クイズ

Sumai編集部

建てるのOK?閑静な住宅街に美容院を兼ねた家<知っておきたい用途地域>

閑静な住宅街

土地を取得するにあたって、「用途地域」についてはぜひとも知っておきたいところ。ここでは、土地の取り引きをするための国家資格・土地建物取引士の試験問題を用いて、「用途地域」に関する知識を深めてみましょう。

用途地域は、「こういう町をつくろう」という都市計画に沿って決められます。住居系、商業系、工業系合わせて13種類あります。その実現のため建築基準法が用途地域ごとに様々な制限を設けています。

家を建てるときに知っておくべき土地の約束事。さて、あなたは正解できますか?

【今回の問題】
建築基準法に関する次の記述は正しいか?

第1種低層住居専用地域内においては、延べ面積の合計が60㎡であって、居住の用に供する延べ面積が40㎡、クリーニング取次店の用に供する延べ面積が20㎡である兼用住宅は、建築してはならない。
(令和1年試験問題より一部抜粋)

クリーニング店
第1種低層住居専用地域には厳しい用途規制がある!

答え…正しくない

第1種低層住居専用地域は「低層住宅のための良好な住居の環境を保護するために定める地域」です。10mまたは12mという建物の高さの制限や、敷地境界から建物の外壁までの距離を1mまたは1.5m離す外壁の後退距離制限など、厳しいルールが定められています。

こうした制限から想像するに、どうやら店舗併設での建築はNGとなりそう…ですが、結論はOK。つまり、質問の答えは「正しくない」ということになります。

じつは第1種低層住居専用地域にも、ある条件を満たせば兼用住宅の建築は許可されています。
その条件とは以下の3つです。

  1. 延べ床面積の2分の1以上が住居用
  2. 店舗の用途に供する部分の床面積の合計が50㎡以内
  3. 理髪店、美容院、クリーニング取次店、質屋、貸衣装屋、貸本屋その他これらに類するサービス業

この設問では、3つの要件をすべて満たしています。したがって、建築することは可能です。
だから、「正しくない」が正解です。 また、タイトルにある美容院を兼ねた家も、「建ててOK」ということになります。

では、工業地域内に、幼保連携型認定こども園を建築することができるか?

工業地域

では、工業地域内に、幼保連携型認定こども園を建設することはできるでしょうか?用途地域のことを知っていると「そりゃダメでしょ!」と思う人が多いのですが、「できる」が正解です。

じつは環境がよいとは言えない工業地域では、小中高校、高専、大学、病院は建築は原則不可です。しかし「幼保連携型認定こども園」は、「保育所」と同じ扱いを受けます。「保育所」は神社や教会、巡査派出所と同じように、生活に必要なものとして、すべての用途地域で建築できることになっています。

用途地域によって建ぺい率、容積率が異なり、高さ制限や日射制限など各種制限の有無も決められています。

用途地域は、家づくりの大事なポイントになります。今住んでいる土地がどの用途地域に属しているかチェックしておくといいでしょう。

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画像/PIXTA