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テーブルクロスで食が豊かになった。リネンとオイルクロス、使い分けた感想は?

テーブルクロスのある食卓

ダイニングテーブルの天板の見た目がイマイチ…。そんな場合は、テーブルクロスを使ってみましょう。料理を盛りつけた器の見え方も変わるし、テーブルコーディネートの楽しさも実感できます。
ダイニングテーブルの安っぽい木目調のシートを隠そうと、テーブルクロスを採用したら、食卓が豊かになった。そんな体験を、日刊住まいライターが語ります。あわせて、リネンとオイルクロスの使い分けについても。

安っぽい木目調のシートをカバーするいい方法とは?

木目シートのテーブル

筆者は東京西部の山間部に祖父から受け継いだ山小屋を所有しています。写真はその山小屋のダイニング。テーブルは7、8年ほど前にニトリのアウトレット品を格安で購入したもの。イスの高さに合わせてDIYで脚をカットしました。

サッとふけば簡単に汚れが落ちるので便利ではありますが、天板に貼られた木目調のシートがどうしても安っぽく感じらます。日々の食事はともかく、たまにお客さんが来て料理をふるまったりすると、どうしても残念な印象がぬぐえません。

「テーブルそのものを買い替える」「天板の上から板材を重ね貼りする」といった選択肢も考えましたが、見た目だけのためにそこまで手間や費用をかけるのもどうか、とためらっていました。そんなとき、ふと「テーブルクロスをかければいいんじゃないか」と思いついたのでした。

リネンのテーブルクロス

選んだのはリネンのテーブルクロス。京都に店舗を構える「PINT(ピント)」のオンラインショップで購入しました。落ち着いた色味と生地の質感が気に入りました。

アイロンをかけたリネンのテーブルクロス

アイロンがけしてからテーブルに広げた様子。食卓の印象がガラリと変わりました。テーブルのサイズは80×135㎝、テーブルクロスは110×160㎝。およそ15㎝垂れるサイズ感です。一般的には20〜30㎝垂れるくらいのサイズが推奨されるようですが、低めのテーブルなのでちょうどいいと思っています。

食事の背景が変わると食卓の雰囲気も変わる

料理をたくさん並べた食卓

テーブルクロスを使い始めてしばらく経った頃、友人の陶芸家・いざきあつしさんが器の撮影をするために、わが家のテーブルを提供することになりました。料理を盛りつけた器を並べて実感したのは「食事の背景としてのテーブルクロスの重要性」でした。

料理を置いたテーブル

もちろん意識は料理や器に向くのですが、リネンの優しい質感がそれを穏やかに引き立ててくれているように感じます。これが木目調シートのままだったら、きっと印象は違ったはずです。

カレーライスを置いた食卓

たくさんおかずがなくても、カレーライスひとつでも絵になるのは、器もさることながら、テーブルクロスがひと役買っているのでしょう。テーブルの表面を隠したいというネガティブな動機から導入したテーブルクロスですが、はからずもそのよさを実感しました。

パウンドケーキを盛り付けた皿

これなら来客時だけでなく、いつもより手間をかけてつくった料理やちょっと贅沢して買ってきたお菓子などを食べるときにもぜひ使いたいなと思うくらいです。

普段使いなら汚れがつきにくい撥水生地がおすすめ

でも、食事をすれば汚れるのがテーブルクロスの宿命。カレーなんて食べた日には絶対にどこかに汚れがつきます。リネンのテーブルクロスは洗濯機で丸洗いできますが、干すのも大変だし、頻繁に洗濯するのは面倒だなというのが正直な気持ち。

「ローゼンバーグ・コペンハーゲン(Rosenberg Cph)」のオイルクロス

来客用のリネンのクロスとは別に、洗わないで済むふだん使いのテーブルクロスも欲しいと思うようになりました。そこで目をつけたのが撥水生地。こちらは「ローゼンバーグ・コペンハーゲン(Rosenberg Cph)」のオイルクロスです。撥水生地といっても、ビニールコーティングのようなテカテカした生地ではなく、自然な質感が特徴です。

水をこぼしても染み込まない

一見普通の布のように見えますが、しっかりと水を弾き、さっとふけば汚れも取れます。これなら多少の食べこぼしは怖くありません。

オイルクロスを張ったスツール

実際、同じ種類の柄違いのオイルクロスを張ったスツールを実家の食卓で5年ほど使用してきましたが、目につくような汚れもなくいまだにきれいです。

オーダーした生地をテーブルに合わせてDIYでカット

今回はオーダーした生地をテーブルに合わせてDIYでカットしました。

オイルクロスをかけたテーブル

テーブルにかけてみると、先ほどのリネンとくらべてモダンで軽やかな雰囲気になりました。

トーストなどを置いたテーブル

北欧の生地なのでトーストのような洋のメニューにはベストマッチします。

和食

和食っぽい料理はどうかな?と思いましたが、これはこれでかたちになりますね。ミスマッチな印象はありません。

2種類のテーブルクロスの見た目と価格を比較

せっかくなので同じアングルで2種類のテーブルクロスの見た目を比較してみました。

リネンのテーブルクロス

まずリネンのテーブルクロス。

オイルクロスをかけたところ

こちらはオイルクロス。

離れて見るとオイルクロスの柄は思ったより目立ちません。グレーの単色のクロスに見えるくらいです。個人的な意見ですが、テーブルにはさまざまな種類の料理が並ぶので、あまり個性的な柄は選ばないほうがよいと思っています。自己主張が強くない、落ち着いた質感や柄のクロスを選ぶのがいいなと感じています。

「ピント」のリネンのテーブルクロス

参考までに購入価格もご紹介しておきましょう。「PINT(ピント)」のリネンのテーブルクロスは8220円(送料込み)でした。

「ローゼンバーグ・コペンハーゲン」のオイルクロス

「ローゼンバーグ・コペンハーゲン(Rosenberg Cph)」のオイルクロスは9490円(送料込み)。こちらは自分でカットしたので生地代しかかかっていませんが、結果的にリネンよりも高額になりました。どちらも1万円以下で食卓の印象を変えられると思えば、むしろリーズナブルだと思っています。

たたんだテーブルクロス

たためばコンパクトにしまうこともできますし、気分によってテーブルクロスを使い分ける暮らしも楽しいかもしれません。気に入ったものが見つかれば3枚目のテーブルクロスを買ってもいいかなと思っています。テーブルクロスで食卓のイメージチェンジ、ぜひ試してみてください。

撮影/いざきあつし(上から5〜8枚目)