ペットと暮らす

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犬のハウス置き場に窓際がNGの意外な理由。快適な部屋づくりを、専門家がアドバイス

犬のハウスはどこに置くといいか

ペットと暮らすとき、悩むのはハウスの置き場所。とくに犬の場合、ハウスは意外と大きいので、場所をとります。

『愛犬のしつけ+15のトレーニング』の著者のマルヤマミエコさんは、実際に犬と暮らしている飼い主さん30名に、犬のハウスについてのアンケートを実施。また、ドッグトレーナーの遠藤ゆかりさんに、間違いがちな犬のハウスの置き場所について聞きました。そこから見えてきた、人にも犬にも快適な部屋づくりをレポートします。

さらに、いざというときに一緒に避難できるよう、防災面からのアドバイスも!ぜひ参考にしてください。

犬のハウスは、ライフスタイルの変化や成長に合わせて見直しを!

犬のハウスは部屋の雰囲気に合ったものを選ぶ

「犬のハウス」とひと口に言っても、ケージ、クレートなどさまざまな種類があります。

ペットショップやインターネットのペットグッズサイトなどで、気に入った犬のハウスを見つることがあるかと思います。しかし、衝動買いするのはNGです。筆者が実施したアンケートでも、室内のイメージと合わず、買い直したという人が多くみられました。

まずは部屋の壁や床、家具の素材や色を確認。そして、犬のハウスの素材や形状、カラーなどを吟味するように。

犬のハウスは、一度購入すれば終わりというわけではありません。飼い主さんのライフスタイルが変わったり、ハウスの目的(ハウスのみか、トイレとベッドか、寝るためのスペースなのかなど)で変化したりするからです。

また、子犬時代に購入したハウスは、犬の成長とともに買い替えが必要になります。必ず定期的に見直しを!

大きめの家具の配置と動線を考えて、犬のハウス位置を決めよう

犬のハウスをリビングに置いている飼い主が多い

犬と暮らしている飼い主さんは、室内のどこに犬のハウスを置いているのか聞いてみました。すると、以下のような回答がありました。

  • リビング…90%
  • その他…10%

このように、多くの飼い主さんが、リビングに愛犬のハウスを置いているそうです。

ではなぜ、リビングに置くことにしたのか、その理由についても聞いてみました。

  • 犬の居心地のよさを考えた(エアコンの風の流れなど)…50%
  • 常に目が届く場所だから…25%
  • 直射日光が当たらないから…25%

ハウスで快適そうな愛犬

犬にとってハウスは、お留守番や寝るときなど、一日のうちの長い時間を過ごす大切な場所です。だからこそ、快適さを優先する飼い主さんが多いのかもしれません。

とはいえ、犬にとっての快適さばかりを考えていると、部屋全体のバランスが悪くなり、動きにくく窮屈になってしまいます。

そのようなことを避けるためにも、ソファやテーブルなど大きめの家具と適度に距離をとり、動線を考えて、置くようにしましょう。

窓際は要注意スポット!犬のハウスを置いてはいけない理由

犬のハウスを窓際に置くのはNG

ドッグトレーナーの遠藤ゆかりさんによると、窓際に犬のハウスを置く飼い主さんが多いそうです。窓を開ければ風が通るし、留守番のときは外を眺めていれば飽きないのでは、というのが理由です。

しかし、窓際は犬のハウス置き場の要注意スポットなのだと遠藤さんは言います。

「ハウスを窓際に置くのは、犬に『家の番をしてね』と言っているのと同じです。犬には周囲の音を警戒する、侵入者の存在を吠えて知らせるという本能があります。そのため、窓際に犬のハウスを置くと徐々に本能が現れてきて、外に誰かが通りかかるたびに、吠えるようになってしまいます。それだけでなく、寒暖の差が激しい窓際は、暑さや寒さで体調を崩しやすい場所。災害が起きると危険なので、避けてほしいですね」

犬の吠え声はご近所迷惑になります。また、愛犬が体調を崩したら動物病院での治療が必要になるため、治療費がかかります。このように、犬のハウスを窓際に置くのはマイナスなことしかないのです。

もし、現在、窓際に愛犬のハウスを置いているという場合は、別の場所に犬のハウスを移動しましょう。

防災時の避難を想定して、クレートをハウスにする飼い主も増えている

災害時に避難するときはクレートが必要なケースが多い

窓際に犬のハウスを置くのは、災害対策の点からもおすすめできません。地震などの災害が起きると、窓ガラスが割れて大切な愛犬が、ケガを負う可能性があるからです。

災害で避難が必要になったとき、愛犬を含めた家族全員がスムーズに避難できるよう、常日頃から考えておくのが飼い主としての責任です。窓ガラスや家具に使われているガラスで愛犬が傷つかないように、ハウスの置き場所には十分に気をつけましょう。

国の指針として、ペットも一緒に避難することが推奨されています。受け入れている避難所では、犬はクレートで過ごす可能性が大。その理由から、クレートをハウスとして使用している飼い主さんも増えてきています。クレートには、ソフトタイプとハードタイプがあります。

みなさんがお住まいの地域の避難所では、ペットの避難がどのように規定されているか、事前に調べておくといいでしょう。

タイルカーペットやマットを敷くと、汚れず愛犬の安全にもつながる

汚れやキズを防ぐには、犬のハウスの下にタイルカーペットやマットを敷くといい

犬のハウスやトイレを置くと、フローリングや畳に汚れやキズがつくことがあります。それらを防ぐには、タイルカーペットやマットが有効です。

ペット用の敷物は、撥水や消臭、防菌、防カビ、滑り止め効果があるものが売っています。これらを使用することで、家をきれいに保てるだけでなく、愛犬の安全にも配慮することができます。

犬のハウスの種類や置き場所にも気を配ることで、人間と犬にとって安心・安全で、統一感のある、おしゃれな部屋つくりが可能に!ぜひ、参考にしてください。

●教えてくれた人/マルヤマミエコさん
ペット食育協会ペット食育士1級、ペットライフアドバイザー。ライター兼編集者として、雑誌や書籍、webなどで、幅広く活動中。著書に『愛犬のしつけ+15のトレーニング』
取材協力/ドッグトレーナー・遠藤ゆかり(PLUS WAN)