クイズ

Sumai編集部

マンションを購入しようと払った手付金と中間金。契約を解除したいが、戻ってくる?

建設中のマンション

探していた場所で、イメージ通りのマンションが建つことを知って、さっそく契約を結び、手付金を払ったとしましょう。
でも、そのあと、もっといい物件が見つかり契約解除したとしたら、手付金はどうなるのでしょう?

今回は、「手付解除」の問題です。

これ、土地の取り引きをするための国家資格・宅地建物取引士の試験問題でも出題される項目です。さて、あなたは正解できるでしょうか?

【今回の問題】
買主(あなた)が5000万円のマンションを購入しようと200万円の手付金を支払い、その後契約にもとづいて300万円の中間金の支払いをすませました。契約に別段の定めがなく、売主が履行に着手していなければ、買主はどうすれば当該契約を解除することができるでしょうか。
A. 履行前なので特にお金はかからない(手付金は戻ってくる)
B. 手付金200万円を放棄すれば契約解除できる
C. 払った金額(手付金200万円と中間金300万円)をすべて放棄しなければ契約解除できない

マンションのモデルルーム

相手方がまだ履行していなければ「手付解除」が可能!

正解は…B

契約の相手方、つまり売主が契約の履行(物件の引き渡しなど)に着手していないのなら、この手付金を使って契約を解除することができます。

これは「手付解除」と言って、民法に則った正当な解除方法です。ですから今回の場合、手付金の200万円は戻ってこないでしょう。ただ、手付解除は債務不履行にはなりませんので、それ以上の金額を損害賠償請求されることもありません。

この問題では、買主は中間金300万円を支払っています。しかしこれは手付金ではないので、返還を受けることができます。なので正解はB。Cは誤りです。

売主が売りたくないと契約を破棄する場合は倍返し!

手付解除による契約の解除

では、売主が手付金は受け取ったけど、何らかの理由で契約を解除したい場合はどうなるでしょう。民法ではそうしたケースも想定しています。

「買主が売主に手付を交付したときは、買主はその手付を放棄し、売主はその倍額を現実に提供して、契約の解除をすることができる。ただし、その相手方が契約の履行に着手した後は、この限りでない」(557条1項)

つまり、通常のケースでは買主の場合は手付金の放棄ですむけど、売主の場合は手付金倍額、この場合だと売主が200万円×2の400万円支払わなければなりません。でも、よく読んでください。この条文には続きがあります。

設問では買主であるあなたは、すでに中間金という契約の履行に着手しています。ですから売主が契約を解除したくても、これだけでは済まない可能性大です。

放置している空き家の所有権のことを知りたい人はこちらも!

取得時効は善意・無過失で10年
取り戻せる!?空き家の実家を10年ぶりに訪問…知らない人が勝手に住んでた

画像/PIXTA