暮らしのコツ

山口 真未山口 真未

ハウスメーカー点検員が教える、暮らしやすさを保つためにメンテすべき意外な場所と方法

自宅でしっかりメンテナンスすべき場所はココ

家はメンテナンスすることで、長持ちさせることができます。加えて、リフォームをするときにムダな出費を抑えられる場合も。

ハウスメーカーで家を建てて10年。日刊住まいライターは、メーカーによる定期点検を受けていることもあって、メンテナンスすべきことについて知る機会を得ることに。それは、トイレ、キッチン、窓にまつわる意外な場所。詳しいこととメンテナンスの方法を紹介します。

その1.トイレは便器と床の間にたまる汚れに注意すべし

トイレは便器と床の接地面が要注意!

メーカーの点検員が筆者の家のトイレをチェックした際に、「床や壁だけでなく、便器と床の接地面が要注意!こまめに掃除をしてください」と教えてくれました。

便器を伝った尿が隙間に入り込み、そのままにしておくとニオイの原因に。さらに、濡れた状態が続くことで床板が傷んでしまい、リフォームするときに床板ごと交換になってしまうケースもあるとのことです。

家を建てたとき、長男はまだ3歳。そしてその後、次男が生まれました。ふたりとも、トイレの際に集中しなかったり、あわてたりしがちな性分。悲しいかな尿が便器からぴょっと飛び出て、便器の周りや床を汚してしまいます。

便器と便座の間や、便器と床の隙間に貼るタイプの尿吸収パッドなども試してみましたが、すぐに汚れてしまいます。それ自体がニオイの原因になることも。掃除が面倒になることもあり、すぐに止めてしまいました。

トイレットペーパーを便器と床の隙間に押しつけて直接吸い取る

今は気になったときにトイレットペーパーを隙間に押しつけて直接吸い取るようにしています。それでも取りきれてないと感じるときは、不要になった薄いポイントカードなどを差し込んでかき出すなどして掃除をしています。早い段階で点検員さんに聞いておいてよかったと思うポイントです。

その2.システムキッチンの化粧版はパネル底部に水がたまっていないかチェック

システムキッチンの化粧板の下の部分がふくらんでいる

水栓がある部分のシステムキッチンの化粧板は、手を洗う際などに跳ねた水滴が化粧板をつたって下に落ち、上からは見えない底の部分にたまっていることがあるそうです。それを放置しておくとキャビネット下部が腐食して板が膨張したり、シートがはがれてきてしまったりするので、気をつけて拭いてくださいと言われました。

10年経ったわが家でも、板が多少浮いていて気になっています。うっかり拭き忘れてしまったせいなのか、経年劣化で起きたことなのかはわかりません。

キッチンの吊戸棚部分の化粧版の一部が浮いてきている

もっともわが家の場合、水が伝わないはずの吊戸棚の化粧版の一部が浮いています。ですので、わが家のキッチンの場合、別の理由があるのかも。

ダイソーの「カビ汚れ防止マスキングテープ」で浮いている部分をカバー

現状はまだ軽い浮きなので、上からダイソーの「カビ汚れ防止マスキングテープ」の白を貼ってカバーしています。

その3.滑り出し窓の金具部分には定期的にシリコンオイルスプレーを塗布すべし

ハンドルを回して窓を開け閉めする滑り出し窓

一般的な住宅では、ハンドルを回して窓を開け閉めする滑り出し窓が採用されているケースが多いと思います。この接合金属部分に定期的にオイルをスプレーすることも大事なポイント。動きもよくなり、壊れにくくなるそうです。検査員にも、半年に1回くらいのスプレーを忘れないでくださいねと言われました。

金属用KURE5-56ではなく、シリコンスプレータイプを使う

ここからが重要です。その際は、一般的に昔からよく使われている金属用KURE5-56ではなく、シリコンスプレータイプを選ぶようにと言われました。

ノーマルタイプのKURE5-56も金属用ではありますが、金属表面にオイルの膜を形成するタイプなのでベタつきが残ります。そのベタつきに飛んできた砂ボコりなどが大量についてしまうと、逆に動きが悪くなったり、壊れてしまったりする原因になってしまうそうです。

シリコンオイルタイプなら、乾いてしまえばサラッとしますので、ホコリがつきにくいというわけです。また、金属だけでなく、プラスチック類にも使えます。家の中のほかの窓やスライド扉の動きが悪くなったときにも、サッシのレール部分にシリコンスプレーをひと吹きして、何度か往復させオイルを馴染ませてあげれば解決します。

家のメンテナンスは、正直面倒なことも多いです。しかし、それらを続けることで、設備を長持ちさせることができ、リフォームをする際にも余計なお金が発生せずにすみます。メンテナンスは家への愛情だと思っています。