暮らしのコツ

藤野 こと藤野 こと

50代になって思う、捨てられないモノの手放し方。人の気持ちをもっと考えるように

捨てられない贈り物

結婚祝いや引き出物でもらった食器、バッグやアクセサリーなどの誕生日プレゼント、子どもからもらった父の日・母の日の贈り物など。アラフィフになると、人からもらったモノだけでかなりの数に。「もう使わないけれど、気持ちのこもったモノだから」といつまでも処分できずにいると、それだけで収納がいっぱいになります。

自身もアラフィフとなり、思い出の品について試行錯誤したという整理収納アドバイザーの藤野ことさん。なかなか捨てられないモノとの向き合い方を語ります。

デジタル化して思い出を残す

フォルダのアイコン

「50歳を過ぎたらなるべくモノを減らして暮らしやすく」と言われても、そう簡単に手放せませんよね。その理由は「捨てることへの罪悪感」や「思い出として保管しておきたい」という気持ちが大きいからです。

ですが、処分に迷っているということは、心の中ではすでにいらないと思っているのではないでしょうか?思い出としてとっておきたいのは、モノではなく贈ってくれた人の気持ち。

贈った人に感謝の気持ちを伝えれば、その時点でモノとしての役割は果たしています。その後の扱いはもらった人の自由です。そう考えると、モノを手放すのにも抵抗感がなくなると思います。

たとえば、もらったものの写真を撮って「思い出画像」として残しておけば、その気持ちを忘れてしまうことはありません。相手の気持ちを粗末にしたことにはならないですよね。気持ちとして残しておきたいモノは、定期的にデジタル化することをおすすめします。

どうしても手放せないモノは「思い出ボックス」に

無印良品のポリプロピレンキャリーケース

とはいえ、どうしても手放せないモノもあります。ですが、使わないモノが出し入れしやすいスペースに収納されているのは、空間がもったいないです。

そんな場合は「思い出ボックス」をつくりましょう。家族の人数分あると見直ししやすいです。基本的に使わないモノなので、押入れの天袋やクローゼットの最上段など手の届かない場所にまとめておくのがおすすめ。

わが家は無印良品のポリプロピレンキャリーケースに入れて、子どもの作品や自分のアルバムを管理しています。愛着があって処分できないキッチン用品や食器は、キッチンの吊り戸棚の最上段へ(ただし重い場合は、落下すると危険なのでこことは別の場所に)。

収納ケースがいっぱいになるタイミングで中身を見直し、本当に大切なモノだけを残すよう心がけています。

罪悪感のないモノの手放し方

やはり「捨てる」ことに罪悪感が生まれますから、「捨てない手放し方」を考えることも大切。使われずにずっと収納ケースに入れられているモノは、すでにモノとしての役割を果たしていません。それならば、モノにも「第二の人生」を与えてあげましょう。

  • フリマアプリで売る
  • 買取業者に引き取ってもらう
  • 人に譲る
  • 寄付する

このように捨てない方法はいくつもあります。

無理に処分する必要はありませんが、罪悪感なくモノを手放すと気持ちがラク。捨てられないから適当に置きっぱなしにしておくのではなく、モノとの向き合い方を変えていくことが大切です。

50歳になっても思い出の品はなかなか手放せないもの。それを実感した今、もうひとつ、モノに対する考え方であらためたことが。人にモノを贈るときにどんなモノが喜ばれるか、プレゼントがその先どうなるかまで考えて選ぶようになりました。

●教えてくれた人/藤野ことさん
整理収納アドバイザー、住宅収納スペシャリスト。クリンネスト2級。家事は「素早くラクに」がモットー。動線を短くして時短家事となる仕組みづくりを考えている。無印や100均などのグッズを使った収納アイデアを考えるのが得意