体験レポート&リサーチ

Sumai編集部

子育てしやすい「部分共用タイプ」の二世帯住宅。義父母と同居、6人暮らしのリアル体験談

二世帯住宅の階段で祖父母の所へ遊びに行く子どもたち

家を建てたり、リフォームしたりするタイミングで、二世帯住宅を検討する方は多いと思います。でも、ライフスタイルの違いやプライバシーのことなど、多世帯での生活には気になる点も多いはず。

今回は、部分共用タイプの住宅に6人で暮らす日刊住まいライターのリアルな体験談を紹介。二世帯住宅での子育てするうえで、さまざまなメリットを感じているそうです。

6人が暮らす3階建ての二世帯住宅は、玄関と浴室は共用のプラン

わが家は、築10年の約40坪3階建ての二世帯住宅です。親世帯は70代の夫の両親、子世帯は30代の私たち夫婦、5歳の長男と3歳の長女、計6人が生活しています。
家は玄関や浴室などは1つ、キッチンやリビングなどは別々の部分共用タイプです。

1階には親世帯のLDK、義父の部屋兼寝室、浴室、トイレがあります。2階には子世帯のLDKと寝室、シャワー室を含む洗面脱衣所、トイレ、そして3階には義母の部屋兼寝室と子ども部屋の2部屋があります。

二世帯住宅の共用の玄関

1階から3階をつなぐ階段は、親世帯のリビングから通じており、子世帯が2階へ上がるには必ず親世帯のリビングを通過するプランです。

写真は玄関から入ったところで、右のドアは義父の部屋、左のドアは親世帯のLDK。このリビング内に階段が設置されています。

階段途中にある子世帯用シャワールームと洗面脱衣所

また、1階の浴室のみに浴槽がついているので、浴室は共用。2階のシャワールームは子世帯が暑い時期だけ使用しており、湯船につかりたい時期は1階の浴室を全員が使います。浴室の使い方は、義父母は夕食前の早い時間に、子世帯は夕食後の寝る前に使用するという流れです。

子世帯のダイニングキッチン

基本的には、キッチンがそれぞれあること、食事の時間帯の違いなどから、親世帯は1階、子世帯は2階で食事をします。ただ、誕生日などのお祝い事や、親族が集まるときには、1階の親世帯でそろって食事をすることも。

キッチンとリビングが別なので、普段の生活はそれぞれの世帯のライフスタイルに合わせやすく、イベントなどでは一緒に過ごすことができるスタイルです。部分的に共用にすることで、二世帯住宅のいいとこ取りができているように思います。

二世帯住宅で気になることは、やはり生活音と話し声!

防音対策にあとづけした引き戸

完全別居タイプではないので、生活音や話し声などはよく聞こえます。2階にある子世帯のLDKは、階段との仕切りがなく、筒抜け状態。そのため、防音だけでなく空調の効率も考え、引き戸をあとづけしました。

階段途中にある子世帯用シャワールームと洗面脱衣所

子世帯には5歳と3歳の子どもがいるので、子どもたちをしかったりする声が響き渡る毎日。いくら戸があっても、家じゅうに聞こえています。ちなみに、扉が開いていれば、階段を通るたびに生活が丸見えの状態です。

大声を聞きつけた義父母から、どうしたのか聞かれることもあります。が、ダメ出しされるわけでもなく、「そうだよねぇ」と意外と共感してもらえることも多いです。

いちばんのメリットは、子育てのサポートをしてもらえること

親世帯と同居していて、もっともメリットだと感じることは、やはり子育てのサポートを気軽にしてもらえること。まだ介護など必要なく、孫の世話をすることができる義父母は、子世帯のいちばん身近なサポーターです。忙しいときや困ったときに子どもを預けやすいというのは、子育てをするなかでいちばんのメリットかもしれません。

二世帯住宅の階段を上る子ども

上の子の幼稚園の行事や通院のときにも気軽に預けられます。同じ家なので送迎の手間なし。さらにほぼ毎日顔を合わせているので、子どもの様子もよくわかっているという点でも安心材料になっています。

また、下の子に持病があり、1か月半ほど母子で入院した際は、その間、夫と父母3人で上の子の世話をしてもらい、とても助かりました。上の子の預け先や生活の心配が減るだけでもありがたかったです。

預けている間に子どもたちがたくさんのおやつを食べていて、ご飯がほとんど食べられないということもありますが…(笑)そこは大目に見るようにしています。

父母世代の子育て常識や、私たち夫妻とは違う考え方で、義父母が子どもたちと接することはあるものです。そんなときは、子どもたちには訂正しながら話をしたり、義父母にはやんわりと伝えたりなど、のちのちのためにも双方へのフォローを欠かしません。
そして義父母にきちんとお礼を言うことも忘れずに。親しきなかにも礼儀ありです。

子どもにはおじいちゃんおばあちゃんが、遊び相手や心の拠りどころに

二世帯住宅で自由に過ごす子世帯

二世帯住宅に住む子どもたちは、義父母のことが好きなようです。
私が食事の準備などで手が離せないとき、子どもたち自ら義父母に遊んでもらいに行っています。また、しかられたときや困ったときも義父母のもとへ。

そのほか、義父にセミやチョウ、バッタなどの捕まえ方を教えてもらったり、義母にわらべ歌を教えてもらったりしています。また、義父母と散歩しているときには、近所の大人と話をすることも。幅広い世代の方と接する機会がもてるという点も、メリットのひとつだと思います。

敬遠されがちな二世帯住宅ですが、子育てにはサポートが必要になる機会が多いのも事実。多くのメリットを感じています。

きちんと伝えるべきことは遠慮せずに伝え、お互いに干渉し過ぎないようにすれば、大きくもめることは避けられます。二世帯住宅なら、家族のつながりを大切にしながら、子育ての不安や悩みを減らすことができるのではないでしょうか。