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藤野 こと藤野 こと

50代からの夫婦別室で予想外の暮らしやすさ。老後に備えるのによいタイミングかも

在宅ワーク

新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増えてきました。夫婦ともに在宅ワークになると、仕事部屋やプライベートが確保できなくて困る家庭もあるでしょう。

子育て世帯では「パートナーが家事や育児に積極的になった」といったプラス面もあるようですが、50代ともなるとちょっと様子は変わってきます。

「夫が完全在宅ワークになったとき、お互いのプライバシーを尊重して別室にすることにしました」と話すのはライターで整理収納アドバイザーの藤野ことさん。どのように部屋を変えて、暮らしがどう変わったのか、レポートします。

夫婦ともに在宅ワークになってからの困りごと

デスクコーナー

筆者の住まいは3LDKのマンション。3部屋を高校生の子ども部屋、書斎、夫婦の寝室として使っていました。夫が在宅ワークになる前まで、昼間は私が書斎で仕事、夜は夫が書斎で趣味・仕事ときちんとすみ分けできており、多少不便だなと思うことはあっても大きな問題はありませんでした。

ところが、夫が在宅ワークになってから、会議のたびにどちらか(ほとんどが私)がリビングに移動して仕事をすることに。リビングだと家族が通るかもしれないので、ミーティングやオンライン講座・イベントのときは発言を控えめにし、カメラはオフ…。しかも、子どもがリビングにいる時間帯はテレビがついていたり、話しかけられたりしてまったく集中できません。仕方なく、デスクのない寝室でやり過ごすことも。とにかくストレスでした。

こんな不満がたまっていったため、夫婦別室にすることを夫に提案してみました。夫も乗り気で、仕事が落ち着いた時期に家庭内引っ越しをすることに。

書斎と寝室をそれぞれの個室に

個室

部屋の割り振りとしては、夫が書斎、私が寝室(書斎より広め)を使うことで合意。寝室のダブルベッドは処分しました。夫はシングルベッドを買い直し、私はベッドなしで布団を敷く生活に変更。完全にそれぞれの個室にしました。

ベッドを使わないことに決めたのは、部屋の半分がベッドに占領されてしまうこと、仕事をする部屋にベッドがあるのは落ち着かないこと、ベッドがなければデスクや本棚のレイアウトを変更しやすいことなどが理由です。夫が寝室で使っていたクローゼットにマットレスと布団を収納し、毎日出し入れしています。

別室にしてからの夫婦の変化

夫婦別室

夫婦別室にしてからは、個室が持てたことでお互いに遠慮する必要がなくなり、ストレスがかなり減りました。仕事の集中力も大幅にアップ。総じてよい変化が多いです。しかも、夫が自分のものを自分で管理するようになるという相乗効果も。

一方、デメリットとして挙げられるのは、部屋にこもりがちになり家族の会話が減ったことでしょうか。ただ以前は夫が昼間に家にいることはなかったので、そんなに変わらないのかもしれません。

老後の生活を想像すると、お互いに独立した部屋を持っておくのも悪くないなというのが正直な感想です。夫婦といえども、プライベートは必要だなと実感しています。夫婦で在宅ワークの家庭は「夫婦は同じ寝室で」といった固定観念を捨てて、部屋の割り振りを見直してみると、予想外の暮らしやすさが手に入ることもあります。ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人/藤野ことさん
整理収納アドバイザー、住宅収納スペシャリスト。クリンネスト2級。家事は「素早くラクに」がモットー。動線を短くして時短家事となる仕組みづくりを考えている。無印や100均などのグッズを使った収納アイデアを考えるのが得意