暮らしのコツ

香村 薫香村 薫

車の中でオンライン会議&テレワークをやってみた。おすすめのグッズやコツは?

車の中のワークスペース

コロナの影響で、急速にテレワークが広まり、環境づくりに苦労しているという方も多いのではないでしょうか。ライフオーガナイザーで家事研究家の香村薫さんは、コロナ前からテレワークが中心でしたが、コロナの影響で夫も在宅勤務が増え、二人分のワークスペースを確保する必要が出てきたそうです。

「同じ部屋で同時にオンライン会議をしなければならない時などは、声が聞き取りにくくなって困っていました。そうした際にどちらかが車の中をワークスペースとして使うようにしたところ、意外に快適。1年以上そうしたスタイルで仕事をしています」

車の中でテレワークをする際に気をつけた方がよいこと、効率よく作業をするためのコツなどについてお話を聞きました。

車の中なら、家族の生活音問題を回避できる

車の中でオンライン会議をする

小さい子どもが3人いる筆者宅。オンライン会議中にも、子どもの声はもちろんのこと、パタパタと走る音、ドアを閉める音、水を流す音など容赦なく生活音が発生します。
普段は気にならない音も、大切な会議をしているときは「静かにして!」と言いたくなりますよね。そんなとき、車の中ならそうした生活音を気にすることなく集中できます。

筆者宅では、夫婦ふたりそろってテレワークの日は、重要な会議を行う人が車の中でできるように調整しています。
ちなみに「車だと雨の音が気になるかも」と心配していましたが、実際にやってみると、雨が降っていてもほぼ気になりませんでした。

立地によっては大型トラックの通行が多い、踏切が近くにある、といった場合もあると思います。また、これは仕方のないことですが、大切な会議の最中に選挙カーが通過したときは非常に困りました。もし車の中でオンライン会議をする際は、周辺環境のリサーチをきちんとした方がよいと思います。

スキマ時間や待ち時間を有効に使える

折り畳みテーブルを車の中にスタンバイ

車の中でオンライン会議やテレワークをするようになってから、スキマ時間(たとえば子どもの習い事への送迎などで待っている時間)を有効に使えるようになり、とても助かっています。

いつでもサッと作業や会議ができるように、折り畳みテーブルを車の中にスタンバイ。助手席の後ろにすぐ広げられるように車内を整えています。車の中であれば、オンライン会議の際、背景に生活感が出るものが映り込みにくいのもメリットです。

コクヨの「テレワークバッグ」で忘れ物を防止

コクヨのテレワークバッグ

車の中でのテレワークは便利な反面、毎回パソコンや仕事に使う書類を車に持ち込むのが面倒、というデメリットもあります。盗難の恐れもあるので、さすがに車内に置きっぱなしにするわけにもいきません。

床に置いたテレワークバッグ

そこで「テレワークバッグ」というバッグを購入し、いつでも仕事道具をさっと持ち出せるようにしました。こちらはコクヨから販売されているもので、大きさはファイルボックスと同じくらい。普段はリビングの収納棚に入れています。

仕事で使う書類はこのバッグに入るだけ、とルール化し、PC関連機器(電源ケーブルやUSBなど)も一緒に入れておくようにしたことで、忘れ物が激減しました。

家事に気をとられず作業に集中できる

最初はオンライン会議があるときだけ車の中で仕事をしていたのですが、次第に車の中の方が仕事に集中しやすいことに気がつきました。というのも、家の中で仕事をしていると、ふと家事の状態が気になることが多いのです。

たとえば洗濯機から終了音が鳴ると「すぐに取り出してたたまなくちゃ」と焦ったり。冷蔵庫を開けて飲み物を取ろうとしたときに「あ!これ賞味期限今日までだ!」なんて気づいて調理を開始してしまったり。さらに一度調理をスタートすると「そうだ、ついでに夕食の用意もしておこう!」といった具合に仕事を中断して家事をしてしまうことがよくありました。

車の中なら、家事に気を取られることなく作業に集中できるので、その点は大きなメリットだと感じています。

「ポータブル電源」は車に1台あると何かと便利

床に置いたポータブル電源

車の中でのテレワークで気をつけたいのが電源。筆者も、集中して仕事をしているときに限ってパソコンやスマホの電源がなくなってしまい、オンライン会議中に離脱したことが何度もあります。そこで「ポータブル電源」を導入することに。購入したのはハイガー産業のもの。コンセントの差込口が1つ、USBポートが2つあります。

たとえば扇風機はフル充電で6時間ほど可動。車のバッテリーが上がってしまったときのエンジンスターターとしての機能もついています。また、ポータブル電源はキャンプなどでも活用できるので、車に1台あると非常に便利です。ちなみに、懐中電灯の機能もあるので、オンライン会議をするときに照明代わりにすると顔色がよく見えます。

夫婦ともにテレワークが増えて、ワークスペースの確保に悩んでいる方は、車の中でのテレワークを検討してみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人/香村薫さん
家事研究家/ライフオーガナイザー、株式会社ミニマライフ代表取締役。大学卒業後、トヨタグループのAT・ナビ専門メーカー・アイシンAWに入社、商品企画・統括業務を担当。結婚後には夫と一緒に、モノの適正数を決め、しくみで維持する片づけ方を考案。「トヨタ式おうち片づけ」と名づける。著書は「トヨタ式おうち片づけ」をはじめ多数