家づくり

香村 薫香村 薫

使いこなせない「将来の子ども部屋」を楽しい居場所に変身させるアイデア

お片付けサポートのイメージ
子どもが小学生や中学生になったら、子ども部屋にしようと思っている。けど、今はイマイチ使いこなせていない…。そんな部屋があるお宅はありませんか?

「それまでの間、部屋を活用できないのは非常にもったいないです」
そう語るのは、ライフオーガナイザーで家事研究家の香村薫さん。実際にそんなお宅を、仕事柄よく目にするそう。

年間で20回以上、多いときは月5回以上模様替えをする、という香村さん。こうした部屋の楽しい使い方について提案してくれました。

子ども部屋を5年間物置として使うと、家賃が108万円かかる計算に

総務省統計局が発表した「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」によると、1畳あたりの家賃の平均は1か月約3000円だそうです。

子ども部屋が6畳だとすると単純計算で月1万8000円。それをたとえば5年間物置として使ってしまうと、108万円もの家賃を物置に支払うことになってしまうのです。

筆者宅にも将来の子ども部屋用の6畳の洋室があります。部屋を活用する、つまり家族が使いたくなる部屋にするために、何を持ち込むと効果的か、についてのアイディアをご紹介します。

「テレビ」を置いて、見終わったらリビングに戻る習慣に

テレビや映画を楽しむイメージ
頻繁に模様替えをして実験を繰り返してきた筆者は、テレビ、ソファ、こたつが将来の子ども部屋を楽しく活用する3大アイテムだと感じています。

まずは王道の「テレビ」です。リビングにテレビを置いて、そこを中心に家族が集まってくつろぐ、というご家庭は多いと思います。

筆者宅は夫婦そろってテレビっ子なこともあり、以前は当たり前のようにリビングにテレビがありました。

ただ、子どもが生まれてからは、テレビをつけっぱなしにすることで家族の会話が減ったと感じるように。

テレビルームでテレビを見る子ども

何度か家族会議を経て、テレビをリビングから撤去して将来の子ども部屋に移動させてみよう、ということになりました。

これが大正解で、子どもたちが「テレビルームだ!」と大はしゃぎ。筆者や夫は、子どもたちが寝た後に、テレビルームでゆったりと映画鑑賞することもあります。

今は、年末年始の1週間だけリビングにテレビを移動させていますが、その時期以外は将来の子ども部屋にテレビを置いています。「テレビを見に行って、見終わったらリビングに戻ってくる」という習慣が普通になっています。

「ソファ」を置いてちょっとしたこもり部屋に

ソファを置いてちょっとしたこもり部屋に

次に、将来の子ども部屋に置いたことで一気に「利用したくなった!」と感じた家具がソファです。

  • 急な電話対応
  • ちょっと一人で考えたいとき
  • 読書
  • スマホやパソコン
  • 少しだけ横になりたい

上記のようなタイミングで人はソファを求めるのかもしれません。

リビングにソファを置いていた頃、忙しく家事をしている横で、家族がソファに寝転んでスマホをいじっていると、ついイラッとしていました。

別の部屋であれば、その姿が視界に入ってこないので、イライラが減少しました。こちらもテレビと同様、終わったらリビングに戻ってくるので、暮らしにメリハリがついたように感じます。

「こたつ」があると家族が自然と集まる!

こたつを置いて団らんスペースに

筆者宅は1年間で20回以上模様替えをします。多いときは月に5回行うことも。

様々な家具を移動させてみて、その家具を置くことで暮らしがどう変わるのか?を試しています。中でもいちばん存在感があったのが「こたつ」でした。

筆者宅の検証結果によると、どんな配置であれ、冬場にこたつがある場所には自然と家族が集まり、団らんが始まります。

リビングにこたつがあるから家族が集まるのかな?と思い、試しにリビングから将来の子ども部屋へとこたつを移動させてみました。

すると、家族みんながいつの間にかそこに集まってきたので、こたつは非常に影響力があると感じています。

冬休み中は、ここを「勉強・仕事ルーム」と名付け、朝8時から8時45分まではここで勉強、その後15分はリビングで遊ぶ、という時間割で過ごしています。

ダイニングセットを置いてレストランの個室風、は断念

模様替えを繰り返す中で「ダイニングセットを6畳洋室に置いてみる」というのも試したことがあります。

やってみるまでは、「もしかしたらレストランの個室のように料理を6畳洋室に運んで食べるようになるかも?」と思っていたのですが、運ぶのが面倒で、一度もそこで食事はしませんでした。

将来の子ども部屋を、子どもが大きくなるまでの間は仕方ない、と物置として使うのはもったいないと思います。家族が集まりたくなるものを持ち込んで、楽しく活用できる方法を考えてみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人/香村薫さん
家事研究家/ライフオーガナイザー、株式会社ミニマライフ代表取締役。大学卒業後、トヨタグループのAT・ナビ専門メーカー・アイシンAWに入社、商品企画・統括業務を担当。結婚後には夫と一緒に、モノの適正数を決め、しくみで維持する片づけ方を考案。「トヨタ式おうち片づけ」と名づける。著書は「トヨタ式おうち片づけ」をはじめ多数