暮らしのコツ

戎谷 洋子戎谷 洋子

着る目的をシンプルに決めると、服の量を減らせます。元アパレル・整理収納アドバイザーが実践すること

戎谷さん宅のクローゼット

クローゼットがあってもなかなかうまく管理できない、着たい服をすぐ見つけられない、という悩みを持つ方は多いようです。「クローゼットの管理をラクにするポイントは、目的に合った服選びと収納方法」と話すのは、 整理収納アドバイザーで、アパレル販売を20年経験したキャリアを持つ戎谷洋子さん。戎谷さんが実践しているクローゼットの管理方法について、詳しく教えてもらいました。

服の目的を「お出かけ服」「ルームウェア」「パジャマ」の3つに絞る

「お出かけ服」「仕事用」「ワンマイルウエア」「ルームウェア」「パジャマ」など、服にはいくつかの目的がありますよね。ただ、細かく目的を分けすぎると、結果的に持つ服の量が増え、管理も難しくなります。

そこで筆者の場合、ルームウェアは「アクセサリーとバッグを合わせたら、すぐ出かけられる服」に定義し直しました。そして、部屋でしか着られない以前のルームウェアを手放し、服の量を減らしました。

アクセサリーとバッグを合わせたら、すぐ出かけられる服

仕事でお客様のところに伺うときも、このルームウェアを着ることにしました。これによりたくさんあった目的が、大きく分けて「お出かけ服」「ルームウエア」「パジャマ」の3つだけになりました。目的の項目を減らすと、不必要な服が明確になるので、手放しやすくなります。

「シワにならない」「おしゃれ着洗いが不要」な服

筆者の場合、ルームウェアは「シワにならない」「おしゃれ着洗いが不要」な服を選んでいます。とくにトップスはカットソー素材がメインです。ニットはカーディガンくらいしか持たなくなりました。

ルームウェアは、ある程度の「きちんと感」はキープしつつ管理が簡単な服と決めています。その代わり、「お出かけ服」は好きなものを選んでいます。おしゃれ着洗いやクリーニングが必要なものも購入しています。

「ルームウェア」の少々のたたみジワは気にしない

ルームウェアのトップスは、たたんで引き出しに収納しています。少々のたたみジワは、着ている間に目立たなくなるので気にしません。ただ、ギュウギュウに詰め込まないようにして、強いシワを残さないように心がけています。ボトムスはハンガーに掛けています。

ルームウエアのトップスは、たたんで引き出しに収納

たたむのが苦手でクローゼットが乱れる方は、オンシーズンの服はすべてハンガー掛けにしてもいいと思います。逆にボトムスもたたみたい方は、素材を選んで引き出し収納にするのもいいと思います。

「お出かけ服」のニットは引き出しに収納、ボトムスはハンガーで管理

次に「お出かけ服」について。ニットはたたんで引き出しに収納しています。

ニットはたたんで引き出しに収納

ニットをハンガー掛けする方法もありますが、見た目が美しくないうえに、かえって手間に感じるので筆者は採用していません。ニット以外はトップスもボトムスも基本的にハンガー掛けにしてシワを防いでいます。

服の収納は「目的」をシンプルにすると管理しやすくなる

クローゼット全体を引きで見るとこのような配置になっています。

オンタイムのアイテムは正面のハンガーと下に置いた6つの引き出しで管理

オンタイムのアイテムは正面のハンガーと下に置いた6つの引き出しで管理します。

引き出しは「ルームウェア」「パジャマ」「お出かけ用ニット」に分ける

引き出しは「ルームウェア」「パジャマ」「お出かけ用ニット」に分け、それぞれの引き出しに収まらなくなったら、手放します。

ハンガー収納は色で分けて並べる

ハンガー収納は色で分けて並べていますが、「お出かけ服」と「ルームウエア」のボトムスが混ざっています。筆者は、すべてを色で分ける方法が、見つけやすいからです。少しのことですが、実際に毎日、選んでいると違いを感じます。

お出掛け服とルームウェアを分けた様子を再現

もし、「お出かけ服」と「ルームウェア」を分けるとこんな感じになります。色で分けるよりも、目的で分けた方が選びやすい方は、こちらをおすすめします。

使用頻度が低いスーツと冠婚葬祭用は、入って左側のシーズンオフに混ぜる

また、使用頻度が低いスーツと冠婚葬祭用は、入って左側のシーズンオフのエリアに混ぜ、使用頻度の高いオンタイムのものと分けています。これで正面には「いつも着るもの」しかないので、見つけやすくなります。

服の「目的」は人によって違います。仕事で整理収納サポートに伺ったお宅では、上記のほかに「犬の散歩用」「ママ友とランチ用」「バイト用」「夫の仕事に帯同用」「夫の実家に帰るとき用」など、かなり細かい分類をしている方もいらっしゃいました。

でもじつは、それぞれの目的に必要な服の機能やデザインについてよく見直してみると、重なっている部分が多いことも。

服の整理収納は、「目的」をシンプルにすると、ぐっと管理しやすくなります。そして「目的」が決まったら、管理のレベルにメリハリをつけるとラクになります。たとえば筆者のように、ルームウェアはラフに管理できるものを選ぶ、といったように。結果として、こだわりたいお出かけ服にメンテナンスの時間を割くことができています。クローゼットの管理にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

●教えてくれた人/戎谷洋子さん
整理収納アドバイザー/衣類収納アドバイザー。アパレル販売20年。転勤族の夫と結婚後、ラクになる暮らしとクローゼットの整え方を提案する「ラクトクラシ」代表。クローゼットスタイリストとしても活動中