと返済の負担は軽くなりますし、より有利な金利を選択できます。
また、物件価格(新築)は、購入してすぐに1割~2割値下がりするのが一般的です。
将来売却したくなったとき、頭金が少ないと売却価格がローン残高を下回る可能性があり、差額を現金で用意できなければ売るに売れなくなってしまいます。
必ずしも物件価格の2割以上が必要というわけではありませんが、頭金のメリットを理解し、無理のない返済となるよう準備していきましょう。
■物件価格以外にも必要な「諸費用」
マイホーム購入時には物件価格の5~7%程度(新築の場合)の諸費用がかかります。
あらかじめ準備していないと、あっという間に貯金が減ってしまい、お気に入りの家具も買えなかったということに……しっかり準備しておきたいですね。
■継続的な貯蓄の習慣をつけよう
マイホームを手に入れるために必要な貯蓄の習慣。
中には貯金はできないし、家賃を払うくらいなら家を買ってローンを払ったほうが……と考える人もいるかもしれません。
しかし、マイホーム購入後も教育費や老後の生活費に備えるため貯蓄は継続してくことが必要です。 貯蓄ができない家計のまま購入に踏み切るのはとてもリスキーですし、資金計画の失敗はその後のライフプランに深刻な影響を与えます。
頭金や諸費用の準備は、貯蓄のできる家計へのファーストステップだと考え、前向きに取り組んでいきましょう。 きちんと目標をもって取り組むとお金を貯めるモチベーションもアップして夢の実現も近づくかも?
「一生でいちばん大きなお買い物」が「一生でいちばん素敵なお買い物」になるように、今から準備はじめてみませんか?