インテリア・雑貨

香村 薫香村 薫

コの字ベンチは使い回しがきく。意外な活用術をミニマリストが披露

コの字ベンチのあるダイニング
ライフオーガナイザーで家事研究家の香村薫さんは、夫婦2人暮らしだった頃「子どもができて家族が増えるかもしれない」「お客さんがたくさん来るかもしれない」とあれこれ考えてしまい、購入する椅子の数をなかなか決めることができませんでした。

そこで、家具店のスタッフに相談したところ「とりあえずダイニングチェアは2脚だけ買って、コの字ベンチを一緒に買っておくと臨機応変に対応できると思います」と勧められたといいます。
そのとき購入したコの字ベンチが、暮らしの様々な場面で大活躍しているそうです。詳しく教えてもらいました。

コの字ベンチは「座る」以外にも多目的に使える万能アイテム

「ミニマリストのおうちは家具も少ないんですか?」と質問されることがよくあるのですが、たしかに筆者宅は5人家族なのに、椅子が家族の人数分ありません。

コの字ベンチを2つ並べる

写真は10年以上前、家具店のスタッフに勧められて購入した「TOCCO」という家具メーカーの「コの字ベンチ」です。サイズは幅65㎝×奥行25㎝×高さ50㎝ほど。同じものを2つ購入しました。残念ながら今はすでに製造されていないようです。

類似商品を探したのですが、2つ並べて使ったときのイメージは、「arne(アーネ)」というメーカーのものが比較的近いと思います。

いざ使い始めてみると、ベンチとしてはもちろん、多目的に使える万能アイテムで、アドバイス通り購入して良かったと実感しています。

ソファの両サイドに配置して、ひじ掛け代わりに

コの字ベンチをソファのひじ掛けとして使う

それではさっそくコの字ベンチの活用例をご紹介します。

上の写真は、ソファの両サイドに配置してソファのひじ掛けとして使っている様子です。飲みかけのドリンクや読みかけの本を置くのにも便利です。

筆者宅のソファは2.5人掛けですが、ベンチを両サイドに配置することでソファに安定感が出て、広々と使うことができ、使い勝手が良くなるように感じます。

ベンチを2つ並べて子どもの勉強机に

コの字ベンチに子ども用スツールとラタンバスケットを組み合わせる

ベンチを2つ並べて、子どもの勉強机として使うこともあります。

ベンチの中にIKEAの子ども用スツールと、勉強道具一式が入ったニトリのラタンバスケットを組み合わせています。
使っていないときは、ベンチの中にスツールとバスケットを入れてしまえば見た目がスッキリします。

夏休みなどの長い休み中は、このデスク代わりのベンチをリビングの窓際に配置し、子どもたちはそこで自宅学習をしています。

スノーピークのチェアと組み合わせて夫のテレワークに

スノーピークのチェアとコの字ベンチを2つ並べたデスクでテレワーク

夫がテレワークをするときにも活躍。当初はデスクを購入することも検討ましたが、やはりミニマリストらしく家にある家具で工夫しよう、と個室にベンチを2つ並べてデスク代わりにし、キャンプ用のスノーピークのチェアを組み合わせて使っています。

移動が簡単なので、背景が映るオンライン会議のときは壁側に移動するなど、フレキシブルに使えて便利だそうです。

クロゼットに置いて収納棚に。キャンプ場でのテーブルとしても


ベンチとしての出番がないときは、写真のようにクロゼットの中に置いて、たたんで収納する服をショップのように並べています。とくに冬場は、セーターなどハンガーにかけにくい素材の服が多いので、ベンチの上に並んでいると、サッと手に取りやすくて便利なのです。

押入れや車のトランクなど、広すぎるスペースでタテの空間を有効活用したいときにも役立ちます。

コの字ベンチをキャンプ場でテーブルとして使用
こんなふうにキャンプ場でテーブルとして使うこともあります。

小さい子どもに近寄ってほしくない場所の手前に置いて「通せんぼ」

植木の前に「通せんぼ」としてコの字ベンチを置く

もうひとつ、意外におすすめなのが「通せんぼ」としての使い方。小さい子どもに近寄ってほしくない場所の手前に置くだけです。

筆者宅の子どもは、写真右手の観葉植物の土を触りたくて仕方ない時期があったのですが、観葉植物の前にベンチを置いて「通せんぼ」していました。これならインテリアを損ねずに、観葉植物をガードすることができます。

以上のように、購入後10年以上たった今でもコの字ベンチは筆者宅で大活躍しています。ダイニングチェア選びで迷っている方は、ベンチという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人/香村薫さん
家事研究家/ライフオーガナイザー、株式会社ミニマライフ代表取締役。大学卒業後、トヨタグループのAT・ナビ専門メーカー・アイシンAWに入社、商品企画・統括業務を担当。結婚後には夫と一緒に、モノの適正数を決め、しくみで維持する片づけ方を考案。「トヨタ式おうち片づけ」と名づける。著書は「トヨタ式おうち片づけ」をはじめ多数