家づくり

Sumai編集部

3Dで簡単に分かる「リビングをスッキリ気持ちよく」変身させるアイデア集

収納を増やしても狭く感じないリビングダイニング
この時期、リビングの模様替えを予定している人もいるでしょう。家具や観葉植物の置き方を工夫するだけで、リビングはいっそう心地よくなります。また、リビングから「散らかる原因」を取り除くことで、部屋はいつもスッキリ。

リビング起こりがちな悩みを解決する4つの方法を、一級建築士のしかまのりこさんが教えてくれました。

解決法1:リビングは観葉植物や家具の移動だけでも心地よい空間に変身!

9畳のリビングダイニングの一般的な家具配置
観葉植物を置く、家具を移動してみる、そんなちょっとしたことだけでもリビングは居心地よい空間に変わります。

9畳のリビングダイニングの間取りを例にして3Dモデルを使って 解説しましょう。

1.絵や観葉植物をプラスするだけでも、リフレッシュできる

リビングダイニングに絵や観葉植物などのインテリアをプラスし、リビング側から見る
整理ボックスが置いてあるチェストの上に絵や雑貨を飾ります。またTVボードとチェストは隣接して置かないで、少し空間を開け、その空間に、観葉植物をプラスすると、こんな感じに。
絵や観葉植物をインテリアとしてプラスするだけで、おしゃれな部屋に模様替えできます。

2.ダイニングテーブルの位置を変えて、無駄な動線をスッキリさせる

リビングダイニングのダイニングテーブルを壁付けにして、チェストをカウンターのデッドスペースに移動
上図のように、ダイニングテーブルとチェストの位置を入れ替えてみます。ダイニングテーブルは壁に付けることで、無駄な動線を省くこともできます。

またキッチンカウンター下にチェストを置くことで、デッドスペース(何にも使われていない空間)を収納空間として有効に使えます。

3.存在感のあるソファの位置を変えるとリビングダイニングの印象が変わる

移動したテレビの位置から見たリビングダイニング
上図のように、TVとソファの位置を入れ替えてみます。
もしTVアンテナが、入れ替えた場所にない場合は、ゲーム機やDVDデッキを経由した、インターネット利用でのTV視聴方法を検討してみてください。

4.仕事しやすく、片付くように収納を増やす模様替えもおすすめ

ダイニングテーブルはソファに隣接してレイアウトし、リビングテーブルはサイドテーブルなどの小さなものに変えます。
また、チェストは邪魔にならないように、バルコニーへの動線上に配置します。

リビングダイニングに収納を増やしスッキリ

ダイニング側に収納が増えたことで、散らかりやすいモノの収納場所ができるようになります。

リビングでくつろいでいるときも、収納が目に入らない

ソファでくつろいでいるときは、収納が目に入りません。

収納を増えましたが、リビングダイニングの狭さは感じられません。リビングスペースもスッキリしました。

解決法2:片付けてもすぐリバウンドする3つの原因を解消する!

片付かない原因のひとつに、収納の問題があります。収納を増やしてしまえば、その分部屋の面積が狭くなるため、あえて収納をつくらないことが多いのです。そのため、収納が少ない住まいは多く、物が片付かない根本的な原因となっています。しかし、3つの意外な原因に対処すれば、解決することができます。

原因1:帰ってきたら小物をキッチンカウンターにモノを置いてしまう!

最近のキッチンの間取り設計で、圧倒的に増えたのが、オープンスタイルのキッチン。料理中にもコミュニケーションがとりやすかったり、部屋が広く見えたりなどいいことずくめです。

しかし、このオープンスタイルのキッチンについているキッチンカウンターは高さが1m、幅40㎝程度と、ちょうどモノを置きやすい高さと大きさになっています

オープンキッチンだとカウンターにモノを置きがち

また動線的に帰宅して、まっすぐ部屋に入って、いったん立ち止まり脱ぎ着する、まさにその場所に設置されています。
このキッチンカウンターやダイニングテーブルにモノを置いてしまう習慣はなかなか変えられないため、対処法としては「いかにきれいにモノを置くか(収納するか)?」に尽きます。

キッチンカウンター下に奥行きの薄いカウンター下収納を置く

例えば上の図のようにキッチンカウンター下に奥行きの浅いカウンター下収納を置く方法。

この収納は、奥行きが薄いため、消臭剤や文具など、ちょっとした小物を収納するのに役立つものです。そしてカウンター下収納の上には、100均やホームセンターなどで販売している収納ケースを家族の人数分用意。

お父さんはお父さんの収納ケース、お兄ちゃんはお兄ちゃんの収納ケースを置いておけば、家族それぞれ帰宅後、この収納ケースにポイとモノを入れれば、キッチンカウンターやダイニングテーブルが散らかり放題になることを避けられます。

原因2:ソファの上にバッグやランドセル、上着を置き、物置状態に!

ソファが物置状態問題

帰宅後、ソファの上にバッグやランドセル、コートなどの上着を置いてしまうという方は大変多く、リビングが散らかる大きなきっかけになっています。

その結果、くつろぐはずのソファは、いつの間にか物置になり、ひどいときは洋服の山でソファが埋もれている場合も…。
この「ソファが物置状態問題」ですが、帰宅してからリビングまでの動線に、上着やカバンなどを収納する場所がないことが大きな原因になっています。

リビングに上着やカバンなどを持ち込まない対策

解決策としては、図のように玄関からリビングまでの動線上(廊下)に、ハンガーフックを取り付けて上着やカバンなどの収納スペースをつくることです。
そうすることで、リビングに上着やカバンなどを持ち込むことはなくなり、散らかりにくいリビングにすることができます。

原因3:子どものおもちゃがリビングの床に散らかっている!

リビングの子どものおもちゃ散らかり問題

小さな子どものいる家庭では、おもちゃも悩みのタネ。

おもちゃがリビングに散らかっている家は大変多く、また細かいおもちゃピースをなくしたり踏んでしまったりと、散らかるだけでなく、イライラする原因にもなっています。

しかしこの「子どものおもちゃ問題」は、子どもが小さい間のみの期間限定の悩み。ですから簡易なおもちゃ専用収納をリビングのちょっとしたスペースに設置することで解決できます。

おもちゃ専用収納があれば片付きやすいリビングになる
そこで上の図のように、おもちゃを片付けるオープン棚(おもちゃ専用収納)をソファの後ろに設置。
おもちゃ専用収納ができたことで片付けやすいリビングにすることができます。

解決法3:リビングの動線の整理、空間分け、収納を増やすを即実行!

夫婦と小学校に通う子どもの3人家族が住む一般的な住宅をモデルケースとして、以下の3D図面で解説してみましょう。

動線を減らし、動きやすく狭さを感じさせないリビングに

リビングの動線を整理する

こちらは13畳のリビングダイニングです。ダイニングテーブルのそばに、物干しを置いてあるため、とても狭くなっています。しかし、狭くなる理由はそれだけでなく、矢印のように2本動線があるためです。

この動線ですが、人が動くスペースですので、空間が必要になり、そのぶん狭くなります。また、同じ方向に向かう動線は、それほど広くない部屋では2本も必要ありません。

この2本の動線を整理し、1本にまとめるだけで、動きやすくすっきりした部屋になります。

部屋が散らかるのは、空間分けができていないから!

リビング崩壊を起こさないよう、空間を分ける

本来は食事をする場であるダイニングテーブルに子どもの持ち物や携帯など、家族の持ち物やが置かれたまま。ソファやリビングテーブルにも、お菓子やランドセルなどが置かれているというケースはありがちです。

この部屋の場合、散らかる洋服は収納ゾーン、ノートや教科書・ランドセルは子どもゾーン、そしてご飯を食べくつろぐ空間はリビングダイニングゾーンのように、3つの空間に分けます。

空間分けをすることで、物の入り混じることがなくなり、片付きやすい部屋になります。

上着や洗濯物を収納する家具があると、スッキリ片付く

リビングの収納を増やす
リビングダイニングに物干しがあれば、雨にも濡れず洗濯物は乾きやすくなります。
しかし、そのぶん部屋が狭くなりますし、乾いた洗濯物を畳んでそれぞれの部屋に収納する手間も面倒に。結果として、乾いた洗濯物でリビングダイニングが散らかることに。

また、帰宅した際にリビングダイニングで上着を脱ぐことが多く、コートなど家族の上着も散らかるモノになります。

この解決策としてリビングには、上着や洗濯物を収納する家具を増やせば、片付きやすい部屋になり、スッキリします。

家具の配置を変えて3つの問題を解決!片付けやすいリビングに

片付きやすいリビングの家具配置

ここまでお話してきたポイントを押さえ、家具を配置し直してみました。

  • 動線は2本から1本に
  • 空間は、収納ゾーン、子どもゾーン、リビングダイニングゾーンの3つに
  • 洗濯物や衣類を収納する家具を増す

モノが散らかるリビング崩壊を防ぎ、ストレスフリーで快適なリビングダイニングの完成です。

解決法4:カーテンを替えるだけでリビングの印象ががらりと変わる!

カーテンの色により、部屋のイメージは大きく変わる
LDKの模様替えをして、気分転換をしたいならカーテンの色を変えることも効果的です。ソファやダイニングテーブルなどの家具を買い替えや、レイアウトを変えるのはコストや手間もかかるもの。一方、カーテンを替えるだけなら、そのハードルはだいぶ下がります。

モノトーン:狭い部屋には黒は不向き。広く見せるには白系がおすすめ

2面に大きな窓のある10畳のリビングダイニング
こちらはマンション10畳のリビングダイニングの3Dイメージです。ソファ後ろには、幅3m50㎝とかなり大きめの腰窓があります。また、バルコニーへ出る掃き出し窓は、こちらも幅3mと大きなものです。

このように大きい窓のある部屋では、特にカーテンが部屋に与える影響が大きくなります。

狭い部屋を明るく開放感のあるイメージにするには白系のカーテンがおすすめ

白系のカーテンは汚れが目立つため、小さい子どもがいる家庭では敬遠されがちです。しかし部屋が広く、明るく見えるという効果があります。

狭い部屋を明るく開放感のあるイメージにしたい場合にはおすすめの色です。

寒色系:パープルやブルーは小物との色の組み合わせで印象が変わる

ブルーのカーテンはフローリングとの相性もいい
ブルーのカーテンは、床の色合いが明るい場合はもちろん、色合いが暗い場合にもうまくマッチします。
濃いめのブルーのカーテンでも木の色との相性はいい

フローリングや木製家具の木目などとも相性がよく、クールで若々しい印象を与えます。ただ濃いめのブルーの場合、寒々しくもなるので、冬は黄色やオレンジなどのクッションを置いて、暖かさをプラスしましょう。

暖色系:赤は飽きやすい色。もし選ぶなら慎重に検討を

赤色のカーテンは、暖かく活発な印象を与える

赤色のカーテンは暖かく活発な印象を与えてくれます。またブルーのカーテンと同じく、床の色合いが明るい場合はもちろん、暗い場合もうまくマッチします。
しかし、飽きやすい色でもあるので、彩度や明度の高いものや、大柄なものは避けるなど慎重に検討しましょう。

柄物:大きすぎない柄を選び、生地の色は白かベージュを

柄物のカーテンを選ぶときは、柄があまり大きくないものを選ぶ
柄物のカーテンを選ぶときは、あまり大柄なものは避けた方が無難です。
大きな柄だとカーテン生地のつなぎ目の柄ずれが目立ってしまうからです。また柄が目立ちすぎると、部屋に落ち着きがなくなり、うるさく感じてしまいます。
柄物のカーテンは、白やベージュの生地を選ぶと無難

柄物のカーテンを選ぶときは、大きすぎない柄を選び、生地の色は白、ベージュを選びましょう。

●教えてくれた人/しかまのりこさん
COLLINO一級建築士事務所主宰。一級建築士、300軒以上のリビング・寝室・子ども部屋の模様替えを行い、模様替えのスペシャリストとしてTVや雑誌でも活躍。著書も多数。近著に『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』(彩図社刊)がある