クイズ 連載

Sumai編集部

「白雨」のはくうじゃない読み方は?いつもは別の漢字で書く、午後突然降るもの

読めそうで読めない「白雨」

白い雨。別に牛乳が降ってくるわけではありませんが、たしかにそんな色にも見える雨のことです。近年増えているゲリラ豪雨も、風情のある言い方をすれば白雨といってもいいでしょう。

さて、なんでしょうか?

白雨は、周りの景色が白く見えるほど強い雨のこと

森の白雨

白雨とは、突然の雨脚の激しさで、降ってくる雨が白く見えるほどの雨のこと。

白く見えるのですから、夜の雨ではありません。夏の午後、雲が薄く、空はまだ明るいのに、突然、黒雲がわき起こり降ってくる強いにわか雨です。俳句では、夏の季語になっています。

降ってきた雨の強さで、周囲が一変!雨脚で白っぽくなるなんて、まさにゲリラ豪雨と同じですね。

文豪・夏目漱石も「白雨」という漢字を好んで使っていた!

突然の雨

正解は「ゆうだち」です。

一般的には「夕立」と書くことが多いですが、白雨と書いても、同じように読みます。

文豪・夏目漱石も小説の中で、夕立のことを、好んで白雨と書いています。たとえば、『吾輩は猫である』で、中学校の英語教師・珍野苦沙弥の家に飼われている「吾輩」が、以下のようなことをつぶやいています。

――しかし一度思い立った事を中途でやめるのは、白雨(ゆうだち)が来るかと待っている時黒雲とも隣国へ通り過ぎたように、何となく残り惜(おし)い。――

とても不思議なたとえ話ですが、白雨と黒雲の対比が、目に浮かびます。

雨上がりの虹

白雨は、にわか雨で長くは続きません。黒雲は去ってやがてまた日が差してくると、見られるのが「虹」。じつはこの虹も、白雨と同じ夏の季語です。

周囲の景色を白く変えてしまう雨と七色の虹。色にまつわる夏の季語として、ぜひ覚えておいてください。

この漢字にもチャレンジ!

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画像/PIXTA(漢字画像を除く)

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