クイズ

Sumai編集部

土地の一部が防火地域!家を建てるとき、そこだけ防火仕様にすればいい!?

防火地域と準防火地域にまたがる土地

土地の取り引きをするための国家資格・土地建物取引士の試験問題から、知っておいて損はない!問題を出していきます。
今回は「建築基準法」に関する問題です。

建築基準法では、その第一条に「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」とあるように、私たちの生命や財産を守るため家や敷地に最低の基準を定めています。

家を建てるときに知っておくべき内容です。さて、あなたは正解できますか?

【今回の問題】
建築基準法に関する次の記述は正しいか?

建築物が防火地域及び準防火地域にわたる場合においては、その全部について、敷地の属する面積が大きい方の地域内の建築物に関する規定を適用する。
(令和2年12月試験問題より一部抜粋)

建築の基準をチェック

建築基準法は、火災時に生命が守られるよう、厳しめに定めている!

正解…正しくない

建築基準法では厳しい方の措置が適用される

建築物が、防火地域と準防火地域をまたぐ場合、その全部について防火地域内の建築物に関する規定が適用されます。
決して「敷地の属する面積の大きい方の地域(上図の場合、準防火地域)」に関する規定が適用されるわけではありません。

「防火地域」と「準防火地域」は密集地で延焼を防ぐため定められた!

延焼を防ぐ

この「防火地域」と「準防火地域」について、もう少し詳しく解説しましょう。

建物が密集する都市部で、もし火災が起きてしまったとき、できるだけ延焼させないようにという目的で「都市計画法」で定められているのが「防火地域」「準防火地域」です。

これらの地域では、「建築基準法」によって、建物の構造や外壁などで使用する材料に制限を設けています。
建物が何階建てか?床面積がどのくらいか?によって、規定されています。ここでは制限の詳細までは触れませんが、防火地域では、一部例外を除き耐火建築物であることが求められます。

具体的には鉄筋コンクリートや耐火被膜した鉄骨造などの耐火構造であること。窓等の開口部を防火窓や防火ドア、防火ダンパー付き換気扇にすることなどが必要になります。
また、準防火地域に木造2階建てを建てる場合でも、外壁や軒裏、開口部などに、防火措置が必要です。

では、準防火地域と未指定地域がまたがるケースでは?

準防火地域と未指定地域がまたがる場合は、準防火地域の措置が適用される

じつは住宅地には、準防火地域と未指定地域をまたぐ土地というのも存在します。こちらの場合も、ご想像のとおり厳しめの方ということで、建物には未指定地域の部分にも、準防火地域の規定が適用されます。

ちなみに都市計画の情報は、役所でも確認できるほか、ネットでも調べることができます。たとえば東京都内であれば、東京都都市整備局のウェブサイトにある都市計画情報等インターネット提供サービスで検索すればわかります。

この機会にお住まいの場所を確認してみてはいかがでしょう。

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画像/PIXTA