暮らしのコツ

藤野 こと藤野 こと

50代でやめた家事「換気扇掃除や食器洗い、容器の詰め替え…」。気持ちと暮らしがグンとラクに

やらないことリスト

料理、洗濯、掃除…毎日くり返しの家事仕事。家で過ごす時間が増えれば増えるほど、その負担も大きくなる傾向に。とくに体力的な低下が気になる50代にさしかかると、毎日の家事が負担に感じることも少なくありません。

そこで今回は、自身もアラフィフ世代という整理収納アドバイザーの藤野ことさんに、上手な家事の手放し方を教えてもらいました。

家事の時短や簡素化は「手抜き」ではない!

共働き家庭が増えてきた影響もあり、家事の時短・簡素化が求められるようになりました。ですが、家事を手抜きすると家が荒れてしまうため、「手早くラクに」済ませたくてもできないと思っている人が多いのではないでしょうか。

私自身、アラフィフから共働きになったこと、年齢的に体力が低下したことで、家事の負担をできるだけ減らしたいと思うように。

ただ、手抜きに対する罪悪感があり、無理をすることも多かったです。そのうち、家事の時短や簡素化は手抜きではなく家事がラクになるための工夫だと考えるようになったら、気持ちまでラクになりました。具体的にどんな家事を手放したかを紹介します。

やる家事よりもやらない家事を決める

やらないことリストのメモ

家事にはキリがありません。家事をリスト化してみると、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と自分を追い込みがちに。できなかったことでストレスがたまってしまいます。

そこで、やる家事よりもやらない家事を決めるようになりました。やらないと決めると「できなかった」自分を責める必要がありません。やらない家事を決めるだけでストレスが激減。家事に対するプレッシャーがグンと減りました。

時短家電を積極的に取り入れる

ドラム式洗濯機

新三種の神器と呼ばれる「食器洗い乾燥機(食洗機)」「ドラム式洗濯乾燥機」「ロボット掃除機」は、時短家電として欠かせない存在になってきました。わが家でも食洗機とドラム式洗濯機を導入しています。時短家電と言われるだけあり、その効果はかなり大きいです。

生活スタイルに合わないと思って使っていない人もいるかもしれませんが、むしろ自分たちが家電に合わせる形にシフトしていけば驚くほど家事がラクに。たとえば食器を食洗機対応のものに変えたり、乾燥機にかけても大丈夫な素材の服を選んだりするだけで、1か月に何十時間もの家事が時短できるのです。

面倒な家事はプロにまかせる

レンジフード

自分でやったら半日から日がかりになる換気扇やエアコンの掃除は、年に1回プロの掃除業者に頼んでいます。自分でやっていたころは、完璧にきれいになった試しはなく、時間をかけても満足感のない疲れるだけの家事でした。ところが、プロに頼めば、あっという間にきれいになります。自由な時間と心のゆとりが手に入り、疲れることもありません。

負担に感じる水回りの掃除も、今後は家事代行を活用し、そのぶん仕事するのも悪くないと思っています。アウトソーシングできるものはプロにまかせてしまえばいいのです。

容器に詰め替えるのをやめる

整理収納アドバイザーの資格を取る前は、美しい収納が正解だと思っていました。インスタの画像のような部屋が理想。洗剤から調味料まで何でもシンプルなボトルやケースに詰め替えて満足感を得ていました。

ところが、だんだんと面倒に感じるように。見た目の美しさよりも使い勝手を重視した収納のほうが私には合っていることに気づいたのです。それからは必要以上に容器の詰め替えをしなくなりました。

家事に手間暇をかけて「丁寧な暮らし」をするのはしんどいもの。無理に丁寧な暮らしをする必要なんてなかったのです。

手間をかけずに家事ができることのほうが私の幸福度はアップ。上手に手放すには「時短家電」「アウトソーシング化」を活用し、無理をしない家事を心がけることが大切なのだと実感しています。

●教えてくれた人/藤野ことさん
整理収納アドバイザー、住宅収納スペシャリスト。クリンネスト2級。家事は「素早くラクに」がモットー。動線を短くして時短家事となる仕組みづくりを考えている。無印や100均などのグッズを使った収納アイデアを考えるのが得意