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北海道はクーラー(エアコン)の普及率4割。それでも新築時に穴とコンセントをつけた理由

Fujinaoさん宅のリビング

新築の計画時「この部屋にエアコンは不要」と思っても、建てたあとで、やっぱり欲しくなったという事態はあるものです。取りつけ準備がされていない部屋にエアコンを設置するとなると、工事は予想以上に大変。柱などに傷をつけてしまうことも。

北海道在住の日刊Sumaiライターは、ハウスメーカーの担当者のアドバイスを受け、取りつけ準備をしておいたひとり。いまだにクーラー(エアコン)普及率が4割程度と言われる北海道(お天気アプリ「ウェザーニュース」調べ)。でも、2~3年に一度くらいのペースで、夏の平均気温が例年より高いことが続いていたことが、決断のあと押しに。具体的にどんなを準備していたのかレポートします。

北海道はクーラー(エアコン)がない生活が当たり前だった

筆者は札幌生まれ札幌育ちの39歳。子どもの頃から、クーラー(エアコン)なんて使ったことがありませんでした。というのも、夏の北海道が暑くなってくるのは7月中旬頃から。暑くなるといっても、札幌の7月中旬~下旬の最高気温(平年値)は25~26℃。さらにお盆を過ぎるとぐっと涼しくなってきます。なので「暑い夏」という期間は1か月あるかないかというのが実情。

また、日中どんなに暑くても夜間は高原のようにさわやかな風が吹き、ときには寒さで目を覚まして慌てて窓を閉めることもある北海道の夏。「家にクーラー(エアコン)がある」という人には、15年くらい前まではほとんど出会ったことがありませんでした。

本州ではエアコンを暖房器具としても使いますが、寒い北海道では灯油ストーブやパネルヒーター、床暖房などがメインの暖房器具になっている家庭がほとんど。エアコンの温風だけでは家が暖まらないからです(一部、暖房機能が強化された寒冷地仕様のエアコンは除く)。

大きなバネルヒーターがあるリビング

筆者宅もリビングの壁に大きなパネルヒーターがついています。暖房として使わないとなると、クーラー(エアコン)は真夏の数日間しか使いません。わざわざエアコンを購入する人が少ないのも納得できます。

最近は北海道も暑くなる年が増えて、クーラー(エアコン)の普及率が上がったとはいえ、いまだにエアコンの保有率は4割程度という調査結果も(お天気アプリ「ウェザーニュース」調べ)。ですが、最近北海道のクーラー(エアコン)事情は少し変わってきているようです。

猛暑の影響でクーラー(エアコン)をつける家庭が急増

冬は寒さが厳しく、夏は涼しいというイメージが強い北海道ですが、ここ数年ジワジワと暑さが増しています。平均気温が例年より高い年が2~3年に一度くらいのペースであり、猛暑の年を迎える度にクーラー(エアコン)を設置する人が多くなってきた印象があります。2021年の夏もまさに猛暑でした。北海道では観測史上初となる「9日連続の猛暑日」という記録を更新しました。

数年前の猛暑では扇風機が売り切れた北海道。今年の猛暑では扇風機は店頭に残っているものの、クーラー(エアコン)が売り切れになったところもあったそうです。

無印良品のサーキュレーター
昨年の夏は無印良品のサーキュレーター1台乗り越えてきた筆者宅ですが、今年の夏はお手上げモード。クーラー(エアコン)を設置するかどうか悩んでいた筆者も、今年の暑さでクーラー(エアコン)の購入を決心しました。

新築時にクーラー(エアコン)設置の準備をしておいてよかった

エアコンを取りつけるための穴とコンセント

じつは筆者宅のリビングには、クーラー(エアコン)を取りつけるための穴とエアコン専用のコンセントだけは新築時から準備してあります。きっかけはハウスメーカーの担当者からのアドバイス。

「あとから壁に穴をあけることになった場合、柱などを傷つけてしまってはいけませんし、クーラー(エアコン)用のコンセントをあとから増設するのも大変な工事となります。クーラー(エアコン)を設置する可能性があるなら、新築時に穴と電源を用意しておいたほうがいいですよ」と言われました。

穴の中いっぱいに断熱材が詰まっている

ちなみに、今は穴の中いっぱいに断熱材が詰まっています。穴の設置場所は階段に近いリビングの壁部分。設計段階からこの壁の向こう側に室外機を置く計画になっています。

クーラーを設置する予定の壁

ハウスメーカーの担当者に話を聞くと、札幌市とその周辺で、新築時にクーラー(エアコン)を設置するお宅は2割程度で、「一応穴だけあけておいて設置はあとから考える」という人が多いそう。筆者宅もこのパターンです。

ただ、ここ数年北海道も猛暑日が多くなったため、最初からクーラー(エアコン)ありきの生活を想定して「窓を開けないので網戸を設置しない」という人もいるようです。

今年は、猛暑の影響でなかなかエアコン取りつけ工事の予約ができず、クーラー(エアコン)の設置は見送りとなってしまいましたが、来年の夏はクーラー(エアコン)の効いた部屋で涼しく過ごせたらいいなと思っています。北海道でなくても、新築時にエアコンの設置をどうするか迷った場合、下準備をしておくと、いざ必要になったときにスムーズに取りつけられるので、参考にしていただければ幸いです。

●教えてくれた人/Fujinaoさん
整理収納アドバイザー。転勤族の経験から「少ないモノで豊かに暮らす」アイディアと暮らし方を提唱している。個人宅の片づけ実績は300件超。モノの呪縛から解き放たれる魔法のような言葉を載せたインスタが人気を集めている。著書に『片づけの力 私たちは、もっと美しくなれる、部屋も、心も、人生も。』(KADOKAWA刊)がある