防災

森 麻紀森 麻紀

地震に危ない習慣!浴室用の物干し竿、食洗機に入れたままの食器…見直して

地震時に危険な食器の出しっぱなし
地震対策は防災グッズや非常食を用意すれば安心というわけではありません。日頃何気なく使っているものや習慣のなかに、凶器予備軍が隠れています。

防災備蓄収納2級プランナーの資格を持つ森麻紀さんが、見落としがちな地震対策について解説してくれました。

もし気付いてなかったところがあったら、見直しの参考にしてください。

地震時に入浴していたら直撃!「浴室用の物干し竿」の落下防止策を!

地震時に落下して体を強打する可能性がある「浴室用の物干し竿」

乾燥機能付きの浴室なら、もし使用していないとしても専用の物干し竿が掛かっているはずです。浴室用の物干し竿は平均して500g前後と、さほど重いものではありません。でも、もし入浴中に地震が起きて天井に近いところにある竿が、頭に落下してきたら…。

入浴中は衣服を身に付けていないので、たとえ体に当たったとしてもダイレクトに衝撃を受けます。

それがもし、お子さんだったらどうでしょう?
おじいちゃん、おばあちゃんだったらどうでしょうか?

可能性を考え出したらキリがありませんが、それでも地震対策には想像力が不可欠です。

結束バンドを使って、落下防止

筆者宅では、結束バンドを使って、落下防止をしています。浴室乾燥機能を利用していることもあり、念のため使用温度範囲の高いタイプ(~85℃)を使用しています。

もし浴室にある物干し竿を使っていないのであれば、外してしまった方が安心です。

頭上の「突っ張り棒」に要注意!設置するなら人がいない場所に

浴室用の物干し竿と同様に、見落としがちなのが「突っ張り棒」です。頭上の高さで使われているのをよく見かけるからです。特に、最大耐荷重が重いタイプほど、太くて頑丈で、たくさん掛けてしまいがち。「突っ張り棒」は日常生活ではとても便利なものですし、正しく使えば落下の可能性も低い商品です。しかし防災の観点からみると、高い場所に設置するのはあまりおすすめできない使い方です。

本当にその場所に必要か?ものを減らしたり行動を変えたりすることで解決できないかを、改めて考え直してみてはいかがでしょうか?または、落下しない対策をとれば普段も安心です。

突っ張り棒は納戸の中だけで使用

筆者宅では、頭上の突っ張り棒(棚)は納戸の中だけで使用しています。

水切りカゴやドアを開けた食洗機に入れっぱなしの食器は凶器になる!

キッチンカウンターの上に置いている食洗機

大きな地震が起こるたびに、食器棚にも耐震ロックを取り付けるなど、防災対策をするようになった方は増えてきていると思います。でも、水切りカゴの中に食器が置きっぱなしになっている方は多いのではないでしょうか?

実は筆者もそのひとり。水切りカゴの中で乾くまで待つ、ということを長らくやっていました。キッチンカウンターの上に置いている食洗機も同じ状況で、乾燥後に湿気がたまらないようにドアは開けるものの、食器はそのまま入れっぱなし。完全に乾かして、拭く手間を省きたかったのです。

ドアを開けたままの食洗機に食器は入れっぱなし

食洗機本体には、吹っ飛ばないように耐震グッズをつけているのに、ドアを開けたままの食洗機に食器は入れっぱなしということ…。この事実に気が付いたときは自分でも驚きでした。

食洗機で乾燥までしているので、あとはわずかな水滴を拭きとるだけ。実際にやってみるとたいした手間ではありませんでした。しかも、調理前にはだいたい片付いているので、これまで以上にスムーズにご飯づくりを始められるように。たまにしか使われることのなかった食器拭きも日の目を見るようになりました(笑)。

早めに食器をしまうことは、地震対策になるだけでなく、家事も進むことになるのでキッチンも気分もスッキリします。

地震対策は、いつもの暮らしを安心安全と結びつけることでもあります。気付いてなかったところがあったら、見直しの参考にしてください。

●教えてくれた人/森 麻紀さん
名古屋市在住のライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザーの資格も持つ。「自分にちょうどいい片づけ方」を実践しつつ、片付けに悩む人へのサポートを行う。Webメディアなどで片付けに関する執筆も